断章 蝿の王Ⅱ
明るい喧騒が疎ましい。賑やかな笑い声が憎らしい。自分の存在に何の疑いも持たぬ者達の、曇りなき笑みに心の底から嫌悪が湧き上がる。傾き始めた陽の光を弾き、木漏れ日のように揺れる銀の髪だけを見つめながら、その小さな背中を追ってただ歩いた。
約束があると言って主が足を運んだのは、忌まわしき神々の城の遥か下方にある街だった。街になどまともに足を踏み入れたことがない。地に引き摺り下ろされてからこの場所を這ったこともあった気がしたが、記憶が曖昧でこの景色には覚えがなかった。
「……どこに」
嫌でも耳に届く幸福そうな音の数々に耳を塞ぎたくなり、いつ終わるのかと思い問いかけると、主はちらと振り返って再び前を向いた。
「もう暫く先。街の外れの方になる。頼んでた物が出来てるはずだから」
それが何なのかはわからないが、小さく頷いて後に続いた。契約を結んで最初に命じられたのは「傍にいること」という不可解な指示だけだが、そうしろというのなら従うだけだ。窘められることはあれど、他に命令として何かを申し付けられたことはない。ただそれだけのことしか命じないのならば一体何の為の契約なのか、何を求めてこうしているのか。疑問は尽きないが、主には主の理由があってのことなのだろう。
不意に目の前の小柄な後ろ姿が立ち止まった。街の外れまではまだ距離がある。不可解に思い視線を上げると、主の前には見覚えのない男が立っていた。どうやら、その男が主に話しかけたらしい。男は軽薄そうな笑みを貼り付けて口を開いた。
「酷いな。俺達を尽く下がらせておいて、そんな奴を連れてるなんて」
視線は主に向けられたままだが、その言葉が自分を示していることはすぐにわかった。
「君は月御神だろう? なら、もっと相応しい存在なんていくらでもいるじゃないか。他の神は
主は何も言わない。ここからではどんな顔をしているのかわからないが、微動だにしないところを見ると普段のように眉一つ動かさずに聞いているのだろう。返事がなくとも男は言葉を続けていく。言っていることの一部は意味が汲めなかったが、その声色が徐々に侮蔑を含む厭らしいものに変わっていくのは察することができた。
理解するにつれて少しずつ怒りが湧き上がってくる。男を目の前から排除しようと体が動きかけたが、先日の一件が尾を引いてどうにかぐっと飲み込んだ。ここで暴れれば暴れる程、主に向けられる目は厳しいものになる。
だが、その拙い忍耐は男の嘲笑と共に容易く砕け散った。
「もしや、主神ともあろう者がその悪魔に魅入られたのか?」
「……!」
目の前が真っ赤に染まった気がした。
耳の奥から翅音が聞こえる。呪いのような怨嗟の声が聞こえる。殺せ、喰らえ、撒き散らせと、ずるりと厭な感触を伴って這い上がってくる何かがある。
咄嗟に飛び出そうとした体が、だが突然動かなくなった。
目の前に飛び込んできた光景の衝撃が、あまりにも大き過ぎて。
「ぐ……っ!?」
先程まで物言わずただ静かに立っていた主が、男の鳩尾に膝を入れていた。いつ動いたのかわからない。まるで主以外の時が止まり、今この瞬間に世界が動き出したようだった。男の呻き声すら遅れたように聞こえる。
腹を押さえて前屈みになった男の胸倉を、主の細腕が掴む。まるで小石を放り投げるかの如く軽い調子で主が腕を振ると、直後に何かが崩れるような轟音が響いた。次いで誰かの悲鳴が上がる。視線を音の方へと向けた。石造りの壁が崩壊し、連なった瓦礫の下に男の足らしきものが見えた。
「痴れ者が」
いつも感情の見えないその声が、心なしか普段よりも僅かに冷えている気がした。
「それが主神に対する物言いか。身の程を知れ」
崩れ落ちた瓦礫の方を見もしないまま、冷ややかな言葉だけが吐き捨てられた。
「次は無い」
直後振り返った主は、普段と寸分の狂いもない、あのどこまでも透き通った眼差しでこちらを見た。
「行こう」
「――……」
何も言葉が出てこず、ただ頷いて一歩踏み出した。
さっと横に割れた人垣の中を、まるで何事も無かったかのように主は歩いていく。すぐにその背に追い付き、目に焼き付いた先程の光景を頭の中で何度も繰り返して、いつもと何の変わりもない背中に問いかけた。
「……腹が立ったのか?」
「……?」
振り返った主は、どこか怪訝そうな色を含む目をしていた。
「特には。何とも」
「……さっきのは」
「ああ」
主は合点がいったように頷いて、視線を前方へと戻した。
「別にどうということはないけど、侮られて
「……」
「どうせ何も感じないのだから、何を言っても同じだと。そういう理屈らしい。それ自体はただの事実でも、侮りは許さない」
静かな言葉はあまりにも淡々としていて、真実怒りのようなものは感じられなかった。その代わり、己が心中に小さな嵐が巻き起こる気がした。
何故腹を立てないのだろう。何故傷付かないのだろう。何故、暴言や誹謗を捨て置くのか。何故、他の誰もそれを咎めない。
かける言葉を見つけられずに口を噤んでいると、不意に主が振り返ってまっすぐに見上げてきた。
「それに」
「……?」
「今は、お前が代わりに怒ってくれるから。わたしはわざわざ怒る必要がない」
想定もしなかった言葉に思わず目を瞠った。言葉が胸につかえて上手く出てこない。どんな顔をすればいいかわからないままその目をただ見つめていると、主はもう少しで着くよ、と視線で先を示した。
(……主が魅入られるなどと、馬鹿なことを)
左右で色の違う、どこまでも深く澄んだ宝石のように透明な瞳が、この胸を貫いた瞬間を思い出した。
(……あの時)
魅入られたのは、どちらだったのか。
目の前で揺れていた銀糸が、不意に止まった。
「ここ」
主が足を止めたのは、高い石壁で街から隔てられた一帯だった。重厚感のある巨大な門扉の両脇には、猛禽を肩に留まらせた警備らしき男がそれぞれ立っている。そのどちらも主と目が合った瞬間深く
「ニアはいる?」
「いつも通り、工房に」
「そう」
男達が両側から門扉を引くと、主は振り返ってこちらを一瞥した。黙ってその後に続く。門を潜る際に一瞬警備の男に意識を向けたが、不思議なことに特にこちらを気にした様子はなかった。
石壁の内側は大きな集落のようになっていた。あちこちから何かを打ち付けるような固い音が聞こえてくる。時折怒号のような声も聞こえるが、争っているというよりは絶えず響く雑音に掻き消されないように声を張っているようだ。擦れ違う者達は主に深く頭を下げるものの、それ以上の反応はせず、声をかけてくることもなかった。
石造りの家屋が立ち並ぶ道を主について進むと、やがて他の建物よりも一段と大きな屋敷が見えてきた。その隣に小屋がある。主は屋敷の方ではなく、その小屋の方へと足を向けた。何かを打ち付けるような音は更に大きくなっていた。
「ニア」
主が扉を開けないまま声をかけると、固い音が止んだ。
少しの間を置いて扉が開いた。
「……中へ」
出迎えたのは体躯に恵まれた男だった。小屋と言っても高さがあり、その分扉も大きいが、それでも狭いのか男の頭の天辺が擦れそうになっている。短く刈られた黒髪は天を衝くように立っていて、鋭い三白眼が主を見下ろしていた。
男は主を室内に通すと、すぐに奥へと引っ込んでいった。
「あれはニア。鍛冶や物作りを司る神で、堅実な仕事をするから時々得物を頼むんだ」
室内を見回していると、主がそう言って壁を指し示した。数多の剣や槍、他にも様々な物が立て掛けられているが、どれも折れたり欠けたりしている。壁の反対側には真っ赤に染まった竈門があり、煌々とした炎が空気を舐めるように揺らめいていた。
「そういえば、お前は神殺しを持ってないね」
「……?」
「神殺しの武器。悪魔なら大抵は持ってるんだけど。封印に関わった者をいくらか尋問してみたけど、取り上げた形跡がなかったから最初から持ってなかったんだろう」
問いの意味がわからず、返事をすることができなかった。意識を得てから随分長い時を過ごした気がするが、自分の物だと言えるようなものを持っていたことなどない。記憶のほとんどを埋め尽くしているのは、どれだけ喰らえども癒えることのなかった飢餓、渇き。昼夜問わず続く襲撃と、敵意、憎悪。全てを埋め尽くす闇、響き続ける水音、文字通り身の凍る冷たさ――
「……お待たせしました」
記憶の底に引き摺られそうになった意識が、低く無骨な声で引き戻された。視線を上げると、部屋の奥にある扉から男が窮屈そうにしながら出てくるところだった。白い布に包まれた、長い棒のようなものを抱えている。男は主に歩み寄ると、その長物を布ごと差し出した。
「どうだった?」
「龍神の牙を差し出されて
「それは全くその通りだ」
主は受け取った包みの中を確認することなく、男をまっすぐに見上げた。
「報酬は何を望む」
男はやや迷ったように口を閉ざした。次いで、何かに思いを馳せるように扉の向こうへと視線を向ける。
男は静かに息を吐いて、主の前に膝を着き頭を垂れた。
「……過ぎた願いかもしれませんが。我々にも、貴方の庭のような隔絶された場所を頂きたい」
一瞬、主が僅かに目を瞠ったように見えた。
「……きみの働きを考えたら、それくらい構わないけど。ここを離れるということがどういうことなのか、承知した上で言ってるんだよね」
「以前から皆で話し合っていたことです。覚悟は決めております。我々はどちら側にも付かず、与さず、ただ鎚を振るって過ごしたい。それだけです」
男の言葉は、一言一言に強い意志が宿っているようだった。膝を着いたまま微動だにせず、ただ主の言葉を待っている。主はそんな男を暫し見下ろし、徐ろに左腕の袖口から何かを取り出して男に差し出した。
「これを」
主の手の中にはあったのは、鮮やかに透き通った石のようなものだった。炎の明るさでわかりにくいが、白銀の装飾に縁取られたそれは恐らく濃い紫色をしていた。夜の宝石と呼ばれるそれによく似ている。男は顔を上げると、瞠目して立ち上がった。
「よろしいのですか」
「特殊な空間を用意するにはそれなりに時間がかかる。ここを出る準備も必要だろう。これくらい持たせなければ、離反する前に急襲されかねない」
「……お気遣い、痛み入ります」
男は石を受け取って再び深く頭を下げ、次いで唐突にこちらを向いた。反射的に身構えたが、男はただ静かな眼差しでこちらを見ただけだった。
「貴殿は月光の君の護衛か」
「……」
「良い、わかっている。貴殿があの、天上の者達が地獄に引き摺り下ろしたと豪語していた蝿の王だろう。我々は貴殿を敵と
……この男は今、何と言った?
体のどこか遠いところで、ざわりと翅音が聞こえた気がした。
「貴殿を解放したのは月光の君だと聞いている。我が君の意志は世界の意志に等しい。ならば貴殿は敵などではなく、我々の友だ」
「……貴様は何を言っている」
奸計か。謀略か。
耳の奥でざわざわと大きくなっていく翅音を感じながら低く問うと、男は軽く肩を竦めて主を一瞥した。
「……この御方は、あまり表に顔を出されないが故に、他の神から聞くのは身勝手な言葉ばかりだが。最も世界の為に動いておられる方だと、我々は理解している」
「何が言いたい」
「しっかり守られよ。
男はそう言って苦笑した。主は肩を竦めている。この男は何だ。何を考えている。わからない。
立ち尽くしたまま様子を窺っていると、主が長物を抱え直して男に向き直った。
「準備が整ったら改めて知らせに来るから。加護はニアが持っていて」
「はい。……例え膝下を離れても、我々は貴方の頼みとあらば全身全霊でお応え致します」
「それは頼もしいな」
男は今一度膝を着き、頭を垂れた。主はそれに頷いて、振り返ってこちらを見上げた。
「行こう。ベルゼブル」
「……はい」
扉へ向かう主の背を追う。小屋を出る前に一度だけ振り返ると、男は豪胆で迫力のある、だが一切の悪意も含まない笑みを浮かべていた。
「何から聞きたい?」
小屋を出てすぐ、来た道を戻りながら主がそう言って振り返った。屋敷に戻る度に様々なことを教わっているが、まだまだ知らないことの方が多い。今日の話の中にも理解の及ばない事柄がいくつもあったことを、主は聞かれずともわかっていた。
「……あなたは、名がいくつもあるのか」
「気にするの、まずそこなんだ。わたし自身の名は契約の時にお前に教えた
「……
「今のままでいいよ。他に誰もいなければ普通に名前でもいいけど」
「それは……畏れ多い」
「そもそも知ってる者が少ないんだから、別に気にするところじゃないと思うけど」
主はどこか不思議そうに首を傾げて、何故か足を緩めて隣に並んだ。
「……何故、隣に」
「振り返りながらだと歩きづらいから」
「落ち着きません」
「慣れて。他に聞きたいことは?」
さらりと流され、次の質問を促された。目の前に主の背中が見えないことに、妙に心がざわついた。視界が広い。落ち着かない。
「……あの男に渡していたものは」
「あれは魔宝石。一見普通の石に見えるけど、実際は高濃度の魔力を結晶化したもの。魔力の塊だから道具としても使えるけど、わたしが作ったものはもっと別の意味を持つ」
「……例えば」
「加護」
主は周囲で仕事を続ける神々にぐるりと視線を巡らせた。
「ニアは、天界……というよりも、今の神々の同盟、派閥から抜けようとしている。元々彼らは愚直なくらい自分の仕事に真摯だから、今の状態は煩わしいんだろう。だからここを抜け出してどこにも属さない中立の立場を取る為に、わたしの庭のような場所が欲しいと言ったんだよ」
「あなたは与えると言っていなかったか」
「あの庭は少し特殊だから、似たような場所を作るには手間が掛かる。空間に関わる権能を使う必要があるし、用意してる間にニア達が他の神に殺されたり捕まったりしたら厄介だから、わたしの加護の印を渡した」
主は立ち止まり、再びどこからかあの石を取り出した。白銀の金属に埋め込まれた、どこまでも透き通った夜の宝石。
「天空神、太陽神、月御神の加護。空の柱の加護を受け取るということは、最高神のうちの一柱の後ろ盾を得るということ。これがあればわたしより神格の劣る者はニア達に手出しできないし、打ち消せるのは天空神か太陽神だけ。太陽神はわたしと同格だから、無効にしたければわたしに直接交渉……というか力尽くで止めさせるしかないし、最高位である天空神は彼らを脅したり殺したりするような真似はできない。……昔から、少々甘過ぎる方だから」
主は魔宝石に視線を落とし、珍しく溜め息のようなものを微かに吐いた。暫く石を見つめ、不意に目の前へと持ち上げてみせる。
「お前も持っておく? 必要なさそうではあるけど」
唐突な提案に答えに窮すると、服か何かに着けられるように加工しようか、と主は石をまたどこかに仕舞い込んだ。そもそも、そんなに簡単に渡していいような代物なのか。主がずれているのか、自分がおかしいのか、時々判断が付かなくなる。
あの重厚な門扉を出る頃には、日が沈みかけていた。
警備の者が見えなくなるまで歩いてから、主は足を止めた。
「……庭に戻ったら、一度地獄に向かう」
反射的に隣を見下ろした。主は抱えていた長物を地面に立て、全体を覆っていた布を取り払ってみせた。
白銀の、美しい槍だった。景色が映る程磨き抜かれた柄には細かな模様が彫り込まれている。読めないが、模様というよりは文字のようだ。刃先は白く、滑らかな曲線を持つ刃と、鋭く尖った刃、捩れた刃に分かれている。刃先まで含めると主の身長を優に超えそうだ。明らかに体格に合っていないが、まさか主が使うのだろうか。主はそれを軽く持ち上げてみせた。
「これはね。わたしの牙を使ってニアが鍛えた、特別製なんだ」
ますます意味のわからないことを言われて、流石に訝しんでいるのが顔に出てしまったかもしれない。だが、どれだけ穴の空く程見つめようと、その小さな口のどこにこの凶器の素材になるような牙があるというのか、見つけられるわけもない。
不躾な視線に違和感を覚えたのか、主は不可解そうな視線を返してから槍を見下ろした。
「何か変?」
「……あなたのどこに牙などあるのか」
素直にそう溢すと、主は不思議そうにこちらを見上げてから、ややあって「ああ」と口を開いた。
「そっか、この姿しか見たことがないのか。わたしは龍だから牙はあるよ」
「……?」
もっと意味がわからなくなった。
「別に珍しいことじゃないよ、神がいろんな姿を持つのは。腐れ縁の戦神なんかは白い虎だし。まあ、それについては帰ってから詳しく話そうか」
主は気を取り直したように槍を持ち直し、外した布を柄に巻き付けた。
「この槍に、
「……!」
思わず目を瞠った。
地獄に引き摺り下ろされた時、何かが欠けたような感覚があったのは覚えている。それが己の半身だと気付いたのは主によって封印を解かれてからだったが、その頃には既に取り戻す気など失せていた。失ったところで別に惜しいものなどない。自分自身すら手放そうとしていたものを、今更どうしようというのか。
「……何故」
「地獄に縛り付けておくより、わたしの手許に置いておいた方が下手に手出しされることもなくて安心だからだよ。丁重に管理すると約束する」
「そんなもの、消えたところで己は構わない」
「お前はそうでも、わたしはそうじゃない」
「理解できない」
「わたしはあの愚か者共に好き勝手させたくないし、お前の魂をどうこうもされたくない」
それに、と主は一拍置いて付け足した。
「お前は寒いところ、嫌いでしょう」
「……――」
何故、と言いかけて、そのまま言葉を失った。沈黙を裂くように吹いた暖かな風が、咲き始めたばかりの野花の花弁を巻き込み空へと舞い上がっていった。
冬が終わる。雪が融ける。春が近い。
「ベルゼブル」
「……はい」
「世界には、お前に敵意を向ける者ばかりじゃないよ」
そんなことは既に知っている。その何よりもが目の前にいる。けれど、でも。
(そんなものは要らない)
どれだけ敵意を向けられようと、ただ一つそれがありさえすれば。
「……あなたの言うことは、己には理解し難い」
主は何も言わなかった。初めて見つけた時と同じ、あのどこまでも透き通った眼差しが、今も変わらずにそこに在るだけだった。
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