救済としての死と自己分析

昔、学生の頃『完全自殺マニュアル』という本が出版されベストセラーになった 
一時発禁になり、図書館からも撤去されたが、私は読みたくて仕方なく知人の家でこっそり読ませて貰った。
中には、青酸の作り方や農薬、頸吊りや煉炭による楽な死に方が多数あった。
最後あとがきに

「死を選択する事は果たして絶対的悪なのか?」
「死んだってよい」という選択肢がないなら発狂するしかない人が世に溢れる。それを健全で正しい社会といえるか?

みたいな事が書いてあった気がする。
生き抜けと他者が伝える事で救えない現実を、日本社会が見ないのは大問題な気もする。

安楽死、尊厳死としての選択肢を
日本は認めないが、社会的にまだ未熟なのかもしれない。
死にたい時は、吐き出して熟考し自己分析する機会が複数回あれば
その分析の集積の果てに別の世界が生まれるのだろう。