第二十九章 魔王毒殺の真相
第二十九章
デネブのことは
「あのう、どちら様でしょうか?」
玄関で
「カインの友人のペルセウスです。それから、こちらはマリウス王子。」
ペルセウスは傷だらけの顔で何事もなかったかのように普通に答えた。
「こちらへどうぞ。」
デネブはマリウス王子の名前を出されたら追い返すことはできないことくらい分かっていた。
「
二人をリビングに通すと、デネブが私の部屋にやって来た。
「カイン様、ペルセウスとマリウス王子がいらっしゃいました。どういたしましょう?」
デネブが私に尋ねた。『どういたしましょう?』の後に殺しときましょうか?とか言いそうだ。
「今、行きます。」
私は
「カイン!」
私の姿を見つけると、マリウス王子が声を上げて
私は
「マリウス王子、お元気そうで何よりです。呼んで下さればお
「
バレていた。
「そもそもカインは僕の
そういえばそうでした。
「返す言葉もありません。ところで、今日はどのようなご
私は話を先に
「ああ、そのことなんだけど、ちょっとこっちに来てくれるか?」
ペルセウスが話に加わった。
「実はさ、
「あ、そうだったの?」
さすがにそこまで
「俺が
「
ファンタジックワードが飛び出して来たな。
「人間が使うもので、
「へえ。」
マリウス王子は何でそんなもの買ったんだろう。まさか私の入れ替わりに気づいて!?人間ぽいって
「マリウス王子、どうしてこんなものを?」
私は
「
「どうしてアベルに?」
「何となくだけど、
マリウス王子は
「アベルが人間ではないかと
「うん。」
「どうしてそう思うんです?」
「父上を
マリウス王子はそう言った。その場にいたペルセウスもデネブも
「父上や僕はタウルス
マリウス王子は
確かに
「マリウス王子、
ついに
「カイン、その女、
マリウス王子がデネブを見て言った。ペルセウスには何も言わないということは彼のことは
「もちろん。」
私がそう言うとマリウス王子は話し始めた。
「あの日、カインがこっそり城にやって来たのを見たんだ。父上に告げ口するんだとピンと来た。それで
マリウス王子の
「僕は
マリウス王子は何とも言えない暗い顔で言った。その
「アベルは僕の
マリウス王子は
「
私はそう言って
「これを飲ませればいいんですね?」
「そうだけど、カインには無理じゃない?アベルとは
マリウス王子が言った。
「考えがあるんです。私に
私はマリウス王子にそう申し出た。
「いいけど。その
マリウス王子はそう言って
「はい。」
マリウス王子とペルセウスが帰って、
「カイン様、本当に引き受けて
「ああ、これですか?」
私は
「私で
デネブが言った。殺しちゃいかんよ。ってか手伝ってくれるつもりなのか。
「ねえ、デネブ。もしアベルが人間だったとして、一人で
「他にもいると?」
「私はそう
私はリビングのソファーでくつろぎながらデネブに言った。
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