第十六章 魔界のプリンスとの決闘
第十六章 魔界のプリンスとの決闘
「カイン、お前、勝ちに来たな。」
シリウス王子が白い目で私を見て言った。こちらもマリウス王子と同じようにドン引きだという顔をしていた。
中庭に吸血鬼化した勇者ペルセウスを伴って現れたのだから、
「お察しの通り、
私は事務的にシリウス王子に言った。中庭に集まっていたギャラリーたちがざわついた。まあ当然だが、聞こえてきたのは私に対する
『勇者を代理として出すなんて非常識だ。』
『自分で戦わないなんてとんだ
『勇者を自分の
誰も口々に私の悪口を言ったが、最後のは気に入った。
「冷酷な男・・・男か。いい
私は小さな声で
「
私は
「シリウス王子、どうか私に決闘の代理をお命じ下さい。相手は
シリウス王子の
シリウス王子も
「レグルス、これはカミラ
さすが
「ペルセウス、向こうは本気だ。絶対に負けないで。でもシリウス王子のことは殺さないで。
私がペルセウスに
「いいよ。シリウスなんて殺しちゃって。そうすれば
「ペルセウス、いい?私の言うことを聞いて!?」
私はペルセウスに強く言った。
「分かってる。全部カインの言うとおりにする。イエス、マイロード!」
ペルセウスは何か取りつかれたようにそう言った。決闘前で気が
「では、
冷たい視線を送る
「両者、始め!」
ペルセウスは号令と共に大きく一歩踏み出し、
「いいぞ!行け!ペルセウス!押せ押せ!」
マリウス王子が大きな
実の兄が勇者と戦っているのに、勇者の方を応援したらまずいだろう。ここは
「行け!ペルセウス!」
私も
ペルセウスは私たちの
「このまま一気に行け!」
私は
「カイン!」
私の名前を呼び、
「カイン、ちょっと来て!」
マーガレットが言った。
「え?でもペルセウスが・・・」
「いいから、早く!」
マーガレットは怒っているようだった。私は
マーガレットは私を
「カイン、自分が何をしたか分かってる!?」
私が姿を現すや否や、ローズレッドが目を
「え?」
「勇者を
「何か問題ありますか?」
「問題大アリよ!」
ローズレッドの額に
「あなた勇者を自分の
ローズレッドがヒステリックに言った。
「ええっ!?」
そんなこと知らないよ。マリウス王子の言うとおりにするんじゃなかった!あのおガキ様は私に取りついた
「ペルセウスの
ローズレッドが
「誰に?」
「誰にでもよ。」
ローズレッドが私をキッと
「カイン、あなたの
ローズレッドが頭を
「ペルセウスはどうなるんですか?」
「自分の心配をなさい!」
ローズレッドが
ペルセウスが
「ドラキュラ
ローズレッドが冷たく言った。もう私の目を見て話してくれなかった。ローズレッドは私を見捨てようとしていた。
「せっかく男として
ローズレッドの
「こんなことになるならマーガレットを男として育てるんだった。マーガレットの方がいい
ローズレッドが
「カイン、
ローズレッドがひじ
シリウス王子とペルセウスの決闘はどうなったかな。
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