9、雪国の酒場
GM:さて。少し小さい酒場だけれど、人はそこそこいる。狩人らしい外見の人達かな。
イヴ:情報収集しやすいのはカウンターだろうなあ、そっちに行こう。テーブル席のおっさんたちに話しかけても良いんだけど、効率が悪い。
GM:いいね。君達4人が入ってきた時点でちょっと視線を集めるかな。冒険者ともなればちょっと外見が違うし。
イヴ:そりゃ目立つね!
エリック:店内の人族の種族内訳を聞いてもいい?
GM:ほとんどが人間、何人かはリカント。ほんの数人だけどドワーフも居るね。
イヴ:エルフ、レアキャラじゃん?
ベルジ:「うわー! ドワーフだー!」って言いながらドワーフの人のところに行っちゃうので、僕のことは放っておいてください。
エリック:ええ! 本当に情報収集しないでのんびり飲む気だったんだな(笑)
GM:そういう可愛い子どもムーブをするなら、「おうおう何だ!こっち来て一緒に飲みな!」って感じで歓迎されるね。
エリック:ドワーフっぽいなあ!
ベルジ:「ああーすごいドワーフだー! 髭が凄い! 聞いた通りだあー!」
イヴ:「ベルジ、会計の事ちゃんと考えて飲んでよー?」
ベルジ:「わかってるよう! そんなことお! いざとなったら、僕が皆抱えて帰らないといけないし……」もごもご。
GM:生命抵抗の数値見る限り、一番飲めそうなんだよなあ。
ナタリー:「ふふ、見張ってましょうか?」
イヴ:「いや、まあ大丈夫だとは思う……なんだかんだしっかりしてるし」
ナタリー:「そうね、じゃあ私は……」どうしようかなあ。何してようか。狩人の話聞けるなら何処でもいいから、ちょっと考えておく。
イヴ:じゃあ早速、カウンターに。
エリック:俺もカウンターの方に行こう。エールを頼もうかな。
GM:1ガメルですよエール。ワインが2ガメル、蒸留酒が3ガメル。
ナタリー:すごい! 買える!
ベルジ:いや、所持金は使い切っちゃう方が異常なんだからね? 今回に関しては、何回か冒険してるキャラだから流石に使い切ってる奴は居ないけどさあ! 使い切り常習犯がGMだし。
GM:常習犯? 知らない子ですね。
このGM、『初期配布された所持金を使い切ってしまった為、情報屋へ情報量が払えず、他の人に借金した経験』があるのだ。
借金自体は小さいものだったが、『お金がないとシナリオが詰む』という危機感を煽る重大な事件だった。
にも関わらず、度々所持金を使い切ろうとするのがこのGMである。
イヴ:というか、生命抵抗で酒の強さが決まるならクソ雑魚が此処に居るんだけど。生命抵抗力6だよ。
エリック:あ、7だ……。イヴとは仲良く酒が飲めそうだ。
イヴ:店主さんにワインを頼んで……ええと、マスター?
GM:マスターってよりは、ママって感じだね。人間の、気の良さそうなおばちゃん。
イヴ:じゃあ、「
GM:「お姉さん! 嬉しい事言ってくれるねえ!」はいよワイン!
イヴ:「だって貴方、私の半分も生きてないでしょ?」ワインをかっ食らいます。
ナタリー:お姉さんだよなあ!
ヨル:エルフからしたらお姉さんだなあ。
GM:「ああ! エルフってやつかい、珍しいねえ! けれどね、アンタの歳に関わらず、こっちは嬉しいもんなんだよ」
ベルジ:なんか、かわいいおばちゃんだなあ(笑)
エリック:「あ、
GM:「あらまあ! お兄ちゃんもちょっと待っときな!」はいよエール!!
イヴ:「そうそうお姉さん。この辺で、金髪の男の魔法剣士と、黒髪の女の弓使いの噂聞いてない? 此処に来たとか、倒れてるのを見たとか、そういうの」
GM:「金髪っていうと、アンタみたいな髪の子だね?」
イヴ:「そうそうそう」
GM:「ハーヴェスの方から来てないかってことなんだろうけど、あー……そうだねえ、そういう話は聞いてないねえ。
イヴ:あー、成程。じゃあ今行方不明ってことだし、山の中に居る可能性が高いなあ……。あ、その魔法剣士がどの魔法使うのかも聞いておけばよかったな!
エリック:あ……もしその男がコンジャラーだったら、ってことか……。
イヴ:そう。襲撃者がそいつの可能性、無くはないから。
エリック:というか、魔法剣士って具体的に何をする人なの?
ベルジ:魔法を使って剣も振る人?
エリック:それはそうだけど(笑)
ナタリー:《マルチアクション》かな?
イヴ:《マルチアクション》か《魔力撃》かな。《魔力撃》だと嬉しいな……。《魔力撃》使うと、精神抵抗力が下がるから、魔法が通りやすくなるんだよね。
ヨル:殺すという強い意志を感じる。
イヴ:「うーん、ありがとお姉さん。じゃあ他の人にでも聞いてみるかー」と言いつつカウンターから動きません。
エリック:この人も飲むことに全力だ……。
GM:「しっかしねえ、金髪なんてここ等じゃ珍しいから、見掛けたらうちに情報が入ってくると思うんだけどねえ」
イヴ:「そうだよねえ……」なんか適当にナッツでも頼んで終了で良いかな。
エリック:遺体を回収した人とかならわかる話があるかもしれないし、狩人っぽい人に話聞いてみようかな。エール持ってふらふらーっと。割と出来上がっているようなところに、話聞きに行こうか。
GM:出来上がってる所に、ってことは、ドワーフは除外されるね!
ベルジ:うーんさすドワ。
イヴ:流石ドワーフはちげーぜ。
エリック:同じリカントに話しかけに行こ、それがいい気がする。けど、どうやって話し掛けようかな……「おう、飲んでる?」ってノリで行っていいのかこれは。
GM:「おう、見りゃわかるだろ」
ナタリー:そ、そんなあ(笑)
イヴ:つめたい(笑)
エリック:「連れが女将さんと話し始めちゃってさ、此処入れてもらっていいかい?」
GM:歓迎はしてくれるよ、「座れ座れ」って感じ。
エリック:「ありがたいな、じゃあ、乾杯!」エールをちょっと掲げよう。「俺ちょうど今日山を登ってきたんだけどよ、お前ら此処に何しに来たんだ?」
GM:「下から登ってきたのか! 俺らはなあ、狩人だからな。今の時期なんかはまあ、イノシシだとかが多いが、飯になるものを狩って……あとは、ダイケホーンに近付く蛮族なんかが居りゃ、追い払ってるくらいだな」
エリック:「狩人か……あー、話したくなきゃ話さなくていいんだけどよ、ついこの間あったその、事件があるだろ? その関係で、何か見てるってやつがいれば話を聞きたいんだが……」
GM:「あー、この前ってーと、交易隊の襲撃のかあー。俺は知らねーがあ、友人なら……ほら、あっちの方で飲んでる奴はー、関わったって聞いたぜー」と、他の卓の人間を示す。
エリック:ありがたい、後で話しかけてみよう。今はこの人たちと一緒に飲んでいようかな……。
GM:このリカント、飲んでるぅ?! って入ってっても何も言わないくらいには酔ってるから、ふらっと居なくなっても特に文句は言わないよ(笑)
エリック:あ、じゃあふらっと去っちゃおう、「早速話しかけてみるわ、ありがとな!」
GM:「おうよ、じゃあなー!」
エリック:ちなみに、そっちの人間はどのくらい酔ってる?
GM:まあほどほどに。意識、記憶が定かでお話が聞けるくらいです。出来上がってるリカントよりは何倍も話がまともに出来そうです。
エリック:出来上がってるって指定しちゃったからあそこまで酔ってたのか(笑) じゃあそうだな、その人間んの座ってるテーブルに寄ってって、……どう話し掛けようかな。
GM:「見掛けない顔だな。ハーヴェスからか? まあ座ってくれ」
エリック:ありがとうGM! 「すまないね、邪魔するよ。一つ聞きたい話があって……、飲みがてら少し話を聞かせてくれないか」
GM:「僕に話せる事なら構わない。その分、ハーヴェスのことでも教えてくれよ」
エリック:「ああ、勿論」先に、こっちの身元というか、ハーヴェスから来た冒険者であることを明かしておこう。はっきりと。「単刀直入に言うと、俺はこの間の襲撃事件に関しての調査をしているんだけど……。聞いた話によればあんた、遺体の回収に当たったそうじゃないか。その時に見たことを、何でもいいから教えてほしいんだ」
GM:「調査隊か……少し遅いくらいだな」情報については箇条書きになるけれど、以下の通り。
・日暮れ間際になっても交易隊が到着せず、ダイケホーンから捜索隊が出た
・捜索隊は、凄惨な遺体と無事な物資を発見し、回収。遺体はハーヴェス王国に返還し、物資は交易を行った。
エリック:ふうむ。「馬車の傷付き方や、遺体の様子を聞かせてくれないか」
GM:「馬車は踏み潰されたようだった。遺体は、魔法や狙撃……切られたようなものもあれば、馬車と同じく打撃によるものもあった」
エリック:「魔法、打撃ねえ。成程……。あとは、何か……現場を見て、勘でも良いんだが、感じたことはあったかな?」
GM:「そうだな……襲撃現場付近に横穴が出来ていて、その中が……いやに真っ暗だった。嫌な予感がしたから、狩人たちは踏み入っていない」
エリック:「ああ、その横穴なんだが……最近出来た物と聞いたが、何時出来たものだかはわかるかな?」
GM:「いや、わからないな。メインの山道は、狩人たちはろくに使っていないから」
エリック:「あー、そうか、ありがとう」……ほかに何か聞いた方が良い事とかあるかな?
イヴ:うーん。
ベルジ:特に思いつかないなあ。
GM:あ、情報では無いんだけれど、狩人の男はこんなことも言う。「俺達も、奇妙な蛮族はどうにかした方が良いとは思ってたんだが、生憎日頃から小型共しか相手にしてこなかったからな……慣れてるやつが来てくれるまで、手を出せなかったんだ」と、酒の勢いに任せて愚痴をね。
エリック:ああ、わかるよ……。女将さんに、ちょっといいおつまみセットを頼みたいな。それを狩人に出してあげたい。
GM:お、いいね。
エリック:現金の方が良いかな? 情報料のつもりなんだけど……。
GM:いや、ダイケホーン側としても『どうにかしてくれないかなー』って他力本願な所があるから、立場的にエリックが払う必要は無い、大丈夫。
エリック:そう? じゃあ、「まあ、今日は飲もうや」と、お酒に付き合うくらいで。以上!
ベルジ:……ドワーフのおじいちゃんと戯れてるだけで、情報を聞き出す気が無かった僕、少し反省しています。皆ちゃんとやってる。えらい。
GM:ベルジが何を質問するのか聞いておこうか。
ベルジ:もう聞くことないよお! でも、そうだなあ……「ドワーフの人だ! 僕リルドラケンの人でベルジって言うんだけどね、いっつもハーヴェスの方で冒険者やってるんだー!」
GM:「おー、長えこと生きてきたが、この目でリルドラケンを見るのは初めてだなあ。この辺には来ねえからなあ」
ベルジ:「そうなの、僕リルドラケンなんだけどね、生まれてからしばらくは自分のことエルフだと思ってたんだー! リルドラケンなんだけどねー!」
GM:「エルフってガタイじゃねえだろ! はっはっは!」
ナタリー:ああー(笑)
イヴ:自分のことをエルフだと思い込んでいるリルドラケンの保護者です。
ベルジ:「ドワーフさんさー、普段何してるの?」
GM:「俺か? 防具の仕立てとかだよ」
ベルジ:「あーすごい! 僕冒険者!」きゃっきゃっ! って話をして以上なので、それ以外、無いです。
GM:本当に何も聞き出す気が無い(笑)
ベルジ:しいて言うなら僕も魔法剣士について知らないか聞いてみるけど、多分ないよなあ。
GM:うん、ドワーフも知らないみたいだ。あ、ベルジの会計については払ってくれるみたいだね。
ベルジ:ええ! おごりですか!! 「駄目だよ! それは駄目だよお!」ってガメル押し付けたりし……あ!! 「ドワーフさん、ダイケホーン名物って何ですか」
GM:ダイケホーン名物?! な、なんだろう……「そうだな、頻繁に起こる地形変動とかだな……」
ナタリー:嬉しくない名物だなー!!
GM:「最近も所々、石が浮き上がっちまって細かい道が出来たり潰れたりしててな。地図を作り替えるのが大変だって言ってたよ」
ベルジ:「げ!」リルドラケン比で嫌がっている顔をします。喜怒哀楽読みづらそうだしはっきり言葉にしよう。「やだ!!地図作ってる人大変だね……ドワーフさん、その人知り合いなの? 僕、冒険に使う地図が欲しいんだ!」
GM:「知り合いではあるが、今日はもう寝てるだろうなあ」
ベルジ:「じゃあ明日行こ! えっと、お店何処にあるか知ってる?」
GM:「お、じゃあ此処に行けばもらえるぞ」って教えてくれるよ。
ベルジ:「ありがとー!」この後は奢られねえぞという気概をぶつけながらお喋りしてるだけでいいです! ガメル貨幣をこう、ズムズムと押し付けて……。
GM:受け取ってやろう。……ナタリーは?
ナタリー:あらかた情報、出たよね?
GM:まあ大丈夫じゃないかな。
ナタリー:しょうもないことします。「ねえお姉さん、突然で悪いんだけどさ……この辺、弓使いの需要ってあったりする?」
ベルジ:需要???
GM:「そりゃあね、狩りと言ったら弓だろう」
ナタリー:「そうよね! 銃使いって……いるかしら」
GM:「話には聞くけど、ダイケホーンじゃ見掛けないねえ」
ナタリー:「そうよね、そうよね! 私、ハーヴェスで問題児……」問題児? 違う、冒険者やってるんだけど!
イヴ:どんな言い間違いだ(笑)
エリック:問題児って書いて冒険者って読むなよー!
ヨル:
ナタリー:「冒険者をね! やってるんだけどね! やっぱりちょっと、思う所があって……」
ベルジ:銃使い(マギテックとシューターの合わせ技)が強すぎるって話かな。
ナタリー:「自分の将来について、ちょっと、ね……まだ考えなくて良いのかなって思うんだけど、けれどねえ……」
GM:「アンタよくわかんないことで悩んでんだねえ」
ナタリー:「やっぱりハーヴェスって人が多いから、色んな人を見るのよねえ。色んな人を……見ちゃってね……」
ベルジ:何かしら弓使いとしてのプライドが傷付けられるようなことがあったんだろうなあ。
ナタリー:「弓使いの需要があるなら、ちょっと……永住するのも、良いかもしれない」
エリック:さらっと永住先を決めている(笑)
ヨル:酔っぱらって管巻いてるのか(笑)
ナタリー:という絡み酒で、以上で良いです。
GM:そ、そうか……。
ヨル:GMの声から深い憐れみを感じる。
GM:いつか良いことあるって……。
ナタリー:「お姉さん、私が移住して来たら仲良くしてね」
GM:「あはは、勿論だよ」……冒険者の引退予告聞いちゃったよ……。
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