3、お買い物・情報収集編

GM:ということで買い物は出来て良いんだけど、特に描写が無ければ各自、買いたい物を申請してくれれば買えたことにしていいよ。


イヴ:あ、じゃあ値切りをしたい!


GM:おっ、成程ね。いいですねえ。ロールプレイ次第かな。


イヴ:じゃあ、一階にいた商人さんに、「ちょっと一個聞きたいことがあるんだけど」


GM:「何だい」と……態度はあんまりよくないね。仕事中に話し掛けやがってよおって感じ。


イヴ:「この辺に良い食品を安く売ってる所ってないかな?」


GM:そういう話であれば、ほほう……と間を置いて、「うちの商会の者がやってる所が何か所かある」と……どういうものを買いたいのか、具体的な例を求める。


イヴ:「火の無い場所で食べられるものが欲しくてね。今から山を登っていくつもりだから……携帯食くらいはないと、途中で体力尽きちゃうしね」……まあ、保存食、行動食かな。あとドライフルーツ。


GM:「じゃあ、それぞれ別の場所にはなるが……」と、干し肉なんかを専門に扱ってる店と、ドライフルーツを含め野菜果物なんかを扱ってる店舗を教えてくれる。


イヴ:「ほほう! 成程、ありがとう。……ところで、その店は君の名前を出したら安くしてくれるなんてことはあるかな?」


GM:成程ね? そのレベルの商人を捕まえることが出来ていたのかって、何かしらの判定がしたいね。運が良ければ結構立場のある人を捕まえられたってことにしていい。


イヴ:ゴネます。


GM:言うてみい。


イヴ:相手がやり手の商人かを〈宝物鑑定判定〉で見極めたことにしていい?


GM:面白い。許可します。目標値は12くらいで。


イヴ:やったぜ。


〈宝物鑑定判定〉

イヴ(スカウト):[1,4]+9=14《成功!》


GM:イヴは話し掛ける時に、意識して敏腕の商人を選んだ! 「俺に聞いたアンタ、運が良いね。この名前を出しな」


イヴ:「ありがとね! 貴方のことはこれからも贔屓にさせてもらうよ」


GM:「ああ頼むよ。ウチの商会がね、この王国じゃ一番良いからね」


イヴ:「ここの商会でこれが買える、って触れ込めばいいでしょう?」


GM:「そりゃいい。冒険者たちによろしく頼むよ」


イヴ:「はーい! ありがとー!」


GM:食べ物に関しては一割引きでどうぞ。


イヴ:やったー! やりたいのはこれだけなので、あとはデータ上のやり取りで良いや。


エリック:いい商人見付けたね。


GM:じゃあ、欲しいもの申請お願いします。


イヴ: 保存食3日分と予備の水袋……あとドライフルーツで。


ナタリー:……。


ヨル:……。


ベルジ:買い物組? おい……何か買えよ……。何か買うために着いてったんだろう……?


ナタリー:いやなんか……面白いこと起きるかなって思ってついてきただけだから、特に何もなくて。


ベルジ:おいおいおい(笑)


ヨル:取り敢えず保存食と……? あと登山にあたって買っておいた方が良いものあるかな? 水?


ベルジ:冒険者セット持ってるなら、水袋は最初から入ってるよ。


ヨル:じゃあ何も要らないじゃん! せめてロールプレイ的に保存食と……あと、予備の水袋は買っておくか。


ナタリー:……ロープとフックでも買っておくか。


※尚、この後、このロープとフックが活用されることはなかった。


GM:買い物は良い感じかな? じゃあ、冒険者ギルドの方に移ろうか。


ナタリー:ううむ……面白そうだったからついてっただけなのに! 余計なお金を使ってしまったわ!


イヴ:あ、買い物中はヨル方向音痴から目を離してません。


エリック:えらい。


ヨル:ありがとうございます!!


GM:早速、冒険者ギルドのお二人。ギルドに戻ると、こいつら早速戻ってきたぞ、なんだなんだ、って顔はされる。


ベルジ:ふふん、堂々としておこう。この辺の常識に関してなんだけど。ダイケホーンまで行きたいとき、ギルドで地図を貰った方が良いのか、冒険者に直接聞いた方が良いのか、どっち?


GM:シナリオ的にはどっちも想定されてるけど、ここの登山道、地形変動が多いから、地図とか無数に更新されてるので、文献判定の難易度は高そうだな。


ベルジ:人に聞くか。


エリック:山の方行って帰ってきた人いる? って感じかな。


ベルジ:このリルドラケンなら騒いでも『またあいつか』って生暖かい目で見守られるだけだと思うから、ギルド全体に呼び掛けてみるか。取り敢えず、受付の人に、「山道の状況を知っている人を探したいんだけど、ちょっと騒がしくしてもいい?」と事前に。


GM:「問題ありませんよ、王からの依頼ということも把握しておりますので」


ベルジ:よし。じゃあ、何人かいる冒険者の方に向けて、「僕達、今回の依頼でダイケホーンに向かいたいんだけど、君達の知ってる細道を教えて欲しいんだ。最近この辺りに行った人は居ない?」


GM:行ったことのある人がちゃんと居たかとか、その人に好印象を与えられたかということを含めて〈聞き込み判定〉かな。今回は冒険者として冒険者ギルドの中で、と言う形なので、判定に使う値は冒険者レベルで。目標値は12だ。


ベルジ:了解!


エリック:一緒に聞き込みをしていたということで判定を振ってもいい?


GM:いいよ。


〈聞き込み判定〉

ベルジ(冒険者レベル):[3,4]+9→16《成功!》

エリック(冒険者レベル):[3,3]+9→15《成功!》


GM:「少し前でよけりゃ、山道を使ってダイケホーンに行ったぞ」という冒険者が居たよ。


ベルジ:「聞かせてー!」情報料にガメルをギュッ!!


GM:「お、ありがてえ」ええやん。


ベルジ:ほら、冒険者への依頼には対価を出さなきゃ。


GM:だったら、山道とは別の方向から、裏を回るような形で上がっていける道を教えてもらえる。一人二人並べるくらいの獣道に近い登山道で、通ったのは襲撃が起こる前だから、地形変動でちょっとした変化は起きているかもしれないけど。それに、ダイケホーン側だったらダイケホーンの狩人が直してくれるから、多分大丈夫だろう。


ベルジ:ナイス。あとそうだ、相手は冒険者だし、魔物はそこそこ追い払える力はあるだろうから、どんな魔物が良く出るのかも聞いておきたいな。


GM:彼は君達より何レベルか低いくらい、それこそレベル4くらいの冒険者で、基本は隠密に徹しているらしい。ボルグなんかの蛮族や、珍しい所だと大蛇も居る。それから、夜になると、山脈の奥で暮らしているようなデカい蛮族が出てくるらしい話も教えてくれる。


ベルジ:この人めっちゃ親切じゃないか。まあ、ボルグだっていうならボルグ一族で動いてる可能性もあるし、隠密の方が賢いよなあ。


 ボルグは、レベル3ほどの蛮族だ。

 レベル5から6の冒険者である一行にとっては大した障害ではないが、敵の数が多ければ厄介なものである。

 ゴブリンが群れて冒険者を苦しめる物語もある……ソードワールドに関する話ではないが。

 寧ろ、剣と魔法の世界ソードワールドでなら、群れた敵など適当に範囲魔法で焼き払ってしまえばいいのだが……生憎、我々のパーティーには、エリアを焼き尽くす・・・・・・・・・タイプの魔法使いは居ない。

 戦いは避けた方がいいだろう。


エリック:その辺りで合流しよう。「お、ベルジ、話聞けそう?」


ベルジ:「うん! すっごい色々知ってるし、わかりやすく教えてくれるから助かってる!」


GM:「おう、そっちはお仲間さんか。さっきちょっと聞いちまったんだが、王様の依頼なんだろ? 頑張れよ」


エリック:「応援してくれるの? ありがたいね」


ベルジ:「頑張ります!! あ、お名前聞いてもいいですか? 王様に報告する時に伝えるんで!」


GM:名前は……ブラッドさんでいいや。人間の男性です。必要な情報かは知らん。


エリック:気持ちとしては必要。


GM:「しかし、そんな奇妙な蛮族の話、聞いたこともねえんだがなあ。いきなり現れたし……」


ベルジ:「うーん、本当に蛮族なのかなあ」


エリック:そうだ。レンジャー技能あるし、もしかしたらレンジャーにしかわからないこともあるかもしれないから、細かい……道に発生する死角だとか、歩き方のコツに関して聞いておこうかな。


GM:お、いいね。伝えよう。


ベルジ:夜はやめた方が良い、朝から出る方が良い、覚えた。そういえば、登るなら何時間かかるの?


GM:強行軍をすれば、一日で何とか登り切れるくらいかな。キャンプを張れるような場所もない。


エリック:強行軍しないって選択肢はあるの? 


GM:山道で一晩キャンプを張る、ってことになるけど、キャンプを張りやすい場所は大体蛮族の拠点になっているから、何らかの判定は求める。冒険者ブラッドも、身軽にして一日で登っていくらしいね。


エリック:「やっぱり山で一晩なんて過ごすもんじゃないよな」


ベルジ:「僕は山登りなんてしたことないからわかんなかったや……」


エリック:「寝ずの番を立てた方が良いくらいには危険だな」


ベルジ:「夜は寝たいなあ……」


エリック:「寝ずの番なんて大人がやるもんだ。寝てろ寝てろ」


ベルジ:「早朝カラナラ僕ガ立ツケドォ……」もにょもにょ。


エリック:「それ大丈夫か? 昼寝したくならないか?」


ベルジ:「もう18歳だぞ。脱皮は一回済んでるんだぞ」


エリック:「えー? 一度の脱皮で大人だっけー?」


ベルジ:「ソウダヨー」


※リルドラケンは三度の脱皮を経て30歳ほどで成人する。ベルジはまだ成人前。


エリック:これって、今から登っても日暮れに間に合う?


GM:行けます。


ベルジ:GMが行けるっていうなら行こう。ここらで合流で良いかな!


GM:了解、じゃあ、買い物組がギルドに来る形で合流しよう。


ナタリー:ヨル方向音痴大丈夫? ついてこれる?


ヨル:ついてすら行けないレベルではないよ!?


イヴ筋力6:ギルドに到着次第、ベルジを呼び出します。「ベルジ重い、持って」


ベルジ筋力24:「いいよ!」


エリック:おかしいな。神官なのにな……。


ベルジ:何も殴らない筋肉です。


イヴ:あと、受け取っていた200ガメルをそのまま返す。


ベルジ:「エ?! ナンデ?!」


イヴ:「私が買ったもの持ってもらうもん」


ベルジ:はてな頭の上に出てるけど「ソウイウモノナノカナア?」……受け取る。


イヴ:そういうものなんだよ。私が決めた。


ベルジ:荷物ニ入レテオキマス。


イヴ:よし。


ベルジ:合流した買い物メンバーに、夜になると蛮族が出てくるから、明るいうちに移動したいねってって伝えよう。


エリック:「今から出るなら間に合うと思うよ」


ナタリー:「じゃあ、もう出発した方が良いんじゃないかしら?」


ヨル:良いと思う!


GM:じゃあ、山道の方へ向かうってことで。ハーヴェス王国から出る時には、もう話が回ってるのか、門番の人に敬礼される。


イヴ:お前わかってるよな? 依頼終わるまで帰ってくるなよ?


GM:そんなことは言いませんけども! はい! 此処から登山が始まりますよ!!


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