北条義時
義時さんはフィアレス
「武士のおじさんがきてたよ」
家に帰ると涼が声をかけて来た。
「誰?」
「話題のあの人だよ」
「はあ?」
「まあ行ったらわかるって」
煎餅を頬張りながら涼は楽しげに笑った。
「なんだよ」
不自然さを抱きつつ二階に昇ると……部屋から、生首が飛び出ていた。
「っ……!」
僕の姿を捉えると、その生首は瞳を輝かせて口を開いた。
「やっと帰ってきたかー」
「あっ……なんだ寝転がってただけ……」
部屋に入ると、
「色々聞きたいことはあるんですけど、まずどちら様です?」
「うむ。我こそは執権北条義時よ」
話題のあの人と涼が言った理由がようやく分かった。たしかに彼はここ最近急に名前が浮上した人物だった。理由は言うまでもないだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます