第6話 5月27日(木)13:00~16:00
保健所の嫌がらせ?と襲い来る発熱と倦怠感に耐えながら、何とか濃厚接触者リストを作成。
そして濃厚接触者に該当してしまったかたに電話をかけて謝る。
本当に申し訳ない。
これは本当に申し訳ないんだ、そのせいで一切の活動できなくなるんだから。最低でも5日くらいは何もできない。
そんなことをしてたらあっという間に15:30分となり、病院に行ってのメディカルチェックの時間である。
もし問題があった場合、そのまま入院となるので、入院の準備をしておいてくださいと言われていた。入院の準備ねぇ……、そもそも長期旅行ですら大した荷物をもっていかない俺としては、こういうの本当苦手だ。
まあとりあえずパンツを7枚くらいと、シャツ5枚。うーんズボンなんて2枚くらいあればいいかな。絶対忘れちゃいけないのが、パソコンとそれからスマホの充電器。あとはどうせ暇になるから、モンハンらいずやるために、スイッチは欠かせないところだろうな。
案外、もっていかなきゃいけないもん少ないなあ。
そもそも、メディカルチェックするとはいえ、すでに熱は下がりつつあるし、いううて今日はなんなら酒飲んでないせいで、いつもより健康まであるから、入院なんて事態にはならないだろうけどね。
国のお金で、ホテル生活させていただきますよってなもんですよ。まあホテルなら、オンラインで仕事もできるだろ。
そんなわけでメディカルチェック、病院の裏手に回されて、俺は一人採血をされた。ついでに血圧の検査も行われる。
血圧なんてそういやしばらくはかってない。
げっ、上が190のしたが140!気が付かない間にとんでもないことになってやがる。いい機会だから、酒やめるかなあ。
血液検査が終わったら、次はCTを取るらしい。
おぉCTなんてそれこそ、20年ぶりくらいにとるぞ。
そういえば、知り合いは検査なんて受けずに即ホテル隔離だったんだけど、俺は何で、検査ありなんだろ?年が40を超えたからなのか、それともデブだからなのか?
CTは1時間くらい待たされた。
そしてCTを取る。うーん、なんか新鮮な気分だね。
というか、大げさだよCTまで取るとか、どうせホテルなんだからさ。
そして待つこと1時間くらい、病院から電話がかかってきた。
この時点で、俺の体温はすっかり平常になっており、倦怠感もなかった。入院の可能性は一切考えてなかった。
『ええと、検査の結果ハイロックさんは入院の必要があります。看護師を派遣するので指示に従ってください』
は?
えーえーえーえ?
「いやちょっと待ってください、それって俺のもともとの健康状態が悪いだけじゃないですか?」(これは本当に聞いた)
「いえ、肺にコロナの影がありますので、それで入院です」
目の前が真っ暗になった瞬間であった。
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