現代を舞台にした宮沢賢治の童話のようなお話です。女子高生がワイヤレスイヤホンと間違えて、おじいちゃんの補聴器を持ってきたところ、カエルに似た不思議な生物と出会い、そしてその生物はジュール・ベルヌの小説の登場人物、キャプテンネモを探しているとおかしなことを言い出して……。ストーリーはシュールな感じですが、文章もわかりやすくて読みやすく、全体的に可愛らしい物語です。