夢に押されて


 深夜にふと目が覚めた。理由は単純。嫌な夢を見たから。

 仲の良い男友達が、見知らぬ女子と手を繋いでいる夢だった。


「ふぅ……」


 まだ暗い自室でスマホを開く。

 君と遊んだこの2年間はすごく楽しくて。だから……壊したくなくて……


 でも。夢のように消えてしまうなんて、もっと嫌だ。


「今日こそは……」

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