溢れて止まらない


「うっ……うぇっ……」


 聞き覚えのある泣き声が、近くの物陰から聞こえた。急いで駆け寄ると、そこには親友と、親友の想い人が。


「どしたの⁉︎」


「うぅ……」


 もしかして……フラれたのだろうか。


「……頑張ったね」


 そっと抱き締める。今の私にできるのはこれくらい……


「いや、OKしたんだが……」


「……へ?」

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