一緒の高校に行きたいから


 冷房の効いた室内に、文字を書く音だけが響いていた。勉強を始めて、そろそろ2時間だ。


「あー疲れた!」


 一緒に手を動かしていた彼女が、我慢し切れずシャーペンを放り投げた。


「休憩する?」


「んー……」


 僕の提案に、なぜか彼女は少し考える素振りを見せた。


「やっぱり、もうちょっとだけ頑張る」

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