その5分後に


 窓を開けると、涼しい風が頬を撫でる。

 その風の出所を探るように窓の外へと目を向けるも、先に続くのは暗闇ばかり。


 ……いや。月明かりが、少し離れた所を照らしてる。もう少し、こっちに来てくれたらいいのに。


「はぁー早く来ないかなぁ」


 スマホを片手に、私は今日も君からの返信を待っている。

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