この日常を大切にしたい


 河川に臨む土手っ腹に寝転がり、


「高校卒業したら、どうするの?」


 と聞いてきた幼馴染。


「東京に行くよ」


 ずっと隣にいるのが当たり前で、日常。そう思っていた。


「そっか」


 地元の大学に進学する君は、寂しそうに俯きつつも、


「頑張ってね」


 と、笑って送り出してくれた。



 今じゃ、毎朝のことだけど。

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