バトル5失われし友の嘆きの言葉
①
「俺たちはずっと、友達だろ?」
それはいつの頃だろうか。
まだ最近のことだったようにも思えるし、遠い昔だったようにも思える。
「なあ。俺たちはずっと、友達だろう? 友達だよな。遠く離れてもずっと俺たちは親友だ」
そういって差しのべられた手はまだ小さい。けれど、ものすごく頼もしく暖かい手のように思えた。
まだ幼かった健はためらいもなく差しのべられた手をにぎりしめた。
すると親友といった彼は無邪気な笑顔を健に向けてきたのだ。
「ずっと友達だからな! なにがあろうとも変わらない! 」
「ああ、俺たちはずっと友達」
何度も何度も言い当てた。
自分達はなにがあろうともお互いを裏切らないのだと誓った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます