第33話 熱を出して壊れたようにおもらし

 先日のようなことがあったからか、彼は熱を出してしまった。


 進「うーん、うーん……」

 未咲「大丈夫? ごめんね、わたしが過激なことしたばっかりに……」

 進「おしっこしたい……トイレいく……」

 未咲「立てる?」

 進「わかんない……」


 なんとか立ってトイレに向かおうとする。


 進「あっ、あっ……」


 しょぉーーーーっ……相当したかったんだろうな、すぐ出ちゃった。


 未咲「まだ休んでたほうが……」

 進「ぐすっ、満足にトイレにもいけない……」


 それから彼は呆然と立ったまま、壊れたようにおもらしし続けた。


 未咲「まぁまぁまぁ、お水のみましょうねー」

 進「いっぱいのんだらまたおもらししちゃう……」

 未咲「のまないとお熱さがらないよ?」

 進「のむ……」


 結末がわかってても、未咲に従うしかなかった。


 進「だめ、ちっち出る……」


 ことばまで幼くなってしまって、もう熱は出したくないと思った。


 進「みさきぃ……」

 未咲「これからはちょっと控えることにするね、おもらしプレイ……」

 進「やだ、するー」

 未咲「どうしたらいいんだろう……」


 とんでもないものを植えつけてしまったかもしれない。そんな責任を感じる。


 未咲「これまでどおり玲香ちゃんたちとだけでやってたらよかったけど……」


 こうなってしまっては身体を壊さない程度にやっていくしかない。頑張ろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る