第28話 頭のスイッチがどうにかなっちゃった話
わたし入野未咲は会社勤めの女の子(そう言える年でもなくなってきたけど)。
会社から解放されたうれしさできのうの晩もつい飲みすぎちゃって、その次の日たいへんなことになってしまった。
二日酔いで頭がうまく回らず、つい昨晩から電車に乗るまでトイレに行くことなくきてしまった。
未咲「あっどうしよう……トイレ行きたい」
そう思っても扉は閉じられてしまい、気づいたときにはどうすることもできなくなった。
未咲「駅着くまで我慢できそうにない……どうしよう、ここでするしかないのかな……」
人生最大のピンチ。その匂いを嗅ぎつけたのかひとりの青年がわたしに声をかけてきた。
青年「大丈夫?」
見たところ普通。だけどどことなくわたしと同じ匂いがする。
未咲「うん、大丈夫だから……」
見ず知らずの人なのに敬語が使えなかった。それくらい切羽詰まっていた。
青年「ちょっと失礼するね」
未咲「なっ……やめてよ……」
なんのためらいもなくわたしのスカートをめくる。わたしが声をあげれば確実にこの人は捕まる。
青年「うん、もう少しでやってしまうね」
未咲「わかってるなら見ないで……」
ただ、最近見せる人に飢えていたということがあり、なんだかこの人に見てもらっても問題はない自分がいることに気づいてしまった。
未咲「(酔いで頭がうまくまわらないし、このままおしっこしてもいい気がしてきた……)」
そう思うと、おしっこの穴が膨らみそうになる。
青年「すごくしたそうだね?」
未咲「そう、なの……朝からずっと行ってなくて……」
青年「心配しないで。僕もいっしょにしたげるから」
そう言って……。
未咲「えっ? えっ?」
わたしの目の前に、生で見たことがなかった小さな男性器がちょこんとそこにあった。先のほうが濡れていて、本当にしたそうだった。
青年「ごめんごめん。すぐしまうから」
この人、いわゆる露出狂なのかな……。こんな見た目してて、人は見かけによらないような……。
青年「するっていっても、この中にだけどね」
白いブリーフパンツが見えていて、たぶんそのことをさしてるんだと思う。
露出狂なうえにおもらしマニアなんて……街の人ってすごい(わたしを含めて)。
青年「そうすれば、キミもしやすいだろう?」
そうだけど……そうじゃないような。
青年「この間仕事やめちゃってね、ちょっと自暴自棄になっちゃってるのさ」
だからって、人生を棒に振らなくても……。
青年「キミのような人を見つけることができて、僕はとてもうれしいよ」
受け取りかたによっては告白に見えなくもないけど……そうだとしたら怖気づいてしまう。
青年「さて、始めようか」
青年はわたしの前でしゃがみ、まずは自分の股間を掴む。
青年「あぁっ、いい……これまでのイヤな気持ちが全部吹っ飛んでいくみたいだ……」
変態になった原因がはっきりしたいまとなっては、もうこの行為を責めることもできない。
青年「キミも遠慮せずこすってくれ。なんなら僕が……」
未咲「いいよ、自分でこするから……」
わたしは下着が見えた状態で、見知らぬ大人に痴態をさらし続ける。
未咲「あぁっ、ふぁぁっ」
青年「いいあえぎ声だ……これであしたも頑張れる気がする……」
未咲「お世辞はいいから……」
青年「なに、謙遜せず素直に受け取ってくれ。キミの恥ずかしいところをもっと見せてほしい」
未咲「ほんとにこのままだとおしっこ……電車の中で……」
青年「不安だよね……でももう戻れやしないんだ。キミならわかってくれると信じてる」
未咲「もしかしてなんだけど……」
青年「なんだい?」
未咲「わたしが夜お世話になってた元モデルの渕上進くん、かな……?」
青年「……よくわかったね。それがどうかしたかい?」
未咲「ううん。どうりでわたし、うまく喋れないんだなって」
青年「喋れない? よく喋れてるじゃないか」
未咲「そういうお世辞はいいって言ってるの! おしっこ漏らしちゃうんだから……」
青年「かわいいこと言ってくれるね。サイン会でもよく見かけて、印象に残ってる」
未咲「だってあんまり人来てなかったでしょ? サインもらいに来たのってわたしくらいじゃ……」
青年「そんなことはない! まぁ、少なかったけど……」
未咲「しゃべれる時間いっぱいあるーって思ってそのへんの人そっちのけでずっと喋ってたな……」
青年「あれはひどかった。おしっこ我慢できるか心配になったくらいさ。ちょっとちびったし……」
未咲「やっぱり。顔に出てた」
青年「恥ずかしいな……おっと、おしっこが降りてきた。キミもそろそろだろう?」
未咲「うん。上向いてきちゃった」
青年「どことは言わないところがいいね。僕もちょっと立ってきちゃったかな」
未咲「それ、ほとんど言っちゃってるよね……」
青年「そうなのかい?」
未咲「自覚なかったんだ……ちょっと幻滅」
青年「あぁっ、動いちゃだめだよ」
タイミングよく電車が揺れ動く。
未咲「やだっ、膀胱おさないで……」
進くんの手がおなかの下あたりにきてしまった。
出すか出さないかのちょうどいいところで下腹部が上下し、尿道をこじ開けようとする。
青年「ふふっ」
未咲「笑いごとじゃないんだけど……」
この子の前だと素直なわたしがさらけ出せる。そう確信した瞬間、身体は正直に反応した。
未咲「んんっ、出ちゃう……」
閉じようとするけど、うまくいかない。むしろ開いて、出したい、出したいって言ってる。
未咲「進くん……」
青年「出したいんだね。おなかが苦しそう」
未咲「わざわざ言わなくていいから……」
見つめられてると出しにくい。だけど身体は出したがってる。ふたつがせめぎあっていて、どちらも譲らない。
未咲「やっ……」
ちゅぴ……わずかだけど出ちゃった。
青年「これがキミのおしっこか……僕だけに見せてくれるなんて、キミはなかなかやさしいね」
未咲「やだっ進くんつかまっちゃう……もらしたら見つかっちゃうかもしれないのに……」
青年「いいさ、僕のことは。それに……まずキミはおもらし禁止条例って知ってるかい? あれには特例が認められていてね、愛しあうふたりどうしならば公の場でおもらししても許されるんだ」
未咲「そうだっけ……」
青年「現にカップルがよく水たまりをつくって去っていくだろう? あれはそういうことなんだ」
未咲「そうなんだ……考えたこともなかったな」
青年「ものを知らないということは、キミにとんだ不利益をもたらす。だからこそいまだけ……いや、未来永劫愛し合おうじゃないか」
未咲「えっ……?!」
じょぉぉぉぉっ……! いま、ものすごい音がわたしの下半身から聞こえたような気がする。
唐突な告白。それに驚いておしっこしちゃった。
青年「こう言ってはなんだが、僕はこれから当分キミのヒモになってしまうことはどうしても避けられない。それでもいいなら」
未咲「うん、いいよ……だってわたし、進くんのことがずっと好きだったから……写真集で見たときから、それはもうずっと……」
おしっこを一緒にしてくれる友達としては玲香ちゃんがいちばんだけど、男の子で好きだったのは目の前にいるこの子ただひとり。
青年「僕もそろそろ出そうだ……キミ、もしかしておしっこを止めてるのかい?」
未咲「ちょっときついけど、ね……進くんと一緒に出したいな〜って……」
青年「だったら、呼吸を合わせよう」
未咲「うん。せーので出そ?」
青年「それはいいかも」
進くんのもむスピードが速くなる。顔も少しゆがんで苦しそう……。
青年「おもらしなんて久しくしてこなかったな……うまく出せるかわからないけど、やれるだけやってみるよ」
見えすいた嘘。全然そうは見えない。
青年「……疑ってるね?」
心の声を読まれてしまった。
未咲「顔にかけるからね?」
青年「その提案のった」
開かれたピンク色に、この子はどう思うか。
青年「きれいな色をしているよ」
未咲「当然でしょ……あっ、出る……」
深くたたえた水源から、熱くほとばしるおしっこ。いきおいがよすぎて死にたくなった。
青年「かけてくれたんだね……歓迎するよ」
未咲「誰か見てくれてるといいな……」
青年「僕もそろそろ……うっ!」
じょぉぉぉぉっ……わたしと似たような音がして、身近に感じる。まわりの人たちはわたしたちを見るにつけ、祝福モードに包まれる。
青年「こすりてぇ……あっまずい、手が……」
先っぽばかりいじる彼。さながら動きは女の子。
青年「もれるもれるもれる……う〜〜〜〜っ」
青年に似つかわしくない声で、彼はおもらししてしまった。
青年「気持ちいいね……心が洗われていくみたいだ……」
うっとりとした表情で言う彼。わたしと似たようなおしっこの色をしていて、なんだかうれしい。
青年「先っぽいじるね」
未咲「いいって言ってるでしょ……」
青年「いいから」
果実をつまむようにやさしくいじる。
未咲「いっ!」
青年「痛かったかな?」
未咲「ううん、むしろ好き……」
さすがにもう恥ずかしくて、パンツの上からいじらせてる。
未咲「いいって言おうとして、ちょっとびくってなっちゃった……」
青年「そっか、喜んでくれてたんだね」
未咲「うん……もっとして……」
先っぽをつままれるたび、乙女の反応が止まらない。
未咲「はぅぅ……はやくいかせて……」
青年「あせらないで。僕もキミのことよくわかってないんだからさ」
未咲「これだったら、自分でいじったほうが……」
青年「じゃあ、するかい?」
未咲「……やっぱりいい」
青年「そうこなくっちゃ」
ねちっこくなでまわすと、奥からえっちな汁があふれ出る。
青年「これがいいんだね?」
未咲「……///」
青年「おしっこ、したそうだけど」
未咲「したい……すごくしたい……進くん、悪いんだけどわたしのここにお口つけてくれない?」
青年「待ってたよ、そのことば」
果実を食むようにあまく口をつける。
未咲「だめ……もれちゃう……」
青年「(あせらなくていいから)」
頭をぐいっと自分から寄せちゃうなんて……。
未咲「んっ!」
しゅおぉぉぉっ。口の中に音が広がってとっても恥ずかしい。
青年「?!(なんだ、この味は……)」
そっか……飲んだことないから、ちょっとびっくりしちゃってるのかも。
青年「ぷはっ。僕決めたよ! キミのこと一生大切にするから!」
未咲「えっ……えっ?!」
驚きとショックでおしっこが噴き出して止まらなくなってしまった。
未咲「やだっ、止まって、止まって……」
彼の前では乙女でいられる。そのことがわかったうれしさと恥ずかしさが共存して、もう訳がわからなくなりそうだった。そしていっぱい泣いた。
未咲「わたし、ほんとうに進くんのことが好きで……進くんの写真集におしっこかけるくらい好きだったから……」
青年「あはは……それはちょっとやめてほしかったなぁ……」
未咲「そんなっ!」
青年「まぁやっちゃったことは仕方がないから、こっちが許すしかないんだけどさ」
未咲「……進くんの喋りかた、さっきとちょっと違う気が……」
青年「なんだか演じてる自分がちょっとイヤになってきてね……素で話させてもらおうかな」
未咲「あっ、やっぱりそんなに変わってない」
青年「あはは、どっちなのかな……」
そう言って、彼はおもむろにわたしを電車の中で押し倒す。
青年「じつはおしっこ、まだちょっと残ってるかもしれないんだよね……」
ちょっと、って言ったけど結構残ってる気がする。顔がそう言ってる。
青年「安心して。これはちゃんと愛の証で、そこらへんの変態とは違うからね」
誰かが発狂したような声を上げた気がするけど、気にしていても仕方がない。間もなく駅員さんがやってきて、そのあとには黄色い水たまりが……。
青年「これから僕がおしっこするから、キミはそれをよく感じてほしい。僕は変わらない季節に、たしかなぬくもりを届けたいんだ」
いまだ透き通る目をこちらに向けつつ、本来ならトイレですべきことをこんなところでしている。
青年「どう? キミもしたくなってきた?」
未咲「うん、もうトイレまで間に合わない……」
青年「ここでしていけば、きっと心やさしい誰かが片づけてくれる。そう信じよう」
未咲「そう、だよね……わたしが人目を気にしすぎてるからかわからないけど、うまくおしっこが出せなくて……」
青年「キミのおなかを僕のお尻で刺激しても?」
未咲「口にすると生々しいね……して♡」
すらっとした身体ではあるけど、容赦ない体重の負荷がわたしの身をよじらせる。
未咲「やっ……トイレ行きたいよぉっ……」
青年「まだ我慢して。楽しみが減っちゃうよ」
未咲「そうだけど……」
出したい気持ちがどうしても勝ちそうになり、つい甘えたくなってしまう。
青年「僕の目を見てごらん。そうしたら我慢しようなんて思わなくても、自然にできるようになるんじゃないかな」
未咲「うん……」
おかしいな……見つめたら余計にしたくなってきちゃった。身体の動きも止められないし……。
青年「おでこのあたりを意識して、そこに栓をするんだ。僕はそうやって我慢してきた」
おしっこの我慢の仕方を知ることができたことはうれしいけど、それどころじゃないよ……。
青年「キミはいま、何が見えてる?」
自分のおま○こが写しだされていて、出したいよ〜って言ってる気がする。きもかわなキャラクターの絵柄で。
青年「その表情を見るかぎり、キミはいまとっても幸せな気持ちにひたっているんだろうね」
違う! ひたすらおしっこしたいだけ! ……なんだけど、我慢してる感じがうまく出せない。
青年「指をつかって閉じてみるんだ。ふたつのくちびるをきゅっとね」
そんなのわかってる……だけどここまできたらもう開きたい。くぱって開いて、じゃぁぁぁってしたい。進くん、全然わかってない……。
青年「……そろそろみたいだね?」
うそ。全部わかってた。彼に隠し事なんてできない。そうさとった瞬間、我慢してたものがいっきに噴き出してしまった。
青年「いっぱい出して……僕もあとから追いかけるよ……」
天国にでもいきそうな顔になってしまってる彼。まだ出し足りないんだ……。
青年「いくよ……」
あたたかいものがおなかを中心に広がっていく。はじめての共同作業だった。
青年「ちょうどキミがいま着てる服、ウェディングドレスに見えなくもないかも。なんだか背徳感があっていいね……僕も新郎みたいな服だったらよかったかな」
そう言って彼は……。
青年「ちょっと触るね」
未咲「やっ、おっぱいはまだ早いよぉ……」
青年「うん、あの頃からすっかり成長してる」
未咲「……進くんじゃなきゃ怒ってるよ?」
青年「キミに選んでもらえて、僕は幸せだ」
未咲「もうっ、またおしっこかけるよ?」
青年「やめてくれよ、もう十分浴びただろ?」
未咲「だったら……」
青年「でも、身体は欲してる」
未咲「なんですぐばれちゃうの……」
彼に見透かされてることが怖くなり、またおしっこしてしまう。
青年「はは、とんだおもらしっ娘だね」
未咲「進くんがそうさせてるんだから……」
青年「じゃ、僕もおわびにおしっこするよ」
未咲「どれだけ出るの……」
見かけによらないのはお互いさまだった。わたしは清楚なようでおしっこ大好きだし、進くんだって……。
青年「はぁっ、うっ!」
しょぉぉぉっ……。またおなかが熱くなる。
未咲「わたしたち、どうにかなっちゃったのかな……」
青年「そうかもしれないね」
そうして進くんは愛撫を続ける。
未咲「いいっ……このまま続けて……」
だけど彼はいきなり止めてしまった。
未咲「……どうしたの?」
青年「えっと……やっぱり自分のほういじりたいかなーって……」
未咲「わたしが目の前にいるのに……?」
そう言うと本当に自分のものを触りはじめる。
青年「これまで女の子に触れてこなかったから、どうしていいかわからなくて……」
未咲「なんだ、そういうことならわたしが教えてあげるっ」
青年「ちょっ……やめてくれよ」
腕をつかみ胸に当てさせる。はっきり動揺してるのが見られてかわいかった。
未咲「あったかい?」
青年「そりゃもちろん……でもその、立っちゃってる……」
未咲「女の子だもん、興奮したらこうなるよ」
青年「出そうかな……おしっこ……」
未咲「えっ?」
よく聞こえなくて、気づいたら服がまた濡れた。
未咲「……しちゃった?」
青年「あぁ、我慢できなくて……」
未咲「かわいいっ♡」
うれしくなって、その手をこちらに沈ませる。
青年「やわらかい……もうどうにかなっちゃいそうだよっ……!」
未咲「なっちゃっていいんだよ?」
青年「いいのかよ……こんなことがあって……」
うれしいのか悲しいのかよくわからないけど泣いてる。きっと我慢してたことも多いんだろうな。
未咲「わたし、これで十分だから」
彼のものを見たから、ってわけじゃないけど。
青年「ひとしきり揉んだら、今後のことについてちゃんと話そう」
未咲「うれしいっ」
わたしに幸せが訪れた!
未咲「じゃ、わたしもいじってあげるね♡」
青年「あぁっ、それ、すごくいいよ!」
かわいい反応してくれてうれしかった。おしっこもいっぱいしてくれたし、言うことはなかった。
青年「はぁっ、もっとおしっこしたかった……キミの名前は?」
未咲「入野未咲、ですっ♪」
かわいいおもらし、ちゃんとできたかな……?
青年「もう、これで最後だぞ……」
未咲「えっ、いじるの? また出ちゃうよ……」
新しい幸せのカタチ、見えた気がします。
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