第17話 ハルミの春
ある日、春泉ちゃんがいまどうしてもわたしに会いたいと連絡があり、うちにあげた。
未咲「いらっしゃ〜い、どうしたの春泉ちゃん?」
春泉「あのねミサキ……えっと、とりあえずおウチはいらせて?」
話はそこからと言わんばかりに言い、わたしもどうしていいかわからず雰囲気に押し流されるままだった。
未咲「連絡くれたってことは、なにかたいせつな用事だったりするんだよね?」
春泉「そう、なんだけど……んっ……」
なにやら落ち着きがない。スカートのすそを持ち上げようとしてて、危うく見えそうになってる。
春泉「ミサキ、おしっこしていい……?」
未咲「おしっこ? トイレなら言わなくても全然使ってくれていいけど……」
春泉「そうじゃなくて、いまここで……」
未咲「そんなに切羽つまってるの?」
春泉「うん……」
それしか言わず、なぜかトイレに行こうとしない。
春泉「あのね、いまのハルミ、なんだかすっごくせつないんだ……だから……」
そう言って、おもむろに下着を脱ぎだし、片手でスカートをたくし上げながらもう片方の利き手のほうで自分の尿道口近くのところを広げた。
春泉「ここで、いっぱいきもちいいおしっこする……」
熱に浮かされてるようにも見えて、だけど芯の通った声で春泉ちゃんが宣言する。
春泉「んあっ、はぁっ……」
甲高い声に応えるように、下半身が濡れていく。
春泉「でてるぅ……ミサキんちでハルミ、おしっこしちゃってる……」
大人になってから春泉ちゃんをうちにあげたことがあまりなく、突然こんなことされたからもう大変。わたしも否応なく高められてしまい……。
未咲「春泉ちゃん」
春泉「なに?」
未咲「わたしもおしっこしたいなぁ……」
春泉「ミサキも? だったら一緒に……」
未咲「なんだけど、さすがにここは……」
春泉「いやっ」
ぷしぃっ。嫌な予感がする。
春泉ちゃんの表情を見る限りだと、これはもう一歩も動けなさそうで……。
春泉「ミサキぃ……」
涙目で訴えかけてくるけど、どう答えてよいものか……。
春泉「ふふっ」
未咲「?」
きょうは春泉ちゃんの表情がよく変わる。ほんと何を考えてるんだろう。
春泉「ハルミのおしっこ、ちょっといいにおいでしょ?」
なんと、春泉ちゃんのおしっこにも、ちょっとした変化があったそう。
春泉「いろいろ試した。カラダにいいクスリとか、サプリメントとか……」
なんだか怪しい。だけど結果的にそうなったのなら、とりあえずは歓迎したい。そのへんのことはまた、真琴ちゃんに訊くことにしよう。
春泉「ところでミサキ、もうおしっこしていい……?」
見るとがくがく震えていて、もう全然持たないことがわかる。
未咲「いいよ、すっきりしちゃって」
春泉「ほんと? するよ、いい……?」
そのことばに安心したのか、おなかからだいぶ力のこもったおしっこをまずは一回、床に散らばってまずいと思ったのか一時は引っ込んだもののやっぱり止められず、その後もよほど我慢してたことがわかるような勢いでおしっこが何回かに分けて出続け、そして止まった。
未咲「すごい……こんなに溜まってたんだね……」
やってしまったこと自体に感心は覚えないものの、その行為自体には感心した。
未咲「こんなにたくさんのおしっこ、どうやって溜めたんだろ……」
春泉「それはね、ミサキのことずっと考えてたから……」
嬉しいことを言ってくれる。やっぱりどうしても床に散らばったものが気にはなるけど。
未咲「えっと、もしかしなくてもわたしの番……だよね?」
春泉「うん、そうだね」
わかりきってはいたものの、同じことをしなくちゃいけないとなったときの恥ずかしさといったら。
未咲「しかもここ、わたしの家だし……」
だからこそ、できなくもないわけではあるけど。
春泉「はやく……ハルミばっかりずるい」
こんなことばづかいをする春泉ちゃんが、わたしにとってはずるい。
未咲「はぁんっ……でちゃう……」
そのことばがわたしには効いたのか、次にはこんなことを言っていた。
ただ、ふだんそんなことをしないだけに、我慢する手に力がどうしてもこもる。
未咲「あぁんっ」
春泉ちゃんに負けず劣らない水量のそれが、わたしの手を熱くする。
未咲「春泉ちゃんも、これくらい気持ちよかったのかな……んんっ」
指をすりぬけて落ちていく。床に広がった水たまりのにおいの良さは、このとき春泉ちゃんに完敗していた。
未咲「くさい……これじゃ昔の春泉ちゃんみたい……」
春泉「ミサキ、ジミにキズつくこと言わないで」
忘れようとしてたことなのに……。悔しいから、残ってたぶんも出そう……。
春泉「あっ!」
しまった、パンツ履きっぱなし……。気づいたときにはもう遅く、残尿みたいになってしまった。
春泉「ミサキのせいなんだから……」
ぼろぼろと泣いて、自分のせいじゃないと言い張る。
春泉「でも、いいにおい……」
自分でもわからないくらいに目まぐるしく移り変わる感情。もうどうでもよくなって、全部出した。
春泉「はぁ……」
くしゃみをひとつ。ちょっと冷えたかも……。
春泉「あはっ」
笑った拍子にもうないと思われたそれがじょっと、最後のひとしぼりをパンツに残していった。
春泉「ハルミ、おしっこ出すぎ……」
もうなんだかいろいろと羨ましくなって、すかさずわたしは春泉ちゃんの背後にまわる。
未咲「もう、ダメだよ春泉ちゃん? わたしの家に来るなりその場でおしっこするなんて……」
そう言いつつどこか嬉しそうなミサキがいる気がするのは、どうしてだろう。
未咲「こすってあげるんだから……」
ハルミがいちばんキモチいいと感じるところを触ってきた。もう片方の手でハルミのおっぱいを掴んで、口は完全にふさがれたから息をするのが少し苦しくなった。
春泉「〜〜〜〜〜〜!」
やっばりまだ残ってたおしっこが熱く噴き出す。ミサキにいろいろされたせいで、ハルミのおしっこの穴がよけいにバカになってしまった。
春泉「ハルミかえる、もうおウチかえりたい!」
未咲「これでわかったでしょ? わたしの家でおもらしするとどうなるか……」
春泉「わかった、わかったからもうやめて、ミサキ……! っはー、はー……」
未咲「……かわいいっ」
搾り取るようにねっとりキスを続け、春泉ちゃんは失神しかけだった。
未咲「まだ出てるよ?」
もしかすると厳密には潮だった可能性もあるけど、もうそんなことはどうでもよかった。
いまはただ、春泉ちゃんとの時間をたいせつにしたいって思ったから。
未咲「春泉ちゃんがいろんな苦しみを乗り越えて、いまこうやって濃密なひとときを過ごせてるんだって考えたらわたし、まだまだ興奮できちゃうかも……♡」
春泉「いやっミサキ、そこつままないで、でちゃう、でちゃうぅぅっ……」
春泉ちゃんの身体の中の水分量を気にしてしまいそうになるほど出しきって、すっからかんになっちゃった春泉ちゃんのおなかをやさしく撫でる。
春泉「おなかもいいけど、アタマも撫でて……」
春泉ちゃんの言うことに従い、ほっぺたに軽く触れるようにキスした。
春泉「はぁ……」
まだ止まらなかった。顔はすっかり赤くなり、まるで熱でも出ているかのようだった。
未咲「もうちょっとだけ……」
春泉「だめっ、もうこれでおしまい……」
ぱしっと手を叩かれて、ようやく正気に戻る。
春泉「あとはハルミがやるから……」
飽き足りなかったぶんを自分で補いつつ、最後まで出っぱなしだったおしっこ遊びは終わった。
春泉「ふぅ、さっぱりする……」
シャワーを浴びさせてもらって、水分もしっかりとった。
春泉「ハルミ、ミサキのことこんなにもスキだったんだ……」
思い出すと、お腹が熱くなる。
春泉「おしっこ、またしたくなってきた……」
今度はちゃんとトイレで済ませたけど、終わって出ようとしたらミサキがそこに立っていて……。
春泉「……もしかして聞いてた?」
未咲「いやまぁ、ちゃんとしてるかな〜って」
春泉「ミサキのえっち……」
もとはといえばハルミがトイレじゃないところでやっちゃったのがいけないわけだけど。
未咲「……じゃ、2回戦する?」
春泉「……する」
きょうもよく冷えて、おしっこプレイがはかどった。あのころの春泉ちゃんのとどっちがくさいか、みたいな話で盛り上がったような気がする。
――それにしても、春泉ちゃんのにおい改善法、ほんとにそれでいいのかなぁ……?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます