第3話 縛りプレイといきましょうか
そんなあたしたちの次の舞台は、ロコの家。
ロコ「わたし、一回やってみたかったのよね〜」
うみ「おいやめろ、何すんだ!」
ロコ「なにって、見ての通り縛りプレイだよ?」
うみ「それは見たらわかる。なんのために?」
ロコ「なんのため、って……わたしがしたい以外の理由いる?」
うみ「お前そういうとこあったよな……忘れてたわ……」
トイレ行かずに自分のおしっこ飲んだエピソード聞かされたときは心臓が飛び出るかと思った。
うみ「あとあれな、お父さんにセックス強要したっていう」
ロコ「それ覚えてたの? わたしは綺麗さっぱり忘れてたんだけど……」
うみ「もうびっくりするわ……お父さんよう耐えたな……」
急に関西弁っぽくなってる。もうそれくらいびっくり。
うみ「ところでトイレは」
ロコ「行かせないよ?」
うみ「そっか、まぁそういうプレイだもんなこれ……」
どこまで耐えられるかな……できることなら耐えきってみせたいけど。
ロコ「水分とりたくなったら、そこのペットボトルからご自由にどうぞ〜」
うみ「なかなか良心的な縛りプレイだな……」
まぁ、これがけっこうきついんだろうけど。
喉乾いたらふつうに水飲むもん。生理現象には逆らえない。
ロコ「もちろんここで用を足すのもだめだよ? わたしがいいって言うまで、おしっこはしちゃだめ。もちろん後ろもだよ?」
うみ「さらっとすごいこと言うなぁ……」
我慢プレイも追加。いよいよきつくなってきた。
ロコ「うみちゃんのうんち、見たいなぁ……」
うみ「いや、後ろは流石にないと思うぞ……?」
そのまさかだった。
うみ「なんだ、これ……おいロコ、もしかしてお前、この水になんか細工しやがったか?!」
ロコ「えっ? うーん、そうだなぁ……最近お店で見かけた、便秘によく効く薬なら……」
うみ「他にもいろいろ混ぜてんのかよ?!」
空恐ろしい。この先とにかく心配になってきた。
うみ「降りさせてもらうぞ! こんなのまっぴらごめんだ! うんちもおしっこもしたくねぇ!」
ロコ「そんなこといったって……生理現象でしょ?」
うみ「はぁ? 頭わいてんのかお前?! あたしをなんだと思って……」
ロコ「あのね、うみちゃん……いまだけは、わたしのペットになって……ワンちゃんネコちゃんと同じように、うみちゃんもそこで用を足すの」
うみ「嫌だね! 上司にすらバカにされてんのに、ロコにまでそんな扱いは……あれ?」
そこまで言って、案外そいつも悪くはないと思い始めてきちまった。
うみ「えっ、いいのかこれ……いやいやいやでもこれ実質おもらしだよな……」
もはや実質でもなんでもなく、まさにそれなのだ。
うみ「ただ、いまのロコに逆らうとそれはそれでなんかめんどそう……」
仕方ない。覚悟を決めよう。
うみ「ロコ、あたしをペットにしてくれ」
ロコ「うん、いいよ♡」
一瞬未咲に見えたけど、あたしの目悪くなっちまったかな……。
♢
うみ「うぅ……っ、これ我慢っていってもトイレいきたいって思いながらしなきゃいけないから余計に辛いよな……」
すでに太ももに汗をかき始めており、限界も近い。
うみ「いやもうここがトイレなんだろうけど、なんだろう、あたしの尊厳の部分が許さないというか、とにかくきついなこれ……」
前も後ろもどうなっちまってるんだ、これ……。覗けるものなら覗いてみたい。
うみ「はぁ、はぁ……なぁロコ気づいてるか、気づいてるよなぁっ?!」
ロコ「ん? 何が?」
うみ「あたしの便意尿意のことだよ! しらばっくれてんじゃねーぞっ……くぅぅ……」
ロコ「うーん……そんなふうには見えないけどなぁ」
指を口に当てて、わからないといったポーズをとる。
うみ「あぁでるっ、おしっこうんちでるっ」
ぐりゅっ、ぐりぃぃ……っ、しぃー、しぃーーーっ……。交互に聞こえては、体の奥まで響く。
うみ「なぁお前、あたしがどっちもしたかったの気づいてたよな……?! なんで行かせてくれなかった?!」
ロコ「え〜だって……可愛かったんだもん……」
うみ「かわいかったから、ってなぁ……そんなの理由になるかよ……っ」
言ってるそばから、すごい音と臭いが耳と鼻を刺激する。
と、ロコがあたしのスカートをめくる。
ロコ「お邪魔しまーす♡」
うみ「ばっ……やめろって……つか恥ずかしくねーのかよ、この歳にもなって……」
ロコ「ぜーんぜん平気。もっとしてほしいなー」
うみ「うっそだろおまえ……」
そしてロコがあることに気づく。
ロコ「あっ、パンダがプリントされてる♡」
うみ「あぁそうだよ、悪いかよ?」
ロコ「ううん、そういうとこもかわいい♡」
くんくんと鼻を近づけて臭いを確認するロコ。
ロコ「いい匂い……あのね、ほんとは全部気づいてたよ?」
うみ「だろうな……意地悪なやつだぜ……(ん……? いまなんつった……? 聞き間違い、じゃないよな……? いい匂い、って……)」
ロコ「こないだみたいなことがあったうみちゃんには言われたくないなぁ」
うみ「あれは謝るから……よし、片付けるぞ」
ロコ「え〜、もうちょっと余韻あじわわせて〜」
うみ「まったくしょうがねぇなぁお前は……もうちょっとしたら片付けるからな」
やっぱりどことなく未咲を思い出す。あいつとて元気にしてんのかな……。心配だわ……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます