第3話

の次はの男か……

確かに一般の者達に比べれば、魔力は高いようだが、この程度の魔力持ちならユイナーダ学園の魔術科に行けば、それなりに居るだろう。



それに【賢者】という割にあまり賢そうにもない。



しかも、今回の件の首謀者はコイツだった。

柵の中で羊と戯れていたミラちゃん(6歳)を見て、ファンタジー系に詳しくない仲間を焚きつけて、【犬耳幼女】を手に入れようとしたらしい。

ただのロリコンかよ!!



『どうやら犯人グループはらしい。』という情報があり直ちにギルドからの指名要請でS級冒険者の【勇者シルバーのパーティー】に緊急クエストが入ったそうだ。



確かパーティーメンバーの1人はケイト先輩の婚約者だったな。

先輩の卒業式で一度だけ会ったけど、あの人もだった。



しかも【聖女の♡異世界学園生活2】のメイン攻略対象だ。

あれ?という事はケイト先輩も【フラグクラッシャー】の称号持ちなのか?



まぁC級に毛が生えた程度のがS級に勝てる訳もなく、あっさり捕まったそうだ。



は先輩の婚約者に果敢に挑んだそうだが木剣で()を叩き斬られて早々に白旗を上げた。



の拳士は()の猫パンチと猫キック噛みつき引っ掻き攻撃、先輩の専属執事の使のヒット&ウェイ攻撃にボロ負けしたとかwww


おまけに逃亡時、近くにいた貴族令嬢のケイト先輩を人質にしようとして、魔法で氷漬けにされたそうだ。



(ケイト談)

『相手が稀人まれびとだと言うから、せっかく付いて来ましたのに……

コレではその辺にいる小者と同じか、それ以下ですわね。

がっかりですわ…… 』



逮捕時、彼等が潜伏していた所は北の砦付近で、RPGゲームよろしく勝手に民家に押し入り、家を荒していた()は、【住居不法侵入】【器物破損】【窃盗】の現行犯、簡単に言うと【空き巣犯】で現地の警備隊に逮捕された。



その時かなり暴れたらしいが、偶々通りかかった元学園生の警備隊員に素手で殴り飛ばされて一発KO。

警備隊員の彼は、以前にダンジョンスタンビートを未然に防いだ事と今回の功績で、20代前半にして小隊長に昇格したそうだ。



その間、賢者ロリコンと従姉妹はミラちゃん(6歳)を連れてずっと隠れていたらしいが、S級パーティーの斥候である先輩の専属執事に見つかって敢えなく捕まった。



()弱いなwww



俺はも【研究の成果】の様に彼等のについて説明した。

面倒だろうが『個別に彼等の【罪状】を言い渡し、二度とパーティーメンバーとは会わさないように!』と念を押してから学園に帰った。



その後の調査で()は、元々6人パーティーで最後の1人斥候役の男は此方の大陸に着いて直ぐに現状把握した様で翌日には姿を消したようだ。



犯罪を犯していないのなら、放置して置いても大丈夫かな?



もし、元の世界に帰りたいなら、俺に相談して欲しい。

実は、お嬢様現婚約者に会いに帰る為に【帰還魔法】のレベルを上げまくったら【異世界帰還魔法】という新しいスキルを覚えたのだ。



相当魔力を使うが元の世界に送る事が出来る。



ただし、往復分の魔力の事を考えると一度に俺を含めて2人が限度だな。

それ以上だと、俺がこっちに帰れなくなる。



おそらく、地球には殆ど魔力は無いと考えた方がいい。



もし当てにして、此方に帰れなくなったら事だ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☆【勇者シルバーのパーティー】


ユイナーダ王国一の実力を誇る、全員?S級の冒険者パーティー。


メンバーは、以下の通り

【勇者シルバー】ケットシーの血を引くと言われているチートな猫。一見ただの大きな黒虎猫。

ある事がきっかけで巨大化も可能になった。

飼い主は《ケイト・F・ボルネオール》侯爵令嬢。


【魔法剣士】

ケイトの婚約者。

母方の先祖に稀人がいる為、魔力量が桁違いに多い。黒髪。


【斥候】

ケイトの専属執事。

実質、パーティーリーダーの常識人。


【カラス】

斥候の使い魔。突然変異のイロガラスで知能が高い。


☆もう一人メンバーが居るが、今回諸事情により不参加。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る