第1.5話

あの日選定の儀での出来事が合ったからだろう。


暗闇に灯る行く程の火はどれもが、人を迎える様に揺らめいている。


それは数在る中の妖精を開放するための儀式。三つの種類に分けられている。

銅、銀、金の鎧に包まれてる小さな像がある。

幾百の妖精がそこにいる。



全ては呪いのが起こした物。誰がなんの為にそれをなしたのかは天使と悪魔しか知り得ない白と黒の羽のマークが記されている。


それが何よりも不思議で合った。


【この世には意味がある】

【生まれる理由が存在する】


書物には天使と悪魔が施したとどんな書物にも記されていた。俺が知っている知識の泉ではそう記されているのだから世界は不思議な物だ。


そう今の俺には関係ないのない話。


「招待状はお持ちですか?」


受付嬢が話しかけてきた。受付嬢の衣装は決まってるようだ紅のロリータ裾には白いフリルが付けられている。


周りを見渡すと赤い服装、青い服装、白い服装と別れているのがわかる。白い服装の人は周囲には二人その周りを囲むように青い服装の貴族達がいる。


見るからに豪華な装飾品を施されて特定の貴族の押し封蝋が付いている。招待状を手渡した。


「あの〜開けていないんですが……」


「これじゃ入れないと?」


「そうですね、一度開いてお渡しいただけると」


「それなら仕方ない」

元々入るつもりはない好き好んで目立つつもりは無いとその場を去ろうと後ろを向いた。


「あら帰るんですか?私がお送りした便箋は?」

レッドホワイトのセミロングヘアーはソレイユの香りがする。


ブルーデニムジャケット&ホワイトカジュアル スウェット&ネイビーフレアスカート&ショートブーツ

と着飾った服装でお出迎えされた。


彼女は周りの者よりも服装にこだわりが強く見える。周囲の服装はネイビーダークとレッドダークとホワイト殆どの者が服装を統一しているようにも見える。


「どうなさいました?」


不思議そうにこちらを見る俺は「いいやなんでもない」と言った。


彼女は他とは違うようだふと思い出した確かあの時王族の血を引いてるとか言ってたな。


この国では髪の色で王族、貴族、平民,と区切られている。王族は純白、朱白(すはく)蒼白(そうはく)。貴族、朱、蒼と二種類存在する。より濃いほうが高貴とされている。

平民橙緑紫茶と髪色は多いが元を辿れば先祖は朱、蒼どちらかの子孫である。


彼女は受付嬢が持つ便箋に目を付け頷き笑みを浮かべた。


「彼らは問題ありません」


そして門は開かれた。

緩やかに流れる楽器の音色は次第に激しくなり大きくなり周囲を高揚させる。


ここではある条件に見合った者をこのパーティに招待される。騎士訓練校にて有能な人材を見つけて妖精の呪いを解ける者を探す又自身の身近に置きたい者を呼ぶ。



初めの頃は妖精の呪いを解くための場所で合った。

聖女も妖精を使役してる。呪いを完全に解くことは出来ない短い時間解くことが出来たと報告を聞くことが多々合った為。聖女の隣にいる妖精の為に聖女は選定の儀式と名義して聖女が立ち寄る為の小規模による祭りを作った。王国との取引がされているギルドのトップ1、2が出席される聖女の安全を考慮して主な運営は商業ギルドに任せている。



それが行われる選定の儀

王族又は貴族が見つけた人物により開催される祭りである。祭りは夜に行われる店の前に露店が並ぶ。

選ばれた者は王国騎士、冒険者ギルド、商人ギルド、魔法ギルド、薬学ギルドどれかに声が掛かる。


国で行われてはいるが選定の儀の会場には一般入場は出来ない変わりに魔法による映像が映し出される。


「「それでは今回も始まりました選定の儀〜!!」」




それによって国民の不満もなく開催されている。


民には不満はなく。結局は選ばれた者に拒否権はないあの壇上に登る他はない。


「それで俺もあそこに登るのか?」


「えぇ、そうよ。貴方はしっかりと登録しましたからね」


「そうか」


「あれを解けるとはだれも思ってないですから安心してください」


「例え解いたとしても何もないですよ。報酬も何もですから気軽に呼ばれたら壇上に上がるだけです

呼ばれてもすぐに行かなくて大丈夫です後回しにされるだけですから」


「入らないんですか……」

消え入りそうな声を無視して俺達は露店巡りをする

事に。メイはレイの好きそうな露店を好んで見繕っているようだ。


「「続いての挑戦者は〜!!」」


祭りは盛り上がっているようだ、何故なら祭りの経費は全て聖女が負担している。らしい聖女にそんな財力があるのかは別だが。


聖女とはどう言う人物なのだろうか?王の娘ではないのは確かだろう。何故なら王の家系は元来より朱色の髪をしているからだ。


噂では歳をとらないと言う話も聞く民達は白魔女と呼ぶ者もいるようだ。


たまに映る聖女と妖精に懐かしさを感じつつ


名前が呼ばれた。


「「最後の挑戦者はシロだ!!」」


辺りは歓声の嵐である。人はただ祭りを楽しむ為の余興に過ぎない。呪われら妖精達の事など気にもしていないだろう。


どうせ解けるわけがないとその言葉を周囲が放っている。


『そろそろ、起きる時間だマリア』


俺の声は彼女以外には聞こえない。


血による儀式


より高貴な者の血には浄化される効果がある。

それはこの世界の基準で決まる。


金色の呪われた鎧は糸のように解れていく。


妖精には呪いがある完全に解くには使った者の血が必要。


空間が空気が変わるさっきまでの雰囲気は消え去りどよめきが溢れていく。


『とけ…た…!?』


金色の糸が自分と妖精を囲うように舞っている。

黄金の髪、手ほどの小さな身の丈。


次第に糸が妖精と自分を包む。

景色は白くそこには妖精と俺2人だけしかいなかった。


「そう簡単には解けないか……」


『あなた、なに者??」


妖精はじーとこちらを見つめる。


「俺は冒険者てところだなでお前は?」


『こう見えてもマリアは妖精の女王……もう昔の話なの』


「ふ~んそれでこれの解き方分かるか?」


『マリアの魔力が足りないからムリ』


「魔力があれば良いのか……」

自身の魔力を中心に集める。魔力はエネルギーが多いいほど魔結晶化する。


それを妖精のマリアに渡した。


『なつかしい味』


魔結晶はマリアの口の中に溶けていく。


『契約受諾接続開始』


「俺では完全には取り除けないか」


『汝の器に移る。代償は……。時の流れは永遠』


「代償はその時払おう」


『承諾』


妖精の精神体は左耳に向かって変化した金色の紅く輝くイヤリング。


目を開くと迎えてくれたのは歓声


「「おお!!これは!!まさか!!」」



そして今に至る。

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君に出会うために生まれてきた リゥド @kagraredo

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