第34話 熱くて甘美で何度も欲しくなる…。
助けを求める声がする。
私の出番ですね。
「あんたの出番は一生来ないわ!何時から自分が呼ばれていたと勘違いしていた…って、ああ!また話が進まない!そんな事より2人共、何時までも立ちっぱなしにしててごめんね?ほら座って座って!お茶出すから。ココアで良いよね?」
「ココア!ありがとうございます♡お姉様!」
「あ、はい。……ココア?」
「とっても熱くて甘くて身体の芯まで幸せになりますのよ!お姉様のココア!本当は、とてもはしたないですけれど、思わず舐めまわしてしまいたくなる程、とても甘美で何度でも欲しくなってしまうのですわ!エルザも虜になってしまうかもですわね。うふふ」
「あ、熱くて…甘美で何度もなんて…しかも虜…」
(///ω///)ボッとエルザは顔を赤らめる。
何やら別のものを想像したようだ。
「……いや、可哀想だから、これ以上エルザちゃんの心を暴かないでやって」
それが私のアイデンティティー。
「パパラッチか!……はぁ〜ダメだコイツ早く何とかしないと…と、はい、ココア。熱いから気を付けて飲んでね」
「ありがとうございます。お姉様」
「これがココア?甘い匂いがする」
「幸せの味がしますのよ」
「幸せ…」
ふ〜ふ〜と2人仲良くココアを冷ます。
ズズ
ゴクリ
「んん!!」
「ふぁ〜〜〜」
目を見開くエルザとは対象的にフリージアは天にも登る様な蕩けた顔でココアを味わう。
「あんまァ〜い」
「美味しい」
どうやら、エルザも気にいってくれたようだ。
ホッと安堵する咲。
「何ですかこれ!?とっても甘くて美味しいですし香りもとても甘くて素敵です!」
「気に入ってくれて良かったわ」
「咲お姉様!お代わりを所望したいですわ!」
「ふふ、いいわよ。でも後1杯だけね。余り飲み過ぎると太っちゃうし、ニキビとかにもなりやすいからね」
「そうなのですね。もっといっぱい飲みたかったですけど残念です」
「
「ふふ。私もです」
「良かったらお土産に持って帰る?と言ってももう半分ぐらいしか無いけど」
「よろしいのですか!?」
「おおう、食い付き良いなぁ」
「ふふふ、それだけエルザもココアの虜になったということですわ」
「フリージアちゃんは良いの?」
「出来ましたら確保したいですわね」
「う〜ん。なら明日一緒に買い物行く?それなら好きなだけとは行かないけれど好きな種類選べるわよ?」
「そうですわね!まだ
「まあ、突然向こうに帰らなければだけどね」
「はぁ〜、そうなんですわよね。能力の発動条件がイマイチよく理解出来ていないので無意識につい発動していまうのですわ。今回もそうでしたけれど、ココアの香りに誘われたのかしら?」
「ふふふ、そうかもね」
「ねぇ?シア。さっきから何のお話をしてますの?」
「ふふふ、勿論、
「あれ?そんな話だっけ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます