人物紹介 ドブさらいの錫乃介漫遊記編 シャオプー〜ハンニャン


☆人民服の老齢の男性

 シャオプーのハンターユニオンの受付をする老人。シャオプーはユニオンも軍も裏社会も全てが一族のような血の繋がりを持ち結束力が強い組織によって統括されているが、その組織の幹部でもある。表の顔はユニオンのスタッフだが、組織内では外部から来た人間が組織に害をなさない者かの判別や調査監視を行っている。若い頃は女当主の護衛や色でもあり、当主の連れていた赤子の父や祖父の代わりをしていた。

 シャオプーにたどり着いた要注意危険人物である錫乃介をそれとなく自分の義孫の宿へと案内する。




☆烟(やん)のオババ

 表向きはシャオプーのタバコ屋『烟(やん)』の店主。その実シャオプー全体を統べる組織の当主である。更に遡ると、まだシャオプーにユニオンや軍がなかった頃組織に入り込むため、ポラリスが人間に変えた元兎の機獣である。房中術や暗殺術を巧みに操り当主にのし上がり、その折暗殺した前当主の隠し子だった当時赤子のフギを養子とする。

 当主になってからは若い身体を捨て世を忍ぶ仮の姿としてタバコ屋のババアに落ち着いた。

 様々なタバコが好きで対象の人物が吐き出したタバコの煙からその人物を占う煙相が趣味。

 ジョドーや権爺らと同じくポラリスの一味であるため、錫乃介が旅立ったあとはポルトランドへ向かって街を出た。

 声は京田尚子さんがモデル。




☆フギ

 宿『旅伴』店主。オババの息子として育てられたが、前の当主の隠し子というのは組織内の公然の秘密。権力があるわけではないが、組織内で別勢力の頭として担ぎ上げられたり、仲間から暗殺されそうになったりと、猜疑心と疑心暗鬼に満ちた幼年時代を過ごす。彼がその中で生き延びるために身に付けた術は、武力ではなく “人の懐に入り込む” という意味での人殺しの術であった。話術を鍛え、教養を身に付け、飄々とした態度で警戒を解き、相手の胸襟を開かせ、信頼を得ることによって、組織内の地位を盤石なものへとした。

 その能力を買われ、危険人物錫乃介の監視と懐柔、更には隙きあらば暗殺も念頭に専任されるが、錫乃介と奇妙な共同生活をするうちに、あまりにも無謀かつ無防備で開けっ広げな行動に興味を持つようになる。それは始めてフギが友情を持つ瞬間でもあったのだが、本人にその自覚はない。錫乃介が旅立った後は組織の次期当主に任命される。

 声は石田彰さんか。




☆補給所のスタッフ

 アフリカ系の身体半分がキ○イダーのようにメカメカしく機械化されている陽気な黒人。しかし内面に秘めるのは【Transsexual】いわゆりTS性転換。とはいえ女性になりたいというより、男でありながら美少女のメカボディをもちたいという倒錯した夢を持つが、どうやら叶うようである。




☆プロフェッサーアーパー ミコちゃん

 身長140cmメタリックボディを持つ美少女アンドロイド……に電脳化した自分を埋め込んだ、メカフェチ変態天才科学者。一応受電設備の技術者である。この世界が無線通信ができない訳を研究し遂には実証するまでの段階までいったが、寿命が足りず致し方なくアンドロイドに受肉したというかなり難しい言い訳をする。

 青春時代を研究や仕事に没頭するあまり、女の子とワヤクチャキャアキャア出来なかったことを激しく後悔し、それを取り戻すべく美少女アンドロイドを沢山製造しセクハラ三昧の生活をしたが、それも虚しくなり、とうとう美少女の中に入るという倒錯した性癖を持つようになった。

 アンドロイドの本体であるミコちゃんはアーパーが一番可愛がっていた子なのは事実だが、昔見つけたバーチャルアイドルをモデルにしてるのは内緒にされている。

 腐っても受電設備の技術者としてハンニャンにおいて信頼され頼りになる存在だったが、受肉してからは会話をするときしょっちゅう二人が代わる代わる話すため、おっさんと美少女の声が入り混じり聞いてる方はこの上なく不快な気持ちになるのが原因で、住民からは敬遠されるようになっていた。

 物事に対する探究心は本物のようで、過去から来た錫乃介に根掘り葉掘りノイローゼになるくらい過去の話をさせたりしていた。データだけでは知り得ない生の声も欲しかったようだ。

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