一章 エルフの国
ミスティリア一行はエリアベスを発ち、隣国、
オリア「お久しぶりです。モーガン*。」 モーガン--ミスティリアの名字
ミスティリア「お久しぶりです。オリア様」
デイン「この方は…」
エイリー「この国の女王、オリア・ボーリア様だ。」
オリア「おや?あの二人はオーケンのご令孫でしょうか」
ミスティリア「よく分かりましたな」
デイン「え...えっと...」
オーレ「緊張しすぎだよ。初めまして オーレです」
デイン「デインです...」
オリアは微笑んだ
ミスティリア「そしてじゃな、こいつがヘンリーの息子、エイリーじゃ」
オリア「なるほど、改めて初めまして。白のエルフの王であり、白の宝石の管理者、オリア・ボーリアです。」
ミスティリア「ほっほっほ。」
オリア「奴が動き出したと報告を受けましたが...」
ミスティリア「その件に関しては皆が集まってからにしよう」
デイン「皆...ですか」
ミスティリア「この大陸の北から南、東から西まで7の国の代表が集る。」
エイリー「父上もですか?」
ミスティリア「お父上はお主を会議に出させると言った。まあ代表としての立場はあるのだから大丈夫じゃろう」
オリア「人間から4つ、エルフから2つ、ドワーフからは1つですね」
ミスティリア「そして今日、世界のすべてを決める会議が始まるんじゃ。」
オリア「集まりましたか。」
メスタジア「奴が動きだしたと聞いてきたが、他の3国は何をやっておる。」
レガロス「緑のエルフは奴を警戒し、国の門を閉ざしてるようだ。」
メスタジア「なんと自己中心的な奴だ。」
レガロス「人間の国は北方4国しか来てない。我々に有効だったナッシュビリーやバルクアは…」
メスタジア「南には黄のエルフの国や、アイサムリッシュがあるからな。少し怪しいが」
ビヨン「つい最近までナッシュビリーまで行っておったが。変化などはなかった。」
レガロス「私の国はバルクアとナッシュビリーにはさまれてる。もしも二国が敵になるとしたらとしたら真っ先に青の国が狙われる。」
ビヨン「では戦争が始まったときに援軍が出せるよう部下に指示しておくが」
ミスティリア「あやつらも青の森には攻めずらいじゃろう。ムンリアが付いておるからひと先ずは安心していいかもなあ」
オリア「本題に入りましょうか。」
ミスティリア「それは私から言わせていただこう。
知っての通り、奴を止めるにはあの宝石が必要だ。」
デイン「ミスティリアさん。その奴とか、あの宝石とかって何なんですか?」
エレノイ「ミスティリア殿。まだ言ってなかったのか?」
ミスティリア「そうじゃな...ではここでもう一度説明するとするか。」
時はまだ60年前。ミスティリアとオーケンがドワーフやエルフと共に旅をしていたころである。
オルロン。それはかつて、ドワーフだった。
オルロンはドワーフ鉱脈から一つの黒い宝石を見つけた。
黒の宝石は持ち主に圧倒的な力をもたらす。
彼は黒の宝石の誘惑にとらわれ、宝石を奪おうとしたものは皆殺しにし、いつしか魔王と呼ばれるほどの怪物になっていた。
彼は宝石で世界を支配した。
しかし、ミスティリアたちにより、彼は滅びた。そして黒の宝石はドワーフ国家
レボレイア・デルシア(デルシャ)の黒石山の地下深くに封印された。
ミスティリア「そして、モスティア(レボレーアの王)は来てないのか」
オリア「信じたくはありませんが...彼が黒の宝石の誘惑にとらわれた可能性もあります」
ビヨン「まずはレボレーアへ行くか。俺はそのたびに同行しよう」
エレノイ「私もだ。この世界をもう一度彼の手から奪おう。」
レガロス「私も行こう。」
そして、ドワーフ国家 マンリア(ムンリア)の王 ビヨン
青のエルフの王子 エレノイ
タルコスの王、 レガロス
3人が加わり、7人の旅はレボレーアに向けて始まった。
ビヨン「しかし、レボレーアは相当遠いぞ」
ミスティリア「そうじゃな。エルフの道を通り、ビューディスまで行く」
エレノイ「ビューディスか...」
エイリー「我々に協力するか否かというところですね」
ミスティリア「あそこを通らないならラーバリンに戻り、エビリアから船で行くか、バルクアから行くかじゃ」
レガロス「バルクアも今回の作戦には賛同しなさそうですが...」
ミスティリア「あそこを通るのは控えたほうがいい。そしてエビリアから船で行くのも時間がかかりすぎる。」
オーラ「茶石山地を通っていくのはダメなのですか?」
ミスティリア「それはダメだな。確かに抜ければムンリアじゃが山を抜けていくことは無理じゃろう」
レガロス「バルクアのほうがいいかもしれない。彼らが敵の可能性はあるが、身分を隠して通ればいけるだろう。森と違って平野は安全だ。」
エイリー「そうですね。賛成です」
ビヨン「おぅ」
一行はバルクアを通り、南部へ行くことにした。
レジェンド・オブ・ウィザード 12の宝石 ルア @himekoko
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