レジェンド・オブ・ウィザード 12の宝石

ルア

一章 旅の始まり

https://kakuyomu.jp/users/himekoko/news/16816452221031495437

↑を先に見ることをお勧めします


遥か遥か昔。エルフ、ドワーフ、人間は11の宝石を作り上げた。

2つはドワーフの王へ

4つはエルフの王へ

5つは人間の王へ


しかしドワーフはもう一つ宝石を作り上げ、地底奥深くへとしまった。


主人公:デイン(人間)


現在


エリアべス・バルミリアン

ラーバリンの中心都市である。


オーレ「デイン!ミスティリアさんが来た!!!」

デイン「本当か!?」


ヴァルアの日。それは世界共通の新年が始まる前日のことである

茶の魔術師ミスティリアは今日、エリアベスへ訪れていた


デイン「ミスティリアさん!」

ミスティリア「おお、デインか。大きくなったのぅ。確かこの前会った時は13だったのぅ」

デイン「今は16です!」

オーレ「そろそろ外の世界へ連れてってよ!」

ミスティリア「そうじゃのぅ。もう16か。」


ラーバリンにとって茶の魔術師ミスティリアは救世主。歓迎されるべき存在なのである

遥か昔。ラーバリンは悪魔によって支配されていた。それを救ったのが茶の魔術師

ミスティリアなのである。そして...


オーケン「久しぶりじゃな友よ」

ミスティリア「お主も老けたなあ」

オーケン「わしは魔術師でもない人間じゃから。もうそろそろ死期が迫ってきておる。」

デイン「おじい様…」

ミスティリア「デイン、オーレ。少し席を外してくれるかな。」


デインとオーレが部屋の外に出ると二人の顔は今にも泣きそうな怒鳴りそうな険しいかををした。


ミスティリア「そろそろ行くのか。あの地へ。」

オーケン「わしも間もなく90だ。最後はゆっくり本を読みながら過ごしたいものだよ。」

ミスティリア「あの話はもうしたのか?」

オーケン「今晩じゃ。」

ミスティリア「オーケン!!!」


ミスティリアは怒鳴った


ミスティリア「毎度毎度、なぜ言わんのじゃ。ごまかしても無駄だ!もういいわい。わしから言う」

オーケン「...」

その場は静まり返った


王宮

王宮は広く神聖な場である。赤いカーペットを進んだ先には王座があり、その上には赤い大きな宝石が一つ飾られているのである


傭兵「王よ、ミスティリア殿がいらっしゃいました」

ミスティリア「久しぶりですな、ヘンリー王」

ヘンリー「お主はどうして老けんのじゃ...さすが魔術師だなあ」

ミスティリア「わしはもう150年は生きてますよ」

ヘンリー「変わらんな。して...今日は何用かな」

その場は静まった。また険しい顔をし、二人は話し始めた

ミスティリア「奴が動き出した。」

ヘンリー「ついにか。そしてまた旅を始めるのだな」

ミスティリア「12個目のドワーフの宝石。あれを手に入れる他に奴を止める方法はないだろう」

ヘンリー「そうか。旅に出るならやはりあやつらを…」

ミスティリア「偉大なるオーケンの孫たちだ。簡単には敗れん。もう16だしな」

ヘンリー「そのたびにはこやつも連れて行ってくれないか」

そういうと、奥から一人男が出てきた。

エイリー「ミスティリアさん。お久しぶりでございます」

ミスティリア「エイリーか。大きくなったな」

ヘンリー「この子をその旅に連れて行ってやってくれ」

ミスティリア「実の息子を危険な旅に行かせるとは…それ何の理由があるのだろう」

ヘンリー「この子にはこの国を継いでもらいたい。ただし、この国はそなたのおかげで100年の平和が保たれている。しかし平和が続いているせいでこの子には戦争の経験はおろか、戦いの経験もない。訓練をつけど実践がないと意味ないだろう。」

ミスティリア「なるほどな。お主もこのくらいの年で旅に出たはずじゃし、そなたの息子なのだから大丈夫じゃろう」


エイリー「よろしくお願いします。」


その夜。


ミスティリア「集まったかな」

デイン「ミスティリアさん!大事な話って何?」

ミスティリア「デイン。オーレ。外の世界を旅したいと言っていたな」

オーレ「連れて行ってくれるの!?」

二人は期待のまなざしでミスティリアを見た

ミスティリア「連れて行ってやろう」

二人は飛び跳ねて喜んだ。


ミスティリア「ただし!!」

ミスティリアは川も森も海も静まるほどの大きな声で言った。

ミスティリア「旅には危険がついてくる」

デイン「それくらいわかって...」

ミスティリア「ではお主は!何が怖いかがわかるか」

デイン「それは…外にいるオークとか...」

ミスティリア「違う!おぬしらはこれだけは頭に入れておくことじゃ。誘惑に負けてはならぬ」

オーレ「誘惑に負けてはならぬ...ですか」

ミスティリア「この旅は宝石を探す旅じゃ。おぬしらも知っている通り宝石には特別な魔力が宿っている」

デイン「それは知っています」

ミスティリア「どのような力が宿るか知っているか?」

デイン「そりゃあ宝石によって違います。この国の赤い宝石なら炎の力と守りの力です」

ミスティリア「しかし、もう一つすべての宝石に宿っている力があるんじゃ」

オーレ「すべての宝石に?」

ミスティリア「そう。誘惑の力じゃ、宝石を手にしたいあまりに人を殺すことも。痛めつけることもためらわない力。」

オーレ「じゃあ赤の宝石は…」

ミスティリア「宝石の誘惑は克服できる。そして赤の宝石はエルフが作った誘惑の力を遮断する石にはめられとるからな」

デイン「なるほど」

ミスティリア「おぬしらも誘惑を克服するのだ。」


しかしミスティリアはこの二人に期待をしてなかった。

それはかつて二人の祖父に当たるオーケンが誘惑を克服できなかったからである。

そして

4人はエリアベスを発った。次に向かうのは エルフ、白の王国である。













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