第7話「しばらくお世話になるよ!咲ちゃん!」は?俺は?
こんにちは。三上です。
珍しく最初に挨拶をさせていただきます。
久々の投稿になりました。
ここまで読み進めていただけていることに感謝しております。ありがとうございます。
久々に文章を書くので拙いところがあるかと思いますが、そこは優しい眼差しで見守ってあげてください。よろしくお願いします。
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「おー。咲ちゃん久しぶりだねぇ〜。半年ぐらい振りかな?」
よしよしと咲の頭を撫でながら綾はニコニコしている。
あ、久しぶりに読んでくれている奴らに伝えとくとこいつは俺の従兄弟に当たる。
「綾ちゃん……久しぶり。六ヶ月と二十四日振り」
「よく覚えてるねぇ〜。やっぱ咲ちゃん頭いいんだね」
「……まあね」
咲は綾に撫でられて顔を赤く染めている。
俺に撫でられたらまるでゴキブリを見るような目で見るくせに。クソが……。
言い忘れていたが咲は綾のことが大好きである。
だから俺が綾に何か危害を加えようものなら……うん。
ここからは想像もしたくない。
とにかく俺はこのむかつく従姉妹。流山綾に危害を加えるわけにはいかない。
頼むから今すぐぶん殴りたいところだがな。
「ということで、しばらくお世話になるからよろしくね!咲ちゃん!」
「うん……よろしく」
いや、俺への挨拶はどこいったんだよ……別にいいけどさ。
全然気にしてなんかないし!
「拓海ー私と咲ちゃんでお風呂先入っていい?」
綾が家に泊まると確定して四時間後……午後八時。
夜ご飯を済ませ、もうやることの無い状態だ。
「別にいいぞ」
特に俺が先に風呂に入る理由は無いので先に譲ろう。
あー俺ってなんて優しいんだろうか。
「え?珍しい。私の要求をすぐに飲んでくれるなんて……明日この家に隕石でも落ちてくるんじゃない?」
口を手で押えながら綾は本気で驚いている。
「そんなにか……」
「あ!そうか私と咲ちゃんが入った湯船をあとから堪能したいのか……そうかそうか……変態だなぁ~拓海は」
いきなり表情を変えたかと思ったらにやにやしながら指を指す綾目に入った。
こんなやつは無視しといて、俺はちらりと目を逸らした。
逸らした先には対してない胸を隠すようにして体をできる限り見えないようにしている咲が見えた。
「……エッチ」
妹にそう声をかけられて俺の中で何かが壊れる音がした……。
あれから何時間たっただろう。
妹には変態扱いされ、家の中は騒がしくなり、オマケにストレスというハッピーセットまで付いてきた。
こうなったのは全部全部綾のせいだ。
唯一のメリットは、ちょっと可愛めの女子が入った湯船に入れたぐらいだ割に合わん。
「じゃあ私と咲ちゃん寝ちゃうけど拓海はどうするの?」
「立ち直るのに時間がかかるから先に寝ててくれ……」
「まだそんなに引きずってるのか……なんかごめんね。おやすみ~」
逃げるように二階の部屋に綾と咲は向かうのであった。
「ん~。水……」
現在時刻夜の二時半俺はやっと自室のベットに横になった。
今日は本当に疲れた。
あ、この場合昨日か……とにかく疲れた。
やっと寝れる……と、あの時は思っていた。
目を瞑りもう少しで眠りにつけそうと思った頃……ガチャりと俺の部屋のドアが開いた音がした。
(え?なになにこれ!ポルターガイスト?強盗?)
俺は怖くて目が開けられなかった。
そしてその時……なんか俺の布団の中に柔く、そして……なんというすごく柔らかいものが布団に入ってきた。
俺は恐る恐る目を少しづつ開ける。
俺の布団の中には綾が入ってきた。
そして次に俺の腰に手を回してがっちりと固定しやがった。
「んー。なんか今日の抱き枕すごく楽……」
「おい!綾起きろ!俺は抱き枕じゃねぇ!」
自分の体を揺らすがこいつは全然起きる気配がない。
つーか揺らす度に同じボディーソープ使ってるはずなのに甘い香りがくるんだが!?
ここで教えておこう。
本来血が繋がっている妹に好意を抱く確率は相当低いが、従姉妹の場合は違う。血が繋がっているとはいえ少しだけだし、少なからず意識はしている。
そんなやつに一日抱き枕にされて俺は……寝られるわけがねぇだろうがよぉぉぉ!!
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