八ツ目

「よっちゃんとこに行け」

「やだ」

「行け」

「やだ」

「行け」

「やだ」

「行け」

「やだ」


 幼児化した幼馴染、真島唯織まじまいおりは陰陽師で、強い妖力を持つ九尾の妖狐と結婚しなければならない立場だった。が。結婚はこの世界との別れを意味するらしく、激しく抵抗。した末に。幼児化させられてしまった。あと。自分には心に決めた許嫁がいると言い捨てて、私の所に来た。とのこと。


 黒にゃらでもドラにゃらでもなかった。か。


 うん。

 なんで、何の力もない私を巻き込んだ?

 あれか。

 私には秘められた力でもあるのか?


 優しく問えば、んなもんあるかと一刀両断。

 うんまじでよっちゃんとこにさっさと行け。






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