六ツ目
「こいつが私の許嫁だ!!」
幼馴染なのか、幼馴染に似ているのか。
わからないまま、私が第一声を発する前に六歳児が叫んだかと思えば、脚に抱き着いてきた。
妙に威圧感のある物言いが幼馴染に似ているが、きっと気のせいだろう。
だって、私たちは許嫁同士じゃないし。
「えーと。お嬢ちゃん。人違いじゃない?」
「
「勘違いかなー。お父さんかお母さんは?うん。見当たらないねー。警察に行こうか」
「おい。気づかない振りをするのもいい加減にしろよ。かれん」
視線を下げなくてもわかるわ。
ドスの効いた声音に似つかわしい、めっさ破壊光線出しそうな目つきしてるやろ。
どうやら。
黒にゃらか、ドラにゃらに選択肢は絞られたらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます