ホームシックガール 第4話
” さっきの言葉は何だったんだろうか…? ”
そんなことを考えていると、松宮くんが長い沈黙を破った。「その、実は俺ずっと朋ちゃんのこと気になっててさ…もし俺のこと覚えてなかったら、とか変なやつだなって思われたら、とか考えてたら話しかけるにも話しかけられなくて…」頬を真っ赤にしながらそう打ち明けてくれた松宮くんにキュンとした。
「先輩、好きです!!」
ん…私、今なんて言った!?
「んで、つい告白してしまったと。」
「そうなの…あれから2人とも黙っちゃって、もうどうしよう…」私の話を聞いていた勇人が何かを考えるような顔をする。
「んで、返事はもらったの?」
「え、だって私は告白しただけで付き合ってください、とは言ってないよ?」
勇人が私の目を見つめて、「じゃあ、朋ちゃんは松宮くんと付き合いたいと思わないの?」そう私に訊いた。
「そりゃあ、付き合いたいよ。でも私なんかが松宮くんと付き合えるわけないし。気になってたっていうのだって、好きとかっていうことじゃないでしょ。だから、告白もしないの。」
いつもの私のようにそう言うと、「あっそ。じゃあ自分だけの中で結論を出して、諦めちゃうんだ。なんかがっかり。」そう言うと、勇人は私の部屋を出ていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます