第39話 夜のお仕事

やっとお嫁が揃って夜のお仕事も増えた・・・トホホ


実はこの3週間の間にハニーが受精魔法で受胎確認できた。やっと一人減ったよ・・・


受胎確認できたハニーは、自宅待機にしている。ハニーは通い妻だからね。その代わり別のハニーが、毎日来てるけど・・・


次にヘディに準備文様が出来た。ヘディは毛皮だから見えないと思ってたけど青い光が透過してちゃんと見えてた。1度受精魔法をしているがその時は受胎確認できなかった。


次に出たのはラーニャだった。ラーニャは、1回の時間が最小の15分だったのに3番目だったよ。エナジーの量が決まってる訳じゃ無いのか・・・


残っているのは、妊娠し難いエルフ姉妹と準精霊のクララ、大精霊のキュリアとベル。妊娠し難いエルフは別として、精霊が全部残ってるって事は、何か法則でも有るのか?今のところでは、データが、少な過ぎてよく解らないな。




今日から新入りのお嫁達がローテーションに入るらしい。

今日の夜は、パフィオの様だ、俺は、ひょいと抱き上げられる。やっぱりそうなるよねぇ。


「ケミン様、今日から宜しくお願いします。」

そう言うと俺の部屋に向かう。


部屋に入りメイド達が出ていくと寝室に入る。

「それじゃ、下着になって仰向けに寝てくれるかな?」

「ハイ・・・」


小さな声で返事が帰ってくる。


パフィオは、恥ずかしがりながらもするするとドレスを脱いで下着姿になる。プロポーションも抜群だなぁ。


仰向けに寝ているパフィオ横に正座してお腹に両手を当てゆっくり少しずつエナジーを流し始める。淡い青白い光が掌から流れると「うぅぅ」と小さな呻き声が聞こえ始める。


「大丈夫?辛くない?」

「大丈夫ふぇ・・ああぁぁ」


(確かに凄いぃ)


パフィオは、4時間半程の時間でエナジーが、止まると準備文様が出た。


「おおー、パフィオ準備文様が出たよ、良かったね」

「有難うケミン様、今日はダメ・・・」


そう言うと気を失ってしまった。

相当辛かったのかな・・・




次の日は、コボルドのフリーゼのようだ。


何時ものように風呂から出て、リビングのソファーに座るとトテトテとラーニャが、左に座る。右側には、コボルドのフリーゼが、ちょこんと座る。そして俺の膝の上にドワーフのミラが・・・


どうしてこうなる・・・


「ミラは何で膝の上なんだ?」

「隣に座る所が無いから。ミラは此処」


「「チビッ子3人組が、羨ましいな」」


相向に座るベルとキュリアが、言った。




暫く歓談して俺はフリーゼを抱っこしながら部屋に向かう。

メイド達が退室していったのを確認して


寝室に向かう。


「け・ケミン様、恥ずかしい・・・」

「此処は二人きりだから大丈夫だよ。リラックスしててね」


俺はフリーゼをベッドにゆっくり降ろすと横に正座して両手をお腹に当ててゆっくり少しずつエナジーを流し始める。


「ひゃんっ」「くぅぅん」

子犬の様な鳴き声が出たな。


「辛くない?」

「だ・大丈夫・・・あぅん」


(こんなのダメ・・・)


エナジーは、20分で止まった。準備文様は出ない。

もうフリーゼは寝ている。寝顔も可愛いな。俺は布団を掛けてやり、寝たのだった。




次の日は、コモドドラゴンのカトレアで、またもや抱き上げられる。

「頑張る、行ってくる」


何故か女性陣に告げるカトレア。皆は一斉に頷く。なんだ?この一体感・・・

こんなの初めてだぞ・・・


部屋に入りメイド姉妹が退出すると


 「ケミン様、私、頑張る。」

「無理しなくて良いから、辛かったら言うんだよ」


抱かれながら言う事じゃないんだけどな・・・

寝室に入り俺は降ろしてもらった。カトレアは何も言わなくてもベッドに仰向けになる。


横に正座して両掌をお腹に当ててゆっくり少しずつエナジーを流す。淡い青白い光が流れていく。


 「うう、頑張る・・・」

「辛くない?」

 「つらくない・・・ううう・・・みんなのためにもなる・・・」


みんなの為ってなんだ?不思議に思いながらもエナジーを流し続ける。時折、呻き声が出てるな・・・


時間にして4時間弱でエナジーが止まり準備文様が出たよ。

「カトレアおめでとう。準備文様が出たよ。よく頑張ったね」


「ケミン様、有難う。良かった。私頑張れた」

そう言うと寝てしまった。相当辛かったみたいだな・・・


今日は、ミラの番だ。膝の上のミラを抱っこすると

 「ミラも頑張ってくる」


また女性陣に向かって告げた・・・それを聞いて皆が一斉に頷く、何か有ったのか?


部屋に入ると、メイド姉妹が言う。


 「「ケミン様、今回、見学したいのですが、宜しいでしょうか?」」

おお?まあエッチな事はして無いから大丈夫だと思うけど・・・


「ミラ?ああ言ってるけど恥ずかしくないかい?」

 「ミラ、大丈夫、ヒュパさんメリトさん見てて。ミラ頑張るから」


今回は、全員で寝室に向かう。

ミラをベッドに降ろすと、直ぐに服を脱ぎ始め下着姿になった。そのまま仰向けに寝る。


この辺りの情報は皆共用してるのかな?何も言わなくても準備が進んで早い。


俺は、ミラの横で正座すると両掌をお腹に当ててゆっくり少しずつエナジーを流し始める。何時もの様に青白い光が流れ出すと「ううんん」と呻き始めた・・・


「大丈夫か?辛くないか?」

 「大丈夫・・・まだまだこれから・・・うう」

(意識だけはしっかり持つぅ・・・きもちいぃ・・・)


時間にして1時間45分エナジーが止まり準備文様が出来た。おおー?2日連続だ。然しかも初回だぞ。


「ミラ、大丈夫か?準備文様が出来たよ。おめでとう」

 「ケミン様有難う。ミラ頑張った」


「うん、よく頑張った。ゆっくりお休み」

それを聞いて安心したのかそのまま寝てしまった。俺は布団を掛けてやった。


 「「ケミン様有難う御座いました。明日から私達も頑張ります」」

メイド姉妹は、お礼を言って出て行った。






俺は何となくバルコニーに出た。ベッドでは疲れ切ったミラが寝息を立てている。

俺は宙を見上げた。この星では天の川銀河が最も地上を照らしている。


仄かな光が、辛うじて周りが判るように・・・


俺は天空に吸い寄せられるように昇っていく。憂鬱な思いを乗せて・・・

天空の何時もの場所で顕現体になって星を見た。




「はぁぁ」

なんでか溜息が漏れた・・・仕事って辛いよね・・・


俺は社畜だったが、それなりに仕事に充実感は持っていた。ここまで虚しい仕事はして来なかったよ


女性達は辛そうに呻き、辛いか確認しても大丈夫だって言う。無理に言わせてる気がして仕方なかった。


俺は、何をやってるんだろう・・・本当に守護精霊が必要なのかな?




こんなに皆が辛くなるのなら俺が皆を守るから辛い思いをさせたくないよ。

そんな思いが常に頭の中を巡っていた。


 「ケミン・・・」


ぽわんとすずちゃんが現れる。

「すずちゃんか・・・如何したの?」


 「ケミンにちゃんと伝えないといけない事が有るの・・・」

「ん?なに?」


恥ずかしそうにしながらもすずちゃんは話す。


 「あのね、みんな辛くないのよ、凄く気持ちいいのよ・・・それをケミンに知られたくないから我慢してただけなの。ごめんねちゃんと言わなくて・・・ケミン心配してたのよね」


「へ?」


俺は変な声が出た。俺は何も感じないんだけど・・・


 「だから大丈夫なのよ・・・それに今度からはみんな準備文様が出来ると思うわ。色々解った事が有るのよ。だから心配しないで」


そうか・・・気持ちいいだけなら良かったよ・・・なんか羨ましいけど・・・


 「その気持ちも解るわ、私達だけなんて狡いよね。だから・・・みんなに準備文様が出来たら・・・シテね」


え?


 「これ以上は恥ずかしくて言えない!」

そう言うと、ぱふんっとすずちゃんは消えた・・・


えーーーーー?婚前交渉?


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