雪の日
バブみ道日丿宮組
お題:軽い大雪 制限時間:15分
雪の日
「大分雪降ったねぇー」
「降りすぎて、外出れないけどね」
「へぇ……そうなの?」
「玄関行ってみなさいよ」
ーー数分後
「ドア開かないよ!?」
「だからいってるじゃない」
「窓から降りたりとかは?」
「ここ4階。足の骨折るし、打ちどころによって死ぬことになるわ」
「えー、じゃあどうするの?」
「大雪だったのは昨日。今日は小雪。ある程度過ぎれば、溶けると思うの」
「雪降り続けてたら変わらなくない?」
「東京の雪は水が多いから、そんなに積もらない」
「そうかなぁ。そうは見えないけどー」
「あとはそうね。誰かに助けてもらうとかかな」
「なんで嫌そうな顔してるの? 助けてもらうの嫌なの?」
「自分たちでできることは自分たちでやりたいの」
「ふーん、そうなんだ?」
「第一にまだ連休の初日よ。助けてもらうのはまだ先にした方がいいわ」
「でも、でかけられないよぅ」
「雪降ってそれどころじゃないと思うの」
「じゃぁこのままで部屋で過ごすってこと?」
「そうね。静かに過ごしましょう」
「静かなのは嫌だな」
「何んで脱いでるの?」
「そりゃするからだよぅ。はやくこっちにきて」
「……何する気なの?」
「何って、ははーん。わかってない振りしちゃうんだ?」
「つまり、そういうことをするってことなの?」
「そんなに赤くならなくてもいいじゃない。もう何度もしてることだし、というか寝る前にもしてたよね?」
「……知らない」
「ほら、おいで。怖くないよ」
ーー数分後
「良かったでしょ」
「……知らない」
「もーう、素直じゃないんだから。録画しておけばよかったかなぁ」
「やめて、それはやめて」
「かわいいなぁ。このまま雪がなくなるまでしようかな」
「……」
「まんざらでもない顔しちゃって、えっちだなぁ」
「ち、違う」
「出かけられないのは嫌だけど、こうしてあなたといられるのは嬉しいよ」
「……私も」
「とりあえず、ママにメールしておこうかな。あなたに会いたがってたし」
「……わかったわ」
雪の日 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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