人を呪わばなんとやら

僕は、駅のホームのベンチに座っていた。

特に何かするわけでもなく、ベンチに座っていた。


18時15分

駅に電車が到着した。


彼女は周りを気にしながら、電車を降りてきた。

なんだか様子がおかしい。

さっきから後ろを気にしていた。


彼女の少し後から男が降りてきた。

男の手にはスマホが握られていた。


彼女は駅のホームの階段を登り始めた。


男はすぐ後ろを登り始めた。

盗撮野郎だ!!


僕はやつの直ぐ側に行って…





スマホに呪いをかけてやった。



階段を登り終えた彼女は、足早に改札に向かっていった。


男がスマホをニヤつきながら確認したときだった。

男は泡を吹いて突然気絶した。


ざまー見やがれ。


僕はちょっとだけすっとした。

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