設定資料 《魔操術&魔刀術 特殊技能》

※今回は作中でも扱われる技術の紹介です。忘れている方もいるかもしれないのでここに表記します。



――魔操術――


魔術師だけではなく、剣士や格闘家や暗殺者に至るまで一流と呼ばれる人間ならば自然と身に付けている事が多い技術。名前の通りに魔力を操作する技術であり、魔術師の場合は主に魔法攻撃に利用するが、魔術師以外の人間も扱える。


基本的には自分の体内の魔力しか操れず、生物であるならばどんな生き物であろうと聖属性の魔力を必ず宿している。聖属性の魔力は生命力その物であり、魔力を消耗すれば体力も同時に減少し、最終的には魔力が尽きれば死亡してしまう。


この魔操術を覚えれば自身の魔力だけではなく、魔石などを魔法腕輪などの魔道具で装備した場合、本来ならば自分の体内には存在しない魔力も扱える。但し、最も制御しやすいのは自分に適した属性である事に変わりはない。


魔剣を利用して魔法剣を使用する場合は必ず習得しなければならない技術であり、また別の地方では別の名前で呼ばれている。和国では「魔刀術」と呼ばれ、彼等の場合は魔法剣に特化した魔操術を得意とする。


実を言えば才能がある人間ならば生まれた時から扱える技術だが、普通の人間でも地道に訓練を続ければ必ず習得できる技術である。ちなみにナイの場合は「剛力」の技能は聖属性の魔力を利用して筋力を強化しており、一部の技能は魔操術と同等の効果を齎す。そのため、剛力を覚えていたナイは早い段階で魔力を操作する技術を身に付ける事が出来た。




――魔法剣(魔刀術)――


魔操術の応用で魔剣などの武器に魔法剣を発動させる。ちなみに普通の武器で魔法剣を使用する事は出来るが、その場合は武器に大きな負担が掛かる。実際にナイの刺剣は壊れてしまった。


魔法剣を発動するには魔法金属製の武器が一番適しており、武器によっては槍の場合は「魔法槍」斧の場合は「魔法斧」とも呼ばれる。和国では剣ではなく、刀を扱う事から「魔刀術」という名前で呼ばれている。


基本的には武器に各属性の魔力を雇わせる時点で魔法剣と呼ばれるが、更にこれを極めると魔力を切り離して攻撃を行う事も可能。シノビの魔刀術はこれに当たり、実はナイも実践した事があるが、シノビと比べるとまだまだ未熟。





――強化術&再生術――


聖属性の魔力を利用して全身の筋力を強化する「強化術」肉体の回復機能を利用して再生速度を高める「再生術」強化術の場合は解除後に肉体に大きな負担が掛かり、大抵の場合は再生術で回復させないと手遅れになる可能性が高い。


初級の回復魔法ならば20回は使用しても切れる事がない聖属性の魔石を2回で使い切る程に燃費が悪く、ナイの場合だと1回ずつ使用すれば魔力を殆ど失う。但し、モモが用意した煌魔石ならば交互に3〜4回ほど使用しても魔力が切れる事はない。





――特殊技能――


通常の技能はSPを消費しなければ覚える事は出来ない、この特殊技能に限ってはSPの類では習得する事が出来ない。ナイの場合は度重なる死線を乗り越えた事で「心眼」を習得したが、リンダのような格闘家は日々の鍛錬によって会得出来る。


心気配感知や観察眼でさえも捉えきれない相手を心眼を発動すれば捉える事が出来る。死角からの攻撃であろうと対応できるため、戦闘では大いに役立つが精神力を消耗するので多用は出来ない。


また、複数の技能を組み合わせた「瞬動術」も特殊技能に含まれる。但し、特殊技能は水晶板を利用しても能力の項目には増えないため、便宜上「特殊技能」と呼ばれているだけに過ぎない。

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