第17話 座学
僕は兄弟子の2人、ヴィーべさんとリニさんから遊び人について、またはその他の職業並びに将来冒険者になった場合等を学んでいます。
先ずは基本的な事柄。
基本は僕も調べているので知っていますが、何か知らない事があったりするのかな?
「ああまあ、もしかして勘違いや間違った事を覚えたかもしれないからね、僕達の知っている事柄と、デルクの知っている知識とどこか違う所があるか比べてみるのも悪くはないと思うんだよね。」
ヴィーべさんがそう言って教えてくれます。
まず基本的な事柄の1つ・レベル。
選定を受ければ職業を得、またそれとは別にスキルがあります。
例えば僕の場合、
<名前:デルク・コーネイン>
<種族: 人間>
<年齢: 10>
<性別:男の子>
< LV: 0>
<職業:①遊び人Lv0:②遊び人Lv0:③遊び人Lv0>
<力 : F>
<体力 : F>
<知力 : B>
<精神力 : B>
<俊敏 : E>
<魅力 : C>
<運 : A>
<保有スキル>
鍛冶Lv1・道具作成Lv1・剣術Lv1・採取Lv1
<特殊(ユニーク)スキル及びギフト>
???・???・???
<称号>
遊び人見習い
<所属>
無し
こんな感じで各種レベルは色々あって、自分のレベル・・・・
それに職業のレベル・・・・
この2つが分かれているのは、極稀にジョブチェンジが出来るから。
ある程度職業を極めると、上位の職業へチェンジが出来ます。
そうするとまたレベル0からのやり直しになりますが・・・・
後僕は頑張っていくつかのスキルを取得、レベルが上がっています。
で、職業のレベルが1になれば、各職業固有のスキルを得る事が出来ます。
「まあこれが一般的な事柄なんだけどなあ・・・・ちょっとしたアイテムを使えば、固有のスキルを使えるようになるって知ってたか?」
「え?そうなんですか?」
僕は驚きました。
そう言った記載は僕の知る限り見当たりませんでしたから。
「ああ・・・・ユニークスキルの表示、???になっているだろ?」
「ええ・・・・」
そしてヴィーべさんが何かを取り出します。
「これはステータスを表示させるアイテムだが、見た事あるだろう?」
教会で、手をかざしたアイテムそっくりです。
「それを少し改良したやつさ。で・・・・手をかざしてみ?」
僕は言われるまま手をかざしてみます。すると・・・・
<特殊(ユニーク)スキル及びギフト>
???・???・???
となっている部分ですが、
ジョブチェンジLv0・ジョブチェンジLv0・ジョブチェンジLv0
と出ているではありませんか。
「ジョブチェンジと出てます・・・・」
「ははは!これこそが遊び人の遊び人たる所以さ!但し、レベルが低いうちはチェンジしている時間も、回数も少ないし短い。最初はレベルゼロだろ?つまりさ・・・・ジョブチェンジを1回、1分だけ使えるのさ。そしてレベルが1になれば・・・・2回、時間も一度に2分、そしてレベルが2になれば3回、4分使え・・・・レベルが3になれば、4回、8分使える・・・・」
??レベルが上がれば、そのレベル+1回ジョブチェンジが出来て、一度にチェンジしていられる時間は、レベルが上がるごとに倍々になる?
ならば、レベルが5になったら回数は6回、長さは・・・・32分?
つまりもし一つのジョブを使い続けるなら、レベル5なら32分を6回、192分。つまり3時間以上その職業に変化できる?
更にレベルが上がると・・・・レベル6なら7回64分、レベル7だと8回128分、レベル8だと9回256分!
レベル9以降は相当レベルを上げるのが厳しいので、これ以上考えても無駄でしょうが、レベル8になれば同じ職業を一日中なりっぱなしも可能ですね。
「凄いだろ?因みにどんな職業にも・・・・存在している職業になれるんだぜ!例えば商人になれば鑑定が使え、商売に有利になるし、聖職者関連になれば、回復魔法を扱えるし、魔法使いになれば魔法を扱える。」
・・・・これは・・・・もしかしてとんでもない職業?
「ただ・・・・レベルが上がりにくいからな、スキルは沢山得られるが・・・・器用貧乏になりがちだからな、気をつけろよ?」
この時既に僕はヴィーべさんの言う事が頭に入らず、この特殊なスキルをどう活用しようか、そればかり考えていました。だけど・・・・
「まあ折角だからな、商人にジョブチェンジして、このアイテムを鑑定する所から始めようか?」
もう既にヴィーべさんの中では、まず商人になってアイテムを調べる所からスタートする事になっているようです。
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