果物泥棒の魔神?
GM:宿での仮眠を挟んで2日目の朝。……特に起こしにやってくる人もいないけど、9時くらいまで眠る?
アトランタ:MP的には6時半起きで問題ないはずですわ。メリアは即全快。
ポポ:元々MPないし睡眠は然程重要ではないのだ。
ヘキサ:そしてボクは魔力撃ウーマン! みんな早起きだね。
ポポ:……昨夜はまじめにしゃべりすぎた(とことこ)。
アトランタ:さて、参りましたわね……。エドガーの様子はどうでしょう。
GM:施療院を覗きに行くともう起きてる。「色々、迷惑をかけた……」 エドガーは今マントを脱いでるから分かるけど、首の後ろに蘇生の痕跡・穢れの痣が浮かんでます。「その顔を見るに、魔神はまだ街に潜んでいるのだな」
アトランタ:……まぁ、なんにせよ事件が続いているのは確かですわね。
ヘキサ:人生はそうトントン拍子にはいかないらしい。これからの方針は?
ポポ:とりあえず取引に乗るのは論外として、人質をどうしよう。
GM/エドガー:「人質?」話しちゃいます? エドガーは昨日のやり取りは聞こえて無かったみたいだけど。
ポポ:黙ってて後から知れた方が面倒だし、先に話してしまうべきだと思うのだ。
ヘキサ&アトランタ:うんうん。
GM/エドガー:「コ、コリーヌが!? どういうことだ!」 かくかくしかじか聞かされたのなら動揺を隠せない。ポポの肩を捕まえて揺さぶる。
ポポ:おおおおおおおお。喋るどころではない(がくがく)。
アトランタ:落ち着きなさい。無理もありませんが。
ポポ:きゅう。
ヘキサ:おお、ポポ……。よしよし……。
GM/エドガー「どど、どうすればいい。とにかくオーブを探さなければ!」
ポポ:んー、それは正直ダメだと思うの。ぜんぜん取引になってないし。
ヘキサ:思うつぼだね。あれは悪辣だ。
アトランタ:オーブを探すこと自体には意味がありそうですけれどね。あちらはあちらで探しているでしょうし。
ポポ:そっちもだけどポポは考えました。人質を探して盗もう。
ヘキサ:おっと、オーブではなくそっちか。問題はどこにいるかだけど……。
エドガーは動けるようになったので退院。仕込みの時間帯のコーヒーハウスに相談場所を移し、昨夜の黒魔剣の話を振り返ります。
GM/エドガー:「(話を聞かされて)『北西部のカルメンテ駅で取引』か。……たしか、ケストナーはよく、カルメンテ駅区に荷物を配達で出していたな。ライダーギルドの配達所まで荷運びを手伝ったことがある」
アトランタ:根城があるのかもしれませんわね。
ポポ:……まずいな。
ヘキサ:なにがだい?
ポポ:ポポ、さっきから真面目な話しかしていない……。
一同:(笑)
ポポ:このままでは種族を疑われてしまう。
ヘキサ:ホントにグラランかい?
ポポ:(唐突に)なんだかまじめなトークに疲れました。チーズ蒸しパンになりたい(一同笑)。
アトランタ:あと、エドガーは剣が無いんでしたわね。習熟Sとか持ってます?
ヘキサ:仮武器としてエクセレントなレイピアを装備できるかな。
GM:人族魔物として管理してたけど内部データは習熟Aまで。技能はファイター8、プリースト2、スカウト3、バード1(ソレイユ語)。
アトランタ:道中回復できるだけの戦士ですわね。初期FFのナイト。
GM:代車として
ポポ:錆止めの黒い塗料とか塗ってそれっぽくしておくといいよ。
GM:(あと、この時間にコーヒーハウスいるなら)ここで、コーヒーハウスに警邏隊がやってきます。昨日、中央公園の聞き込みで出会った2人です。「鉄道警察から伝言を預かって来ました」
ヘキサ:おや、どうしたのかな。
GM/警邏:「昨夜、中央公園駅で酔っ払いが線路内に侵入して拘留される騒ぎがあったのですが、その。拘留していた人物がみなさんを身元引受人に指定していまして」
ポポ:酔っ払いの知り合いなんていたっけ。
GM/警邏:「ダンという果物売りです」昨日のウリ売りのお爺さん。「朝になって釈放しようとしたのですが『ワシの果物を買った3人組冒険者を呼んでくれ! ヤツらならワシの話を信じてくれる!』と動こうとしないんです」
アトランタ:ああ、あの。ど、どうされたのでしょう?
GM/警邏:「魔神に襲われて
一同:ウリを。
新情報に困惑する冒険者たち。
ヘキサ:魔神がウリを……妙だな……。
ポポ:魔神もみずみずしいウリの魔力には勝てなかったということか……。
アトランタ:ウリ……ウリを? いえ、その方にケガなどはありませんの?
GM/警邏:転んだ時の擦りキズ程度だそうです。「一応決まりなので、引き受け拒否の所にサインをお願いします」ほっといても釈放されると思います。
ポポ:話だけでも聞いてみる? おじいさんのお話に興味あります。
アトランタ:今は
ポポ:誰も行かなかったら、勝手に引き取りに行って変な騒動を起こすつもりであった事をここに告白しておきます。
GM:こいつ、グラスランナー
***
GM:朝8時、中央平和公園駅の事務所に到着すると、駅員さんが問題の老人の相手をしてたところ。3人が来て駅員さんびっくり。「ええーっ!? 本当に来ちゃった」
ポポ:まいどー、おじいさんを引き取りにきましたー。
アトランタ:ほぼ他人ですけれどね。多生の縁、というやつですわ。
GM/老人:「おぉ、聞いてくれ。『赤い魔神』にワシのかわいい子らが貪り食われたんじゃ」
ポポ:なんとひどい(棒)。
ヘキサ:かわいい子……。ウリか。
GM:果物売りの老人の名前はダン(人間/男/71歳)。東の村からやって来た果物農家だそうです。「ワシは昨日の夜、『赤い魔神』に襲われたんじゃ! ほら、掴みかかられた左腕がまだ赤くなってる!」
ポポ:どれどれ?
GM:多少のかすり傷くらい。話を聞くに、魔神の特徴はザルバードと一致します。
ポポ:わざわざ手加減でもしてなければ、ポキッと行ってそうなものだけど。
アトランタ:ふむ。適当な証言としては、やや具体的ですわね。
ヘキサ:その魔神がどこ行ったとか、覚えてるかい?
GM/ダン:「それがな!」
昨夜、ダンが仕事を終えた帰り道。屋台でビールを飲んだ後宿に帰るため、公園北の水路近くを歩いていた時のことです。
途中、ダンは少し用を足すために商品の果物を置いて、その場を離れました。
しばらく後で、商品を取りに戻ってくると……『赤い魔神』がカゴを抱え込むようにして果物を食べているのを目撃したと語ります。
ポポ:ふむふむ。こういう時は頭ごなしに否定せず聞いてあげれば落ち着くのだ。
GM/ダン「逃げようとすると魔神はワシ腕を捕まえ、吠えたててきおった!」
ヘキサ:吠えた内容はわかるかい?
GM/ダン:「恐ろしくてよく聞き取れんかった。ワシが大声をあげて抵抗すると、騒ぎで人が集まってくるのを察したか、魔神はウリを抱えて水路に逃げていったんじゃ」
酩酊&パニック状態だったダンは、駆けつけた警邏によって中央公園駅近くの詰所に連れて行かれます。ダンは魔神の脅威を訴えましたが信じてもらえず、果てには線路に立ち入って列車を止めようとまでする大騒ぎをしたのだとか。
アトランタ:なるほど。いや……しかし、なぜウリを?
ポポ:おいしかったんじゃない?
GM/ダン:「ワシのウリは出来が良かったからのぉ!」そんなわけで、釈放されたダンさん。「あ、しもうた。商売道具も放り出してきたままじゃった」
アトランタ:ともあれ水路ですか。なるほど……。
ポポ:じゃあ現場に果物が残ってたら身元引受金代わりに適当なのもらおう。あと何か痕跡が残ってるかもだし。
***
GM:公園北の水路は、アウンガルト大水路からの支流です。水路近くに天秤棒とカゴ、砕け散ってぶちまけられた果物が放置されてます。
アトランタ:あーあー、もったいない。
ポポ:無事な果物が残ってるか、ついでに痕跡がないか調べてみよう。馬と【探索指令】で探索。(ころころ)達成値19。
GM:カゴの中に無事なリンゴがいくつか残ってた。
ポポ:やったね! さりげなくリンゴをひとつ拾っていく。
GM:それと、果物の汁が水路の方に点々と続いています。痕跡は水路に入ったところで消えていますが、水は近くの
ヘキサ:やっぱり魔神にしては俗っぽい行動だな。もしかして……(ぶつぶつ)。
GM:(真相には気づいてるけどロールの為に焦らしてるっぽいなぁ)
ポポ:ここでふと思い出される、ケストナー教授の言葉。……あのおじさん、なんでわざわざ魔神を警戒させようとしたんだろうね?
GM/エドガー:「うむ、ケストナーのやつは『赤い魔神』がキケンでコリーヌの仇だとオレにも繰り返し言っていたぞ」
アトランタ:それはワタクシも気になっていましたの。
ヘキサ:ゲスな仕掛けでもあるんじゃないかな。
ポポ:
アトランタ:うーん、彼が魔神使いなのは事実というのがややこしい所ですわ。良心の呵責?
ヘキサ:……『赤い魔神』を殺させるのが目的だったとかの方が納得できるかな。
ポポ:実は魔神ではないのが紛れてるとか。
GM:暗渠の中の流れは、都市の地下に広がる水路へと続いています。
アトランタ:なるほど……色々と念頭に置きつつ、地下水道を探索してみましょう。
GM/エドガー:「魔神が地下にいるというのならオレはいくぞ!」代車の
アトランタ:頼りになりますわね。かけてもらいましょう。
GM:剣先に灯しておきます。(ころころ)発動。半径20mフラッシュ。
ポポ:ポポも〈レインボーリング〉点灯するね。光源は複数あって損はないし、無駄に七色に光らせて遊ぼう(ぴかぴか)。目に良くない。
アトランタ:まぶしいですわ(笑)。
ヘキサ:ほうら、あかるくなったろう。ふっ……!(七色の光の中でポージング)
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