★戦闘、深夜のアステリア神殿襲撃
GM:ではみんなが寝入って1d+1時間後、(ころころ)……早い、深夜2時頃。アトランタが判定なしで気づけるけど、こんな時間に表通りが少し騒がしいです。なんだろう。
アトランタ:むむ、窓から少し様子を見てみましょうか。
GM:宿の外には、寝間着姿のまま表に出て不安げな表情で北の空を見上げる町の人たちの姿が。
アトランタ:あ、まさか……!
ヘキサ:流星群かな?
一同:(笑)
GM:違う!(笑) アステリア神殿の方角の空が明るい。煙も上がってます。
アトランタ:ぐ、睡眠回復タイミング前ですが……起きてくださいまし!
ポポ:むにゃ、
ヘキサ:アステリア様!(がばっ)
GM:エドガーも魔剣を引っ掴んで飛び起きる。アステリア神殿は、ここから馬を飛ばせば10分かからずの距離。身支度して出発します?
アトランタ:寝起きのみんなには悪いですが、そうしましょう。
ヘキサ:寝る時全裸だったらどうする?
アトランタ:服を着ろ(笑)。
ポポ:とてもつらい(むにゃむにゃ)。
アトランタ:申し訳ございません。寝不足がどのぐらい辛いのかはワタクシにはわからないのですが……。
ポポ:むりやり起きるとそれはもう大変なことになる。
ヘキサ:早替えでさっさと服を着たよ。行こう。
***
GM:壁外住宅地のあちこちで、小規模な火災が発生してます。住民たちは家財やバケツを手に右往左往。……そして、ようやくたどり着いたアステリア神殿。神殿の屋根の上には「皮膜の翼の生えた赤い魔神」が3体!
アトランタ:出たましたわね、赤い魔神!
GM:周囲の家々に火のブレスを浴びせかけている赤い魔神たち。エルフ司祭殿が【フォース】連射で応戦してるところ。「くっ、流石にMPが追い付かん!」
ヘキサ:止めにいくよ! 「やめるんだ!」
ポポ:馬に乗ったまま接近するよ。騎兵隊総勢1名けんざーん(かっぽかっぽ)。
GM:「ギギィ!」3人が接近すると赤い魔神たちが、小脇に抱えていた「古びた壺」を投げつけてきます。『ボン!ボワンッ!』、壺が割れて新たな魔神が2体出現!
ポポ:これは、モ〇スターボール! もとい
ヘキサ:ひとまず魔物知識だ。(ころころ)知名度抜けたかな。
壺から出現したのは甲羅の魔神アルガギス(7レベル)と影魔神ダルグブーリー(8レベル)。そして屋根上の赤い魔神3体はザルバード(6レベル)であることが判明。
ヘキサ:大した相手ではないけど、やや数が多めだ。
GM:「ザルバードはオレに任せろ!」と、エドガーは司祭様を助けに行く。
ヘキサ:あ、なるほど。
GM:みんなの相手は影魔神とアルマジロです。ダルグブーリーにはトレジャーポイントを4点ほど入れて、1回だけ打撃点+8できる強化能力付き。
ポポ:なんだと。
GM:へへ、影渡りで足止め不能の後衛ダイレクトアタックって訳です。
アトランタ:
GM:彼我距離10mで戦闘開始です。アルガギスはダルグブーリーを《かばう》。
アトランタ:ワタクシから参りましょう。火力で押し切りますわ。ダルグブーリーに補助動作で賦術【パラライズミスト】A!
GM:痺れて回避力の固定値16になっちゃった。
アトランタ:そして5点魔晶石砕いて【アシッド・クラウド】!(ころころ)18!
GM:2体とも固定値で抵抗貫通です。
アトランタ:(ころころ)威力はダルグブルーリーに16点、アルガギス13点。
GM:あまり振るわなかった。まだ軽傷、軽症。
アトランタ:しかし
GM:ギャーッ!?
アトランタ:さぁ、溶け落ちなさい! オーッホッホッホッホ!(ころころ)達成値21で抵抗貫通、ダルグブルーリーに15点。アルガギスに19点。
GM:酸の雲に全身を焼かれ悶える魔神たち! すでに半壊です。
ポポ:次はポポだよ。馬を走らせて接敵したら魔晶石使って【キャッツアイ】……だけでいいや。《両手利き》で《挑発攻撃》付きマレットをダルグブルーリーに2回投擲するよ。(ころころ)ピンゾロじゃない。
GM:「ギギィッ!」1発目はアルガギスがかばって自動命中です。
ポポ:(ころころ)ダメージは15点。
GM:護衛魔神だから装甲は固いぜ。6点通って挑発されました。
ポポ:あっ、先に《かばう》剥がしてからダルグブルーリー挑発するんだった。ま、いっか。(ころころ)2発目も命中してダメージ7点通し。ぽいぽい。
GM:ダルグブーリーHP31……まだ半分も残っている!
ポポ:そして馬は【マッスルベアー】使って、ダルグブルーリーをキック。(ころころ)命中してダメージ11点通し。うーん、かたい。
GM:もう瀕死ですが? 残りHP20です。
ヘキサ:そしてボクが接敵し、《魔力撃》でトドメだ。アビス強化でC値8になったファストスパイクを受けたまえ。(ころころ)21。
GM:当然のように避けれない。
ヘキサ:そして威力は(ころころ)1回転してダメージ27さ。
GM:ダルグブーリーは防護点7。……ジャストキルにございます。ぐふっ。
アトランタ:美しい……。
ヘキサ:もっと褒め称えてくれ!
GM:くっ! では敵の手番。神殿の方ではエドガーが「うおおお、赤い魔神! オレが相手だー!」とハシゴをよじ登って、屋根上で戦闘を開始。魔神たちはしばらく邪魔に入られたくないので……ザルバードの3体目が魔神の壺を、もういっこポイ。アルマジロ1体を戦場に追加して、これで品切れ。
ヘキサ:あ、増えた。なんて悲劇だ!
アトランタ:むむ。厄介ですわね。
ポポ:ポポが狙われる分には割と楽なんだけどね。へいへーい!
GM:というわけでアルガギス2体の攻撃。こいつら、打撃点だけならこのレベル帯でも最上位に食い込みますよ。攻撃対象は……(ころころ)挑発されてない方もポポに行っちゃった。「渾身攻撃」で2d+19に追加攻撃のおまけつき!
ポポ:……最初なので念の為に確認しよう。ポポは基本回避力13。
ヘキサ:すばやい。
ポポ:さらに防具効果で回避+2、【攻撃阻害】で+1。基準値の話ね。
GM:……(命中達成値15)。回避ピンゾロチェックお願いします。
ポポ:(ころころ)24、27。両方回避差4以上なので〈ブレードスカート〉の効果が誘発。(ころころ)14点、16点ダメージの反撃だよ。
ヘキサ:えぐくない?(笑)
ポポ:ふみこみがたりん! なんちゃって。
GM/魔神:「グゲゲッ!?」 ザクザク、痛いー。敵の手番終了。
アトランタ:また魔法で溶かしますか。《魔法制御》宣言して【アシッド・クラウド】ォ!!(ころころ)抵抗抜いて……威力クリティカルしましたわ!
GM:ヤダーーーー!?
***
この後ポポの〈ウォーターバルーン〉二連投と馬キック、ヘキサの《魔力撃》が炸裂してアルガギス2体は見せ場なく撃沈。まぁ脅しのダルグブーリーが落ちたら、ただの時間稼ぎ魔神です。
***
ヘキサ:(納刀しつつ)ふう、2体目もほぼジャストキル。
アトランタ:こちらは片付きましたわ! エドガー、支援は必要ですか!
GM/エドガー:「問題ない、これで終わりだ!」魔神の爪とブレスが生命力を削るが、黒い魔剣で《なぎ払い》! ザルバードたちは残らず切り伏せられます。
ヘキサ:見事ッ!
ポポ:フフフ。消火活動に役立つ要素が皆無なので、屋根の上まで見に行っちゃお。
GM/エドガー:「オレも降りて消火を手伝いにいくぞ」そう言って、一度屋根の向こう側に引っ込むのですが……。 「……なんだ? 誰の声だ? どこから話しかけている、姿を見せろ!!」
アトランテ:エドガー、誰と話していますの?
GM/エドガー:「あっ……ウワーッ!!」 屋根上で魔法の火柱が上がる!
ヘキサ:はぁっ!?
ポポ:すわ何事。
GM:ポポがウキウキと屋根に上がると、全身火傷して倒れているエドガーの姿が。
ポポ:……エドガーくんがやられた!
アトランタ:合流しますわ!
ヘキサ:むちゃくちゃ綺麗にハシゴ登る。
ポポ:とりあえず駆け寄ってエドガーくんの様子をみよう。
GM:HPゴッソリ喪失して重症です。「オ、オレの魔剣から突然魔法が放たれた……すまない、オレのせいで神殿が……」ガクッ、気絶。少し離れた所にエドガーの魔剣だけが落ちてて、傍には『
ヘキサ:いいんだ、ボクの愛しい家族よ……それで、この門は?
ポポ:デモルラが魔神を召喚するための門だよ。ポポ、グラランだからしってる。グラランは魔神に近しい存在なので。
GM:あったね、そんな
ポポ:やっぱり狙いは魔剣か。
アトランタ:むむっ! こいつ……!
GM:魔物知識してみます? 「竜の魔神」、そして「魔剣」。
ヘキサ:魔剣にも魔物知識?(ころころ)おっと、魔剣ピンゾロ。ボクはダメ人間。
GM:エルフだよ?
ポポ:(ころころ)達成値高め。ライダーで知名度は抜けたみたい。
GM/:竜魔神はラグナカング(9レベル)、そして魔剣は魔剣の方はGMオリジナルデータの魔物です。魔神「デモンズスピリット・ソード(10レベル)」! 封印剣から溢れる魔神将の邪悪なオーラだ! ちな、魔物データはこんな感じ。
アトランタ:(データを読んで)操霊8レベルに召異魔法まで! つ、つええですわ。
ポポ:……さてこまったぞ。『解説:この魔剣が〈依り代〉となる肉体を刺し貫ぬいた時、魔神将は新たな肉体を手に入れて復活を遂げます』、エドガーくんが刺されると、ちょうつよい魔神が湧いてくるかも。
GM/黒い魔剣:「安心しろ、そいつは蘇生の穢れのせいで依り代にはならん」魔剣からしわがれた老人声の交易共通語。
ヘキサ:しゃべった! 参ったな、次に狙われるのはボクかな?
アトランタ:かも知れませんわね。
GM/黒い魔剣:「お前たち次第かな。ここでやり合うのはお互い本意ではなかろう。
アトランタ:……ぐぐ。景気よく魔法使ったので今、MPがやや怪しい。
ヘキサ&ポポ:消耗?(←魔力撃剣士&MPなし種族)
GM/黒い魔剣:「お前たちは賢い冒険者だ。
ポポ:え、普通にイヤだけど。
ヘキサ:随分と気安いじゃあないか。矜持というものはないのかね。
GM/黒い魔剣:「ダメか。では、エドガーに伝えておいてくれ。『お前の恋人の命は我らの手の内だ』とな」
アトランタ:たしかコリーヌさん。エドガーが遺跡で死体を目撃していたはずでは?
GM/黒い魔剣:「くく、残された死体は我らの偽装よ。バラバラ死体と【イリュージョン】の合わせ技だ」
ヘキサ:貴様ッどこまで人の心を弄べば気が済む! 明らかな怒りの感情をぶつけるぞ。
GM/黒い魔剣:「エドガーだって我が
一同:!(笑)
ヘキサ:死んでたんだ(笑)。剣を拾った記憶がなかったのは蘇生の影響か。
GM/黒い魔剣:「その後、鑑定に持ち込まれた先でケストナーを仲間にできたからヨシとしよう。……オーブを手に入れたらカルメンテ駅区の〈這いずる穴熊亭〉に来い。使いの男を寄こす。人質と交換だ」
ポポ:でもなー、ポポが聞く理由は別にないのだ。
ヘキサ:ポポ!?
GM/黒い魔剣:「ほう」
ポポ:だって……オーブ持ってきたからって、君らが人質を返す理由、ないじゃん?
GM/黒い魔剣:「(ごもっとも)流石にエドガー以外には通用せんか。ま、繰り言はこのへんにしておこう。お前たちは動かざるを得んようになるさ。ではな」魔剣はラグナカングと一緒に離脱しようとするけど……ここで戦います? 重症のエドガー君も戦場に配置中。
ちょっと強引なボス顔見せ&部位数パワーで戦場離脱。……《挑発攻撃》で足止め&魔晶石を派手に割りながらの戦いになるんならそれで。
ポポ:PC的には戦う気まんまんだが……ひとりでは勝てないし、たぶん逃げられるのである! 屋根の上だと馬を出せなくて根本的に火力不足。
ヘキサ:エドガーが心配だな。あと逃げてもらった方が展開的においしい。
アトランタ:つっかけてもいいのです……くっ、呪われた鈍重のダガーが重い(棒)
GM:温情。では、ラグナカングは北西の方角に飛び去ります。
ポポ:あ、こら、待てー!(マレットぽいぽい)
ヘキサ:……くそっ。
アトランタ:ぐぬぬ……!
***
冒険者たちが素早く魔神に対処した事もあって、火事の被害はそれほどではありませんでした。アステリア神殿は一般負傷者の受け入れ場所となっていたため、エドガーはコーヒーハウス近くの施療院に突っ込む事に。
ヘキサ:魔神からの剥ぎ取りは、上等な素材も剥げて合計1600Gか。
アトランタ:(ころころ)トレジャー表Dは〈エクセレントレイピア〉でしたわ。Sランクソードは、ヘキサでも装備できませんし後で売っておきましょう。
GM:冒険者ギルドや警邏隊の事情聴収が終わると、午前三時半には解放されます。
ポポ:「むすー」睡眠中に起こされたのもあってとてもねむい。ふて寝しよう。
GM/モブ冒険者たち:「まさか魔神出没のウワサが本当だったとは……」「うちのギルドも討伐に懸賞金が出るぞ!」ざわざわ。……街では、魔神狩りの機運が高まり始めています。
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