駄作の執事

バブみ道日丿宮組

お題:今日のゲストは駄作 制限時間:15分

駄作の執事

 さぁて今週の新人は使えるのだろうか……。

「……ん」

 パソコン内のソフトで監視カメラを切り替えてく。

 それぞれの執事たちが自分たちの仕事をこなしてく。ちなみに私の担当の執事はご飯を作ってた。時管理通りの安心できる動きだ。

「さてさて」

 新人さんはとカメラを切り替えてく、写ってくるのはスキルがあるものばかりでそれっぽいのはどこにもいない。

 さすがにトイレにもメイド室内には監視カメラはついておらずなにをしてるかはわからない。

 もしかして寝坊だろうか?

 すごくありえることだ。

 もともと大学生ということもあって、昼に起きたり、夜に起きたり、朝に起きたりと、かなり時間にルーズ。

 この屋敷での生活の時間はかわることがない。いや、仕える人物の予定、願いがあれば、実行しなくてはならない。

 カメラに映らないのならば、直接部屋に訪れるべきかもしれない。

「……起きてる?」

 インターホンを鳴らしても反応がなかった。

 熟睡だろうか? 昨日の夜も遅くまで付き合ってもらってしまった。

 そう考えると、今日は起きれないのは難しい。

 とはいえ、この屋敷で過ごすとなれば話は別だろう。

「入るよー」

 マスタキーで鍵をあけ、中に入ると、お腹を出しながらというか、上下の下着をちらつかせながら眠ってた。

 まぁ……彼女の寝相についてはかなり研究したものだ。

 いろいろためして結局されるがままになっておこうと。

「おい、朝だぞ。君の仕事をしたまえ」

 何度目になるかわからない声をかける。

「昨日からきてるゲスト執事は駄作だが、君もそのレベルでの駄作具合を持ってるぞ」

 なんとかした前と肩を揺さぶると、

「ちょ、ちょっとーー」

 だしめられ、舌を頬で舐めてくる。

「君は執事なんだぞ! ご主人さま相手にその行為は万死に値するぞ!」

 思いいっきりおでこをなでた。

「いたたた……あっお嬢様おはようございます。今日は可愛らしい服着てますね」

「いいから離せ」

 残念そうな顔を見せられた。

 今日の業務は駄作のゲストと、駄作の君の執事対決だ。

 勝てなきゃ現棒されるはめになる。

 彼女は嫌いじゃない。だからそうなってほしくない。

「ほら、私の専属がご飯を作ってるだろうから手伝ってきなさい。あと服はもうちょっとお淑やかに過ごして」

 はいはいと彼女は執事服に着替えると、食堂へと向かっていった。

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駄作の執事 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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