かのじょのもの
バブみ道日丿宮組
お題:彼女が愛した爆発 制限時間:15分
かのじょのもの
「また大きな事故起こしたものだね?」
「やるなら大きければ大きいほうがいいからね。小さいのも好きだけど、誰も気づかないんじゃ意味ないし」
「なんにしても死者300名だってさ。おめでと。ついに3桁か」
「もっと万人に被害がでるといいんだけどね。そういうところはセキュリティが強化されてて辛いなぁ。なんとかならない?」
「なんとかなりそうなところは確保できそうだけど、爆弾の大きさは大丈夫なの? 大型のじゃ設置しただけでバレちゃうし」
「いっそのこと空から投げ捨てるのもありかもしれないね」
「その時はビルとか壊れて、自分も死んじゃう可能性があるよ」
「それはそれじゃない。だって爆発が起こるんだよ? しかも私の直ぐ側で! これってまじ恋みたいだよね」
「胸高まる的なことかな? わからないわけじゃないけどさ、爆破犯による被害っていう風になってきたし、金属探知機とか、不審者通報とかされちゃうこともあるんじゃない?」
「それをしないために君に相談したかったんだ。パーツにわけて運ぶ。現地で作るってのをやりたいかな」
「運搬役としてかい? 確かに僕の役職は権力でどういったものでも通すことができるね。見られたとしてもわからないようにしてくれれば何も問題ない」
「今回はどかーんっていきたいんだ。今までやってきた小さな事故じゃなくてね」
「なるほどね。わかった。何回かにわけて指定されたビルに入ってみるよ。その最後で君がきて設置。そして離れる」
「東京タワーからスイッチを押すよ」
「きれいな花火っていうのか?」
「花火用のも入ってるから、地上で花が咲くよ」
「その時は僕も隣で見せてくれてもいいよね?」
「えぇ構わない。きっと大ニュースになるからね、今後忙しくなるわよ!」
「さすがに同じ市にはしないんでしょ?」
「それはそうね。いろいろ考えてるの。大きく爆発させるか、連鎖的に爆発させるか。ダムを崩落させるとかいろんなアイディアがあるけど、どれもぴーんとこない。やっぱ爆発をこの目でみないことには意思を感じないのかもしれない」
「じゃぁ、準備ができるまで僕はベッドで眠らせてもらうよ」
「今なら、脱ぎたてのぱんつを枕にできるけど、どうする?」
「そいつは嬉しいね。僕にとって爆発できる欲求のアイテムだ」
「はい。私の脱ぎたてのぱんつだよ」
「ありがとう。これで何時間も楽しめるよ」
かのじょのもの バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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