『?????????』


 ――?????????

 

「戦闘終了――予測通り、個体『ラース』とその仲間は人族の領域に蔓延はびこるダンジョンの主をほぼ一掃しました」


『ふむ……まぁ当然の結果ですね。それで? あなたから見て、彼らは役に立ちそうですか?』


「不明。行動の原理が理解不能。敵にもなり得るし、味方にもなり得るとだけ。ただ――」


『ただ?』


「排除は困難。不意を突いても成功率は僅か0.3%。不確定要素が多いため、実際の数値はさらに下がる。不可能と言っても良い」


『……それはあなた単体での話ですか? それとも、我らの戦力を全て費やしてのものですか?』


「前者。後者の場合、排除の成功率は約8%。しかし、それは個体『ラース』のみに限る。彼が消滅しても残った召喚物の対処が困難。あれらを相手にした場合、こちら側の勝率は僅か0.001%と推測」


『……それはあのかたの力も計算に入れてのものですか?』


「……入れていない。あの方とラースの実力は私の理解の外にある。計算不可」


『ふむ……。了解しました。やはり、転生者には敵対しない方向で動きましょう。味方に引き入れるように動くべきだ』


「同意。現在、友好関係の構築を模索中」


『模索中……ですか。大丈夫なのですか? 必要であれば応援も出せますが……』


「不要。友好関係を築くにあたり、私は彼に適している。問題はない」


『そう……ですか。まぁ、あなたのいう事です。信用しましょう。では、頼みましたよ――チェシャ』


「了解。通信を終了する」


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