第432話 本戦二日目 資料

 ガラガラガラ


 翌朝、本戦三日目の朝、俺達は朝食を済ますと早速とばかりにコロッセオに目指す。もちろん暗殺者が仕向けられた次の日にのんびりと観戦しようというわけではない。今日のコロッセオにマーモス夫人が訪れるからこそだった。


 ちなみに人員はいつものメンバーに加え、ヴァンもだった。


「バアル、そこまでおっかない顔をしないでよ」

「しているつもりはない」

「なら、無意識でもやめて」


 馬車に揺られながらこの後のことをどうするか考えていると、クラリスから苦言が入る。そのため、仕方ないとばかりに馬車にいる時だけは考える矛先を変える。


 俺は一つの資料を『亜空庫』から取り出して確認し始める。


「あ~それ昨日の結果?」

「そうだ」


 昨日はヴァンのために奔走して一日を費やしたため、何があったかはこの目では確認できていない。だが、部下の一人が予選時同様に本戦も資料をまとめておいたらしく。それを借りている。


「私も見た~い」

「じゃあ、隣に座って、覗きこめ」

「はいは~い」


 レオネは空いている右側に座り込むと、右肩に顎を乗せて、資料をのぞき込む。


「…………」

「クラリスも見るか?」


 何やら不機嫌な視線を感じるので、視線を送っている人物に直接確かめる。


「……どんな報告になっているか気になるわ。見せてもらいましょう」


 そう言うとクラリスは左側に詰めると、そのまま体を密着させて資料をのぞき込む。


(……いろいろと変わったな)


 俺はそう思いながらも資料に目を通り始める。










『神前武闘大会本戦二日目、試合報告。著者レクエ・セラ・フィヴィア



〔二日目一回戦目:通称第八回戦目〕


“流麗剣”ピュセラvs“命の商人”ザックス


 人物像


 ・ピュセラ、二つ名“流麗剣”。高身長であり、煌めく金髪を数多の上で纏めて腰まで流している麗人と呼べる女性。武装はレイピアに、ドレスを思わせるような薄い金属製の鎧。ピュセルの戦闘スタイルは純粋な戦士同様、自らの体を駆使して接近して戦う模様。


 ・ザックス、二つ名“命の商人”。体格は中肉中背、茶色髪はぼさぼさしており、顎の髭も手入れされている様子が無い。服は白衣に腰や肩から腰にいくえにも回しているベルトをしている。また武装は先ほどのベルトや腰に付けているポーチにしまわれている薬品を駆使して戦う模様。ザックスはあらかじめ備えている薬品を使い、自身の強化、相手への弱体化、および毒を駆使しての戦闘を行う。



 戦闘経過


 試合が開始すると、すぐさまピュセルがその肉体の髄まで力を発揮して、ザックスに接近する。それに対して、ザックスはすぐさま薬品のいくつかを取り出して、自身の足元で割る。その後、ピュセルは何も思うところなくそのままザックスに向かって行き、レイピアを振るうのだが、その距離がおかしく素人目でも明らかに届いていない距離で振るわれた。これがピュセルのアーツか、ほかの意図があると思ったが、どうやら原因は先ほどの薬品の模様。どのような効果があったかは、正確には不明だが、あのいくつかの薬品でピュセルの距離感を壊した模様。その後はしばらくザックスの攻勢が続く。そして決定的な事態になったのはザックスが毒付きのナイフでピュセルの首元に傷を作った時だった。誰もがピュセルが負けたと思ったのだが次の瞬間、ピュセルの傷が過去に戻る様に消え行く。そして同時にピュセルの青い目が赤く染まり、先ほどまで薬の影響で耄碌していたのに、次の瞬間には何ごともなかったかのように立ち上がる。そしてその後は薬の影響を受けず、さらには青い目の時よりも大幅な強化具合を見せつけて、最後にはザックスの首を刎ねた。


 勝者は“流麗剣”ピュセラ。












〔二日目二回戦目:通称第九回戦目〕



“剛武”ドイトリvs“無器授命”リシス



 人物像


 ・ドイトリ、二つ名“剛武”。種族がドワーフであるため、人族と比べると子供の様な身長の低さを持つ。だがその反面種族の特製からか、体躯が非常によく、人族では考えられないほど筋肉質だった。武装は自身の身の丈の二倍はありそうな大剣と金属製で作られた鎧を着ていた。


 ・リシス、二つ名“無器授命”。人族の女性、真っ白いローブをしていたため遠目からは人相を確認することは困難だったので割愛、体躯は小柄な女性そのまんまで身長は対戦相手であるドイトリよりも少し高いほど、また隙間から見えた髪の色は淡い水色をしていた。武装は片手に持っているタクトの様な杖と腕輪、そして脛当てと肘当てのみ。



 戦闘経過


 試合開始時真っ先に動いたのは、意外にもリシスだった。リシスはすぐさま地面に杖を向けると、何かしらの言葉を発する。するとその後、地面が揺れ動き、そこからいくつもの人影が生み出された。生み出されたのは石の人形で、そのほとんどが人族の成人よりもよほど大きな大きさを持っていた。リシスはそんな人形の肩に座り、ドイトリを見下ろしていた。次に動いたのはドイトリだった。彼はすぐさま大剣を持ち、その短い脚で懸命に近づいていくと、土魔法を唱えて、自身のいる足場を一気に高くして人形を飛び越えようとする。そしてリシスまであと少しとなると、ドイトリは大剣を掲げて振り下ろした。だがリシスも大人しくしているはずもなく、自分を狙っていることに気付くとすぐさま肩から降りて、人形の合間を縫って移動、そしてその間に人形たちがドイトリの邪魔をするように動き出していた。そして振り下ろすと、その場近くにいた人形のほとんどを破壊したが、ドイトリはリシスを見失う。そしてドイトリは自身が破壊した人形たちの上に降り立つのだが、その瞬間を狙って人形が殺到した。その後しばらくはドイトリの防御が続く、迫りくる石の人形を大剣を細かく扱うことで的確に砕き、移動してを何度も繰り返して負けない様に立ち回る。だが、程よく人形が居なくなるとドイトリは行動に出た。ポーチから何かしらの結晶を取り出すと、それを地面に投げ割る。すると人形は全て崩れ落ちて、リシスの姿が浮き彫りになってしまった。ドイトリはその瞬間を逃さないとばかりに接近して大剣を振るう。またそれに対してリシスもすぐさま人形の壁を作ろうとするのだが、どうやらできない模様。そして最後はリシスがドイトリに両断され、試合が終了した。


 勝者“剛武”ドイトリ












〔二日目三回戦目:通称第十回戦目〕



“顕現勝利”カイルvs“空突”リフィネ


 人物像


 ・カイル、二つ名“顕現勝利”。黒い髪を長めにそろえている人族の男性、体躯はどちらかというと文官寄りだが遠目にもしっかりと鍛えているのが見て取れる。武装は反りの入った剣と何やら本型の魔具の二つ、防具に関しては金属製や革製ではなく特殊な繊維で出来ている服装だけ。


 ・リフィネ、二つ名“空突”。赤紫色の髪を二つにして下ろしている人族の女性。身長は低くもないが高くもないぐらい。武装は黒色の金属製の鎧を身に着け、両手にはやや持ち手の部分が長いランスをそれぞれ一本ずつ持っていた。



 戦闘経過


 試合開始時最初に動いたのはリフィネだった。まず二つのランスを敵に向けるのだが、次の瞬間ランスの石突の部分から爆炎が立ち上り、矢の様な速度でカイルへと向かって行った。それに対してカイルは少々驚きはするが、次の瞬間冷静に本型の魔具を開き、向かってくるリフィネに迎撃の魔法を放ち始めた。ただ魔法は全て黒い鎧に阻まれて意味をなさなかった。次にカイルは目の前に土の壁を作り出す。それもそれなりの厚みを持たせており、ぶつかれば確実にダメージを負うであろう壁だった。だがリフィネはそれを見ると、ますます速度を上げて、突っ込んでいった。そしてぶつかる寸前に、その身を浮かせ、次の瞬間には空を自由に飛び回っていた。それを見て、カイルも一瞬呆気にとられるが、すぐに次の手段にで出る。本を開くと魔法の弾幕を張り、リフィネを近づけさせないようにするのだが、リフィネの空を飛ぶ速度は予想以上で、すべての弾丸を躱されたのち、カイルはその身をランスに貫かれることになる。


 勝者“空突”リフィネ











〔二日目四回戦目:通称第十一回戦目〕



“不撓武闘”オルドvs“大返し”イシュ・バータード



 人物像


 ・オルド、二つ名“不撓武闘”。グロウス学園初等部にてバアル様と知り合っているため、外見的特徴は省略。武装は木製の籠手と特殊な繊維の胴着のみ。


 ・イシュ・バータード、二つ名“大返し”。全身を灰色の鎧に包んだ大男、残念ながら外見的特徴は鎧に寄り不明。武装は灰色の全身鎧、そしてモーニングスターと自身の体を隠せるほどの大盾。



 戦闘経過


 試合が開始すると、双方が一斉に動き出す。オルドはイシュの鎧の薄い場所を探すように攻撃を加え、イシュは小さいオルドに的確に攻撃を当てられるようにモーニングスターを振るった。だがそこからは千日手の戦いとなる。オルドの攻撃は大盾によって防がれるか、鎧の中でもより硬い部分で受け止められ、まともなダメージにならない。またイシュの攻撃も身軽なオルドに当たることは無かった。そしてしばらくすると、それそれが仕方ないと切り札を切った。オルドは『戦鬼化』を使い体から赤いオーラを放ち始めた。そしてイシュも大盾に触れて、盾の表面に変化を生じさせる。そしてその後、オルドとイシュの大盾が正面からぶつかり合い、趨勢が付いた。負けたのはオルドの腕で完全に使い物に成らないほど粉々になってしまっていた。その後は、じわじわとイシュが追い詰め、最後には盾による圧し掛かりに寄り勝敗が付いたのだった。


 勝者“大返し”イシュ・バータード










〔二日目五回戦目:通称第十二回戦目〕



“一蝕生骸”ユライアvs“斬解氷人”レイフィル


 人物像


 ・ユライア、二つ名“一蝕生骸”。褐色の肌に長い赤髪を持つ高身長の女性。武装は胸当て、籠手、脛当てのみ、そして特殊な繊維の服を着ていた。


 ・レイフィル、二つ名“斬解氷人”。真っ白い肌に、白色目が強い紫色の髪を持つ女性。身長や体格はお世辞にもよくはない。装備は冬場に切る厚手の革製の服装と何やら肩までの高さを持つ杖が一つだけだった。



 戦闘経過


 試合が開始すると、早速動いたのはユライアだった。ユライアは真っ先に攻撃を加えるべく、前姿勢に成りながら矢のように移動する。それに対してレイフィルは杖の先をユライアに向け始める。すると杖の先にある青色の宝石から、まるで植物が一気に成長する様に氷が生み出されてユライアへと迫っていく。ユライアはそれを見て、一度前姿勢を止めて、少しだけ速度を緩める。そして近づいてくる氷の枝とも呼べるそれらを膝や肘を使って砕き、射線からそれていった。だがユライアはそこで止まらず大きく飛ぶと、そのまま氷の上を走って接近し始めた。レイフィルはその様子を見て、眉を顰めるが、すぐさま宝石のすぐ先で氷を折り、自身の杖を動かせるようにする。そして今度は植物の様ではなく、刃、武器の様に氷の形を作り、そのまま槍の様に杖を構え始めた。レイフィルの準備が終わった数秒後、二人は激突する。レイフィルは杖を振り、時には刃の形を変えて、また時には一から変則的な刃を生み出してうまく戦う。また、それに対して、ユライアも、できるだけの致命傷は避けて、徐々に攻撃が当たる範囲へと近づいていく。そして二人の距離がさらに近づくと、そこで試合は終わった。ユライアの掌底がレイフィルの腹を捕らえると、明らかに軽傷だったのにも、関わらずレイフィルは意識を手放してしまった。そうなれば最後、ユライアは、ゆっくりとレイフィルの首に腕を回して、静かに死に誘った。


 勝者“一蝕生骸”ユライア















〔二日目六回戦目:通称第十三回戦目〕


“包傷治癒”ゼインvs“自傷贈与”オリアナ


 人物像


 ・ゼイン、二つ名“包傷治癒”。灰色の髪を持つ少年。年齢はバアル様とほぼ同じほど、体躯は年齢の中ではやや優れている方であり、装備は普通の服以外は両腕にしているバンテージのみとなる。


 ・オリアナ、二つ名“自傷贈与”。真っ白い長い髪に赤い目を持つ美女。年齢は20半ばを差し掛かったぐらいで、肌と髪に退避する様に黒い服を着ている。装備は局所で機にそうびしている銀の装備に赤い刃を持つ細い剣だった。



 戦闘経過


 試合が開始するとまず動いたのはゼインだった。バンテージをしている拳で攻撃をし始めるのだが、当然オリアナはそれを簡単には許さなかった。オリアナはすぐさまバンテージの腕ごと切り落とそうと剣を振るうが、剣は腕に巻かれたバンテージに止められてしまう。それに驚いてか、次の瞬間にはゼインの拳がオリアナの腹に当たる。オリアナは苦痛に表情を歪ませる、ことは無く、むしろ愉悦的な笑みを浮かべることになった。そして反撃とばかりに、剣を振るうと、ゼインの胸元に赤い筋を作り出した。ゼインは怪我を負うと、オリアナを振り払い距離を取り始める。そしてバンテージは魔具なのか、自然と緩み、一本のバンテージが腕へと伝い、胸元の傷跡にまで到達すると傷口を覆い始める。そして数秒もすると、傷口は完全に閉じ、治癒が完了していた。そしてその光景を見ると、オリアナは笑みを深める。そして次の瞬間オリアナは自ら距離を詰め始める。自身の間合いに入ると、剣を振るうが、ゼインのバンテージをしている腕に寄り止められ、その反撃をその身に受ける。だがオリアナはひるむことなく次の瞬間には再びゼインに傷をつけていた。だが、先ほどとは違う部分が現れる。ゼインの腹部に殴られたような跡が現れ始めたのだった。すぐさまバンテージで治癒するも、本人は明らかに何時付けられたのか分かっておらず困惑していた。その後も、ゼインは防ぎ殴るが、すぐに斬り返される。そしていつの間にか殴られた跡が出来て、怪我が増えていった。それから同じような光景が続き、最後にはゼインのバンテージによる治癒が追い付かなくなりオリアナの勝利に終わった。


 勝者“自傷贈与”オリアナ











〔二日目七回戦目:通称第十四回戦目〕



“浮壊球”カシャ・リックvs“空千飛矢”ホッセテ


 人物像


 ・カシャ・リック、二つ名“浮壊球”。道化の様な格好をしているため外見的特徴は省略、また武装もナイフや縄、二つ名の球があることしか判明しておらず。


 ・ホッセテ、二つ名“空千飛矢”。人族の男。身長は低く、体躯はよいとは言えない。また外見的特徴は民族衣装に寄り隠されていて不明。武装は件の民族衣装に、やや反りの入ったナイフと短弓のみとなる。



 戦闘経過


 試合が開始すると、双方とも動かずに即座に攻撃を始める。カシャはどこからかいくつものナイフ取り出して、投げつけ、ホッセテは即座に矢筒から何本もの引き抜き、連射を始めた。その結果、それぞれの攻撃がそれぞれの攻撃を打ち落とす。そして埒が明かないと考えたのか、ホッセテが動き始めた。短弓に矢を添えたまま、近づくように走るとそのまま走りながら矢を放ち始めた。それに対してカシャも動き始める。どこからともなく取り出した、七色の弾を放るとそれらが意志を持って勝手に動き始めた。弾はカシャの周りで回りながら矢を打ち落とす3球とホッセテを追い詰める4球に分かれて行動し始める。それを見ると、ホッセテもまずいと思ったのか、足の魔具を使用し始めた。ホッセテが一足飛びをすると、その先に足場の様な物が現れた。ホッセテはそこから何度も飛び跳ねて、宙を移動しながらカシャの上空へと陣取る。そしてそこから始まるのは矢の雨だった。ただでさえ、ステージでは逃げ場がないのに加えて、空からのエイム、それも重力が加算されているため、威力が多少増えていた。だが、それでもカシャはやられなかった。カシャは操る球を全て呼び戻し、すべてを身の回りで防御として動かした。その甲斐あってか、矢はすべてがカシャに刺さることは無く地面に横たわっていた。そしてホッセテは矢筒が少なくなったことにより、攻撃を躊躇うと、その隙を逃がさずにカシャが球を攻撃に向かわせる。剛速球ともいえる球がホッセテの足場を砕くとホッセテは落下し始める。だがそれでやられているなら本戦には参加していないとばかりにホッセテは新たな足場を作り出すと、そこから逃げるために移動し始めた。そこからは何度も攻守が変わり、時間が過ぎていくのですが、最終的に矢が無くなり、球の一方的な的になったホッセテが負けることになった。


 勝者“浮壊球”カシャ・リック






「大体でもあってるか?」


 何とも短そうで長い、長そうで短い報告書を読み終えると隣にいるクラリスに訊ねる。


「そうね、なんか見えていない部分もあるみたいだけど、ほとんどがその通りよ」

「なるほど」


 資料のため、事実のみを記載されているため、面白味が少ないとも思ってしまった。そんなことを思っているとようやくコロッセオの影に入る場所まで進んでくる。


「そういえば、レオネは?」

「す~~す~~」


 大人しくしていると思いレオネを見てみると、肩の上で涎を垂らしながら寝息を立てていた。


「……」

「ん、んが!?」


 レオネの鼻をつまみ息をしづらくしてやると、レオネは驚きながらも起きる。


「なにすんの~、気持ちよく寝ていたのに」

「もうすぐで着くぞ」

「ん?おぉ~~ようやくテンゴさんやマシラおばさんの活躍が見られる~~」


 レオネはそう言って楽しそうにする間、俺は『亜空庫』に資料を仕舞い、笑う。


「そうだな、俺も楽しみだよ」


 こちらはマーモス夫人がどんな言い訳を並べてくれるのか、今から楽しみになっていた。そしてこちらの意図に気付いたのかクラリスはため息を吐くが、ここまで来たら止めはしなかった。


 そして各々の目的でコロッセオ内を進むことになる。

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