第3話過去

「なぁ、お前、夢とかあんのか?」


「ゆ…めか、今日まで深く考えてなかったなぁ」

彼は考える

「やっぱりこの目でまた、空や海、建物、人たくさんの者をこの目で自由に見て、触れて、感じたいかな…」

彼女は

「なーんだ、あんじゃねぇか!、いい夢がよ…また、見えるといいな、その目」

彼は少し照れて嬉しくなる

「うん…ありがとう、君もきっとなれるよ」

とお互いの事を話しながら電柱の光と月の微かな光が二人の道を導く、そんなたわいの無い会話をしながら彼の家に着き表札を確認する

「か…いこと蚕、ここだな、お前の家は、グッグてお前の言った住所と建物からして"蚕"なんて苗字珍しいからたぶんここだな」


「ここだよ、匂い、壁の手触り、あと表札の苗字の下に点字があるんだ…か…い…こ…うん、ここだよ、ありがとう、ここまで連れて来てくれて、あとお願いがあるんだけどいい…?」


「また、君のバイオリンを聞きたいからまた、合えないかな?今日のあの場所でまたいいかな?」


「あぁいいぜ、あの場所でな、まぁ、お前の絵も見てみたいしな…あと!また、1人で来るなよな!危ねぇからよ!親とか誰かいんだろ?」


「…うん…まぁ、多分大丈夫だとは思うんだけど

父はよく出張でよく家を空けるとして母さんが…凄く心配性な人で中々外に出してくれないんだ、でも、なんとかしてみるよ


「そう言えば君の家族は?どんな人?」


「……私はいい…」


「あ、ごめん…聞いちゃいけなかったかな?」


「まぁ…色々あんだよ、大人の事情がよ!」


「う…ん?、僕ら同い年だよね?」


「へ!お前なんてまだまだガキだよガ・キ!」


「君だって子供みたいに怒るじゃないか…」


「お前よりマ・シ・だよ!」


と茶化しながお互いの顔を見る



「まぁ、お互い大変だな、住所も分かったこと出し気が向いたとき迎えに行ってやってやるよ…」



「あ…ありがとう、また、会おうね電話するよ」


「おう!またな!」


「うん…じゃあね」


それから二人その場をあとにする彼は部屋のベッドに横たわり今までのことやさっきまでの音を耳に記憶しなが夢を見る夢の演奏が鳴り響く

彼女もまた、夜道を歩き出来事の記憶を親しみ

夜空を眺め部屋のベッド身を沈める



[蜂子の過去]

私はバイオリンが好きだ

私は母を尊敬している

母がバイオリニストでよくコンサートや福祉イベントなどで演奏していて凄く上手でいつも目をキラキラさせなが母を見ていた有名ではないけど母の演奏

父もピアノ二ストで個人コンサートなどをする程の腕前で優しくストイックな人

いつか母の様に、父のようになりたい母のような人の心を動かすようなそんな人に、父のような繊細音色を響かせるようなそんな

ただ、現実はそうはいかなかった母は父もまた、音楽家でピアノを弾いていただが事故で指の健を切りピアノが弾けなくなりにそのショックと自己嫌悪でパチンコ、酒に呆けくれいつも居なくなりパチンコでは多額の借金でイベントやコンサートのギャラだけでは食べていけずクラブのバイトなどで生計を経て、そしてその無理祟って身体も弱って母は顔には出さなかったが

だけど母いつも弱音を吐かなかった

父に母は同情し、あの頃の優しい音楽に率直な真面目な彼にと


「大丈夫だよ、お母さんは元気だから」


といい母は決まってこう言う時

「音楽はみんなの心にほんの少しだけど光を灯すの…だから私はね、真っ暗な夜に一緒に足を合わせて手を握って安心して歩けるようなそんな光になれたらって」

あの当時の私はあんまり理解出来てなかったけど

母たぶん、優しかったてのもあるんだけど夜が怖かったんじゃないかっていつかの夜にバイオリンの練習してる時手が震えるようだった、多分本番の不安父えの恐怖、そんな辛さをバイオリンが、観客の笑顔が繋いでくれたんじゃないかって


でも、そんな繊細で優しい母に憧れた


でもある日、父が来てまた、金の話しだった

「なぁ、出せよ、溜め込んでんだろ?なぁ!」


「知ってるだぜ?あいつの為にコツコツ貯金してるのをよ?」


「お願い…今、ちょと忙しいのお金は」


「いいからだせよ!!!どうせ、てめぇらに俺の気持ちなんて分かるわきゃねぇんだ!!

ちくしょう!しょぼい演奏しやがって!!

俺だってなぁ!俺だってなぁ!!!」


父はとうとう母を押し倒し殴る

母は抵抗することなく暴行を受ける

私は見て居られなくなり2人の元に行き

「止めてよ!お父さん!!お母さんが死んじゃうよ!」

母は暴行を受けながら


「蜂子!!来ちゃだめ!!!」

母は必死に私が巻き込まれないよう止める


「お前!!!父親に向かって!!なんなんだ!?あぁ!!!」

と父は母を突き飛ばし私を平手で頬を床にうずくまるような強さで私に暴行する

母はその突き飛ばした衝撃で腕を押さえながら母もうずくまりながら私に掛けより私を守る

私は何も出来ず怯えなが母の顔の辛く耐えた表情を

見ることしかなかった…

(あぁ神様なんで、助けてお母さんは何も悪いことしてないのにお父さんだってあの頃はあんなに優しかったのに何故?どうして?お願い!助けて!!)


お粒の涙を流しながその現実を瞳が写す

父はまたそのまま私達2人に暴行し母の財布を物色しその場をあとにし、それがまた続き母はその数週間後に母は過労と精神疾患を患い重度の認知症になり母は好きだったし バイオリン、ことすら徐々に忘れて私に関しては私が娘であることも時たま忘れてしまうことすらある

そして父はそんな事もお構いなく父は家に金が無いと私と母を見限り父は行くへをくらました


母は病院に入院、あの父は行くへをくらまし私は


''一人になった"


私は母が入院したあと施設を送られ母が使っていたバイオリンを握り締め、髪を金髪に染め挙げ私はある誓いを立て、黙々とバイオリンを弾き続けた

朝も昼も夜暇さえあれば弾き続けた

この音が母に届くようにまた、母のあの演奏がまた聞けるようにそしてこの演奏が日本へ世界へ轟くように私や母の事が届くよう、そして父を…私が…この私が…見つけ出して


"殺してやる"



3話を見ていただいてありがとうございました

面白かったら応援、評価よろしくお願いします

あと続きを挙げるのが遅れて申し訳ありませんでした、今後ともよろしくお願いします






















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