50話【両思いの花が咲く】


桃side


私は2人に別れを告げると、その場から目的地まで走った。他の子に取られるなんていやだ…私があの子の彼女に。



「…はぁ、はぁ、何処。」


気づけば先程果歩が言っていた公園に着いていた。私もやれば出来るじゃん…いや今そこでドヤるな!!。辺りを見渡すと颯太くんらしき人はいない。


「果歩…嘘ついた?」


そんな子ではない。分かってる

でも、居ないものはいない。きっと気持ちを分からせるための口実だったのであろうきっとそうだ。近いうちに颯太くんを呼んで…自分の気持ちを…


「桃先輩?」


「わぁ。びっくりした…颯太くん」


「びっくりしたって笑。先輩が呼んだんじゃないですか。」



1人計画を練っていれば、後ろから来た颯太くんに思わず驚く。こんなの誰が見ても驚くよ。なに悩んでいたんですか?とも聞かれた。君について悩んでるって言ったらどんな顔をするんだろう。



「颯太くんに告白したらどんな顔するんだろうって」


「え?」


「_だから!!!

君が好きだよ。颯太くん部活に来た時からずっと一目惚れだったの」


鈍感にも程がある。

言葉は次から次へと出ていき気づけば告白していた。張本人は、目を大きく開けびっくりすると笑って



「俺も桃先輩が好きですよ」



と、霧雨が振る中私達は顔を見合わし笑って見せた



___


次からは、【抹茶と音と 2】シリーズに移ります。新しく出来た、桃と颯太カップル。愛羅と凌央のカップル、またそれを見守る果歩と悠燈のストーリーをお楽しみください!!

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抹茶と音と。 ラル @mikaminto_

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