45話【修了式】


桃side


「んじゃあ、また夏休み明けでな」


号令係が、起立といい。さようならという

今日から夏休みが始まった。


「夏休みだー!!」


ここに来るまでに色々あった為私の体は疲労と精神的に来ていた。それがやっと約1ヶ月の期間が休みになる。まじで嬉しい


「愛羅!夏休み中どこか遊びに行こうね!」

「うん。いこいこ!」


前の席にいる愛羅の背中をポンポンと触り

夏休みに遊ぶことを約束する。


「そう言えば今週だっけ?颯太くんとのデートは」

「で、デートとかそんなんじゃ。。」


ニヤニヤしながらこちらを見てくる愛羅。

あなただって凌央くんとデートじゃないの?と言うと、花火嫌いそうだし誘ってはくれないよ。と逆に悲しませてしまった。ごめんほんとに…言葉選びというのは難しい。


「桃ー!1年生が呼んでるよ」

「誰だろごめん行っていい?」

「いいよー。行ってらっしゃい」


その後たわいもない話をしているとクラスの誰かが私を呼んでいると教えてくれた。誰だろと思いながら愛羅に断り、呼ばれた方へと行く。


「だ…。颯太くんどうしたの?」

「先輩。今日誰と帰るか約束とかしてますか」

「え、なんで」

「一緒に帰りたいなと思って」


迎えに来ました。とかいう颯太くん

お前はホント…。。動揺で、愛羅の方をみるとぐっとサインで私を笑顔で見つめている。まさか…いや、そんなはずは


「うん。大丈夫だよ」

「良かったです。あ、ちなみに愛羅先輩は凌央先輩と用事あるらしいので大丈夫らしいですよ」


愛羅…やっぱお前か!!

頼むから先に言えそれを!!もう…

私の心とは反対にニコニコしながら見守っている愛羅。やっぱ何かありました?と不安げにみる颯太くん。


「なんでもないよ。帰ろっか」

「はい」


2つ年下の君と帰るのは、割とハードが高いけど一緒に帰れる事の嬉しさや楽しさは、緊張と不安を飛ばした。

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