38話【学祭2日目】

色んな気持ちが混ざりゆく中、学祭は2日目となった。今日は部活でお点前がある。ペアは凌央くんとだから回った時に流れで行く形になるだろう。時間は桃と颯太くんの次。12時から2時までの2時間。早めのご飯も食べなきゃだなと思いながら睡魔と戦う。朝から浴衣を自分で着たあと手伝ったおかげで、疲れた。いつもより少し長めのHRが終わり、学祭2日目の放送が流れた。戦争の時間が始まったのである。



「先輩、迎えに来ました」


日程を桃と確認している中、浴衣を着た凌央くんが現れた。練習で何回も見たはずなのに、なんなら朝も見たはずなのにこんなにもかっこよく見えるのはベタ惚れしてるからだろうな。クラスの何人かが、まじで!?愛羅に彼氏がー!など騒いでいる。こうなりたくなかったのに。。


「次は集合場所決めようか。ここだと言われるから」

「あ、すみません。」

「いいよ。んじゃいこっかデート」

「はい」


触れ合う手を互いに寄せ付け握りしめる。

学祭2日目、デート二回目はとても楽しかった。



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