34話 【新しい恋の芽生え】
教室に戻ると猛烈で突進してくる桃を軽く避け、何?と聞くと痛いと答えた。
「愛羅ひどい。。改めておめでとう!」
「はい???なにをいってるの?」
「え、告白されたんじゃないの?」
「え、見てたの?」
「あ」
まさか見られていたとは。
桃は咄嗟に出てしまった為か動揺が隠せなくなっている。上手いこと考えておけよ…。
「まぁ、ありがとう。」
「うん。良かったね」
「ちょ、泣きすぎでしょww」
あまりの話に私が泣きそうだが、彼女が泣く理由も分かるかもしれない。散々話してきたんだもんな。感謝しなきゃ
「えへ。でも、愛羅といる時間がすくなると思うと少し寂しい」
「え?何言ってんの?いる時間は変える気ないよ?」
「え、あの子が言っても?」
「当たり前でしょ」
「それは沸く」
ボソッと言った言葉を拾い、優しいシュートをしたつもりだが、彼女にはもっと優しいシュートになったのかもしれない。この後爆笑したのは誰もか予想着いたことであろう
「あ、ねぇ愛羅話したいことがあってね」
「ん?」
「私ね、恋したかも」
「へ?」
「……」
「マジ?」
桃の恋バナ事情を聞くのは何気に久々でしかも相手は後輩。同じ部活の颯太くんだと教えてくれた。なぜ好きになったのかと理由を聞くと恥ずかしいと答える。おい、さんざん私の時には聞いてきたくせに。まぁでも彼女が笑って過ごしてるそれだけでもいいのかなと思いながら、残りの休憩時間を過ごした
颯太side
「あー。。言っちゃった」
思わず言ってしまった、桃先輩に浴衣似合ってますねと。突然後輩の俺が何を言ってんだって話。でも言わないわけがない。初めて部活に来て話した桃先輩は俺の初恋だった。だからこそであろうか、嫌われたらどうしよう、合わせる顔がないと言われたら。。?考える思考回路はネガティブに変わっていく。
「颯太?」
「!凌央先輩。悠燈先輩…」
「何かあった?」
「体調悪そうだけど、保健室行くか?」
もう頼れるのはこの人達しかいない
「いえ、体調は大丈夫です。でもあの1つ聞きたいことが」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます