32話 【学祭1日目】
昨日のふわふわした状況は終わり、戦の時間。そう、出店が始まった。私のクラスはアリスをモチーフにした和風カフェで、接客する人は和服とアリスの格好に別れている。まぁ幸い私は茶道部の格好でいいとの事なので、気持ち的には安心感がある。
「愛羅ー!!宣伝行ってきてー」
「はーい」
クラスの子に言われ、教室を出る。
賑わっている廊下を歩きながら、3-3へお越しくださいー!と大きな声で歩く。下駄で歩く練習をして正解だった。もししてなかったら今頃足を痛めていたことだろう。
吹き抜けの下を見た。
少しの休憩だ。下は下でたくさんのものが売ってたりするので少し気になっていた。
「わぁ、凄い賑わってる。ん。。あれって」
たくさんの人が、学校に入ってくる中
凌央くんの姿を見つけた。近くには女の子がいる。何やら女の子の方が話している。内容までは聞こえないがきっと告白だろう。。顔が赤いからそうだきっと。
「そりゃそうか。モテるよね。」
見たくない好きな人の告白シーンを見てしまった。思えばなぜ、あの子は私を好きだと言ってくれたんだろう。不思議だ
「お幸せに、凌央くん。」
片思いが終わる鐘が私の頭には過ぎった
・
・
in1階
「凌央先輩!付き合ってください!」
呼び出されたと思えば告白だった。
せっかく先輩のところに行こうとしたのに。正直タイプでもないし、知らない子だ。いつ好きになったんだろうか
「ごめん。君のこと知らないし、俺好きな人がいるから」
「そ、そうですか。すみませんっ!」
そう言って立ち去る相手。
もし教えてくださいとか言われたらやばかった。まぁ、教える気なんてさらさらないし、第一先輩の身になにか起きたら大変だ。
「好きです。。か、。ん?」
嬉しいと思う分、どこか切なくもある気持ちを胸に2階に向かおうとした時、廊下を歩いてる先輩を見つけた。声をかけに行こう
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