23話 【デートのお誘い】


翌日。

いつも通りに学校に行き、廊下の手すりに手を置きたそがれていた。


「…LINEの内容が意味わからない。」


私が悩んでいるのは昨日夜に来たお礼のLINEのこと。“気に入りました。ありがとうございます。までは良かったのが、“ “あと明日少しいいですか?“と続けてきたのだ。勿論返事はOK!といったが、何を言われるか分からないこの恐怖感。おかげで寝れなかった



「愛羅先輩」

「あ、凌央くん」


1階から私を見つけた凌央くんは手を振ってくれた。センター分けされた髪、ギターを背負っている姿はもう見なれたがなんかこう胸にぐっとくる。かっこいいなと見とれるところだった。それは彼もすこしきづいたようで口パクで『なにかついてます?』と言ってきた


「ついてないよ‪wてか話って??」

「あ、今行きます。」



良かったと言うと、ほっと一息を着くと私の一言で思い出した凌央くんはそこで待っててくださいね!と言ってクラスに向かっていった。自分から言ったんでしょ覚えときなよ…とも思ったが憎めないのが彼の良さである。ずるい男だ



「おまたせしました。」

「大丈夫だよ」

「…あの話っていうのが」

「うん?」

「俺と出かけませんか?」

「はい!?なんで??」

「誕プレのお返ししたいので…だめですかね?」



いきなりのデートの申し込み。

わかって言ってんのか、とも思ったがこれは彼なりの頑張りかもしれない。手が少し震えているのが分かった


「いいよ、いつ?」

「っ!!。じゃあ、今週の土曜日はどうですか?」

「了解。待ち合わせとか時間は…」

「10時に○○駅でいいですか?」

「え、○○駅って私の最寄りだけど大丈夫?お金かからない?」

「大丈夫ですよ笑。じゃあ楽しみにしててください。」

「ええごめんね…うん楽しみにしてる」


はい!と笑顔でいう凌央くん

そのあとすぐ予鈴が鳴った為帰ってしまった。…ついにしてしまった、デートの約束。。今週の土曜日、、これは連日寝れないかもしれない


ドキドキしながら教室に戻ると、桃に顔が赤いと言われてしまった。なんでもないと言っても聞いてくることだろう、後で言うよりももう言った方が言いそう思い耳打ちで言った。



「!?!?まじで!?、?」

「うん。。胃が痛い…」

「服!!!見に行こう、、!!」

「!?うん行くううう」


良かったねと頭を撫でてくれる桃。

友達になれて良かったなと心から思った瞬間だった。



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