21話 【謝罪】


「先程はすみませんでした。」

「え?」


突然現れたと思ったら突然謝る凌央くん。

何かしたってこの子と考えている間に、お待たせー!と明るい声で会計を終えた桃が来た。


「あ、えっと。。副部長の事で沢山言ってしまって。、」

「あー大丈夫だよ。」

「てか凌央くんあんなに言うんだってわかって面白かった(笑)」

「逆にスッキリしたよね‪w‪w気にしなくていいよ」


なんだそんなことか。

元をいえばあの子(副部長)が悪い訳で全然凌央くんのせいでもないのに。根も優しいんだなと感心してしまった。私達が大丈夫だよと言うと安心したような顔でこちらを見る。


「むしろごめんね」

「こんな時間まで残らせちゃって親御さん心配してるよね」

「それは言えてる。大丈夫?」

「それは大丈夫です。途中から親迎えに来てくれたので。あと、先輩達には幸優先輩のようには思ってませんから」


そこは安心してくださいという。

こういうところだよ私が君を好きなのは。ちゃんとカバーをする君が本当に愛おしい


少し話したあと、私たちと凌央くんは解散した。部活が終わったあとに会えるとは思ってもいなかったため、顔がにやける。


「愛羅、もうからあげクン食べていいんじゃない?」

「あ、確かに」

「1個あげればよかったのにー」

「なっ、恥ずくない??」


1つ口に入れた時にニヤニヤとした顔でいう果歩。本当にあんたって人は…あそこのコンビニのからあげクンはいつも食べてるからあげクンよりも少し美味しかった。




「…先輩、からあげくん食べてたな。」

「凌央ー。なんかいる?」

「からあげクン買って。見てたら食べたくなった(笑)」

「あら、わかったわ」

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