4章 新学期

19話 【最後の年】


新校舎に移ってからはや1ヶ月。

自分が最高学年になったといのは、新しい制服を身にまとった1年生がいるということ。みんなキラキラしている。どこかまだ幼く見える1年生をみて自分もこうだったのかなと思うと少しキモイなと思ってしまった。


「んじゃ、今日はよろしくね」

「はーい」


今日は部活動体験日。

その為多くの部活の人達は慌てて1年生を勧誘している。まぁ私達もそれなりにしたし多分きっと来ることであろう。来なかったら来なかったでいいそれはそれで思い出になる。

いつでも来ていいように準備をしていたのだが、、


「あ、あのー体験に来たんですが。。」


神様はやはり意地悪だ。

どうしたらいいと桃が今から私に頼りそうな顔、いやもう頼っていいかというオーラを出している。助け舟を出すとするか…


「いらっしゃーい。ようこそ茶道部へ

少し準備中だから入って待っててくれる?」

「分かりました。お邪魔します」


ありがとうとアイコンタクトをされ

ニコッと返すと急いで準備をした。それはもう歴代の速さで





「_っていう感じです。えっと、あとは。。」

「次の体験はいつですか?」

「あ、そうだ!ありがとう果歩。

次の体験は今週の水曜日です。3年生はここにいる果歩と愛羅しか居ないけど来れたら1年生来てください!」


初日に6人も来たためか、緊張して上手く話せない桃をサポートする果歩。流石会長、やることが違うなとしみじみ思っていると1年生は桃の言葉に対して秒で行きますとの返事をした。嬉しいけど。。ちょっと怖いよ


この後顧問に1年生は帰らせなさいと言って帰宅させる。私達も帰る準備しようと言おうとした時真面目な顔をした桃が口を開きこういった。


「みんなに話があるの」


何事だ?と思った

それはみんなも思っていたようで頭に?をうかべたがすぐその場に座った。残っているのは2年生が3人、3年生が3人の計6人。桃は落ち着いた状態で深呼吸をし


「ありがとうみんな。えっとね副部長の事なんだけど」


と、話し始めた。




前からあまり仕事をしないことはここにいる全員が知っていることで、部長である桃の負担が大きいということも理解していた。だから少しでもその負担を減らしてあげたいとずっと考えていたのだが、なかなかいいものが出てこない。ついに桃の我慢のレベルは限界をこえていたようで後半につれ今にでも泣きそうな声で話していた。


「桃先輩が頑張っていることはここにいる全員が理解しています。少しずつ変えていきましょう」


しばらくの間の沈黙が続き重たい空気を破ったのは凌央くんだった。優しく話す凌央くんの言葉に桃はびっくりしているが心ではもう泣いてんだなと私は思った。


「それに、今だから言うんですけど幸優先輩って最初はすごく丁寧に教えてくれていい先輩だなと思ってました。でも、今ではそう思えないんですよ」


次から次へと出てくる凌央くんの主張に周りが凍りつく。この子こんなに言う子だったんだ。。初めて知った

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