13話 【告白】



「で、話って何?」


ゆっくりと坂を2人で降りていく。

そう言えば時間的に言ったら遠方からきてる凌央くんの方が長くかかる。それなのに一緒に帰りたいということは余程のことなんだろうな。なんだろうすごく怖い



「まず、この話を聞いて、嫌いにならないって誓ってくれますか?」

「?その話にもよるけど、嫌いにはならないよ」

「ありがとうございます。じゃあ話しますね」



なんの話しだろうか。

”嫌いにならないで”の所が少なくとも切なく聞こえた。なに、失恋とか。。?あなたに恋してる私からしたら絶好のチャンスだけどモヤモヤするからやめて欲しい。



「僕、先輩に色々話聞いてもらったりしましたよね」

「うん。あの時から割と聞いてるね。」

「はい。お世話になってます。あれから学校にいる時は先輩いないかなとか思って無意識に探したり、会えた時はめちゃくちゃ嬉しかったり。桃先輩と話して笑ってる時に、その笑顔を自分に向けてくれたらって思ってたりしてたんです」

「え、凌央くん?」


困惑する私を笑ってみる凌央くん。

なに急にドSにならないで、さらに困っちゃうと頭で1人会議をしていた時。暗かったそとがが月の光で明るくなると同時に私達は目を合わせる。


「…気づいちゃったんですよ」

「え、何を…」


恐る恐る聞く

何となく分かるこれは


「先輩が好きだってことに」

「僕と、付き合ってください。」


告白だ。


”ぶーっ”


「あ、先輩のバスきちゃいましたね」

「あ、ほんとだ」

「返事いつでもいいです。待ってます」

「あ、うん。。」


バスに乗る直前に言われた言葉が異様にかっこよく、そして


「先輩が僕を好きじゃなくてもいいです。」

「僕が先輩のこと惚れさせますから」

「覚悟しといてくださいね」


と、言われてしまった。

とっくに惚れてるよ…そう言えたら良かったのに自分のチキンさが勝ってしまった。


その日の帰りは、ドキドキしてよく覚えていないまま帰宅した

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